竹内予報士のウラナミ『スペシャルな北東うねりと白馬バックカントリー』

竹内予報士

竹内予報士
大学時代に気象学を専攻し、気象予報士を取得。その後IT企業に十数年勤めた後、サーフレジェンドに加入。サーフィンと釣りとバックカントリースノーボードがライフスタイルです。 サーフィンはショートボード(歴15年ぐらい)、釣りは小学校時代のバス釣りから始まり今はオフショアでのルアー釣りが中心(真鯛、太刀魚、青物など)、バックカントリースノーボードは谷川岳や平標山、白馬、立山などで活動しています。

アイキャッチ

こんにちは。竹内です。
私のウラナミは2024年第1本目となります。
今年も何卒よろしくお願いいたします。

2024年は大変な年明けとなりました。
能登半島地震で被害に遭われた方々に心よりお悔やみとお見舞い申し上げます。

弊社は全国のサーファー向け、釣り人向けの海洋気象情報を提供していますが、地震や津波の被害が大きかった北陸地方も提供エリアに含まれており、大きな影響を受けました。

時に自然は人間活動とは無関係にその牙をむいてきます。
ただ、時に素晴らしい感動も与えてくれます。
そんな自然に感謝しつつ、その中で出来ることを最大限やっていくしかないんだと深く感じました。

スペシャルな北東うねり

さて、そんな2024年のスタートを切ったわけですが、サーフィンの方はスペシャルな北東うねりに巡り会うことができました。

アリューシャン付近の低気圧からの北東うねりが北~東日本の太平洋側にヒットしました。
ちょうど休日だったこともあり、少し遠出して北東うねりに敏感な茨城にお邪魔しました。
ワイドで厚速い波が多かったものの、セットで頭オーバーぐらいのしっかりとしたうねりで、選べばショルダーの張る良い波がありました。

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Gopro映像はこちら。



素晴らしい波に感謝です。

山に入ったセットを狙いに白馬へ

また、1月中旬頃は冬型の気圧配置が繰り返し決まり、山にも定期的にセットが入るコンディションでした。
貴重な厳冬期の降雪後の晴れ間を狙いに、サーフィン仲間とともに白馬エリアへ。
青と白の素晴らしい世界が待っていました。

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前日までに60cmほどnew snowが積もった状態で、雪崩リスクもかなり高いコンディションだったため、雪崩の起きやすい地形を極力滑らないようにし、仲間とリグループする場所を話し合って決めます。(雪崩リスクを考慮し、基本的にバックカントリーエリアでは一人ずつ滑走します)
バックカントリーでは、雪崩の知識を始め、セルフレスキューやグループマネジメントの知識・技術も必要です。ガイドを利用せずに仲間で行く場合は、まず初めに雪崩講習会などに参加すると良いでしょう。

いざドロップ。
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Gopro映像はこちら。



滑り降りてきた斜面とボードを記念撮影。全員スプリットボード(真ん中で割れるボード)です。
スプリットボードはバックカントリーに特化したスノーボードで、ハイクアップ時には割って登ります。
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下山後、ビッグマウンテンライダーであり世界中の波を探求しているソウルサーファー、鈴村新さんが小谷村で営んでいるお宿『wood』に伺いました。
12月にリニューアルされ、サーフボードやフィンなども飾ってあり、国内外のプロサーファーも泊まりにくる素敵な宿です。
鈴村新さんはザ・サーファーズ・ジャーナル日本版にも特集されるレジェンドサーファーで、夜お酒を飲みながら鈴村新さんと会話できる時間は本当に素晴らしかったです。
皆さんも白馬に行かれた際は是非泊まってみてください。

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それでは、今年も良い波・雪に出会えることを祈りつつ、次回もよろしくお願いします。

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