夏も本番。
多くの方が海に行くこの季節。
気を付けないといけないことがあります。
海には危険生物がいるということ。
知っておくだけでセルフディフェンスになります。
まずは夏によく聞くクラゲ。波伝説でもクラゲ情報を出しておりますので、オンショアが続いた後などは要注意してください!
アカクラゲやアンドンクラゲ、ハナガサクラゲ、カギノテクラゲなど様々な種類がいますが、刺された場合もその種類によって処置が異なることもありますので要注意です!
刺された場合はアナフィラキシーショックなどを起こし、命にかかわる危険もあります。
真水で流す、アンモニア(小便)をかけるといいなどいろいろなことをよく聞きますが、返って逆効果になることもあるので要注意です!
まずはピンセットなどで患部に付着する触手を取り除き(素手で触らないこと!)、海水で洗い流し、病院へ行きましょう!
「ハブクラゲに刺された」ということが2億%確実であるなら、酢をかけると効果的だそうです。
サーファーの天敵NO1!カツオノエボシ
ヒドロ虫が集まって形成された群体でクラゲとはちょっと異なるものらしいです。
刺されると激しく痛み、ミミズ腫れや炎症を起こす。症状が重い場合は頭痛、吐き気、不整脈などを起こし、死亡例もある。
痛くてかゆくて痛くてかゆい。。。エンドレスなやつですよね。。。。
危険クラゲの代表格として位置するカツオノエボシは陸に向かって吹くオンショアの風が強く吹いた後に海岸に漂着したりしていることがあります。
ぱっと見は風船みたいなきれいなものですが、絶対に触ったりしないでください!
死んでいても長い触手に触れてしまうと勝手に毒針が発射され、刺されてしまうので小さなお子さんなども要注意です!
お子さんが遊ぶ前に砂浜をしっかり確認してカツオノエボシが漂着していないことを確認してから遊ばせましょう。また海へ入る際にはウエットスーツ、ラッシュガード、シャツ、スパッツ等を着用し、肌の露出を避けるようにしましょう。
刺された場合の対処法
●触手が残っていれば、こすらずに、ピンセットや細い棒を使ってつまんで取り除く
●触手がまとわりついて取り除きにくければ、海水をかける、又は海水中に浸して取り除く。
●酢や真水、砂はかけない。酢は未発射の刺胞を不用意に発射させて症状を悪化させる恐れがあり、真水は浸透圧の差によってさらに毒が体内に流れ込みやすくなってしまう。砂は毒針を肌に擦り込んでしまう。
●患部を40~45℃の湯につけるか、冷やす。
●医療機関を受診する。診療科は医療機関の指示に従う。
また、クラゲに多く刺されたサーファーは納豆を食べるときには注意が必要です。
以前S.Kさんのウラナミでも触れていましたが、クラゲに繰り返し刺されたサーファーは、PGAという成分が皮膚から体内へ何度も取り込まれています。
そこに、PGAを含む納豆を食べると、クラゲと同じアレルゲンが侵入したと体が認識し、じんましん、呼吸困難、嘔吐、下痢、意識喪失などのアレルギー症状が起きてしまいます。
私もこの前納豆を食べた瞬間からアレルギー反応が出たことがありました。
PGAは食品の保存料・増粘剤・旨味成分としても使われており、インスタント食品、調味料やスポーツ飲料、医薬品やサプリメント、化粧品や石鹸など、あらゆるものに含まれているのだそうです。
原因不明の蕁麻疹はこれが原因だったのかもしれません。。。
意外と知られてないエイの攻撃力
水族館などでよく見るエイ。ガラス越しに見るかわいいんだかブサかわいいんだかよくわからないあの憎めない顔。
誰もいない海岸などで勢いよくエントリーしてエイを踏んでしまい、尾っぽで足を貫通された・・・・なんて話を聞いたことはありませんか?
エイはサメと同様に「板鰓亜綱(ばんさいあこう)軟骨魚類(なんこつぎょるい)」に分類される生き物です。
日本の海で多く見られるのは「アカエイ」です。
一般的なアカエイは、体調が1m前後です。中には2m近いものもいるそうなので、個体によって差があります。
アカエイ最大の特徴の一つは、しなやかなムチのような尾です。
敵に攻撃を受けた際は、尾を振りかざして身を守ります。
アカエイは基本的に大人しい性質で、自ら進んで攻撃してくることはありません。
しかし、アカエイを踏んでしまったり、触ってしまったりすると、パニックになったアカエイが尾を振り回すことがあります。
万が一刺されてしまうと、かなりの激痛に襲われます。
激痛は90分程度続き、その後6~48時間かけて徐々に毒が抜けていくそうです。
どのような症状が出るかは人によりますが、ひどい場合は呼吸困難・けいれん・発熱・下痢・発汗・嘔吐・湿疹等を発症します。
アナフィラキシーショックで命を落とすケースもあるため、くれぐれも尾には触れないようにしましょう。
また、アカエイの毒棘は、両刃のノコギリのような返しが付いている点にも要注意です。
棘が皮膚に刺さるとなかなか抜けない上、外し方を失敗すると針が皮膚に残ってしまう危険もあります。
アカエイの毒棘は鋭く、たとえマリンシューズを履いていたとしても、貫通する攻撃力の持ち主です。
私の知り合いがエイにエイっ!( ゚Д゚)ってやられてるところを見ましたが、絶対にやられたくないと心から思うほど痛そうでした。。。。(´;ω;`)
この季節、万が一のことを考えて車の中には水筒にお湯を入れておくのと、ムヒEXを入れておくことを忘れないようにしましょう!触手を取り除くガムテープやピンセットなどの応急処置グッズもあるといいですね。
そんなことを気を付けながらハイシーズンを楽しみましょう!