米山予報士のビギナー向けやさしい気象コラム 『第5回:砂浜は海の熱波士。海陸風を吹かせる』

米山予報士

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サーフィンが趣味で、湘南を拠点に波情報をお届けする仕事をしています。 サーファーの皆さまが安心して海を楽しめるよう、役立つ情報を提供することを心がけています。 皆さまのサーフィンライフがより充実したものになるよう、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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こんにちは。

夏の砂浜は強い日差しを受けてどんどん熱くなり、サンダルなしでは歩けなくなるほどですよね。

その熱によって陸と海の温度差が生まれます。この温度差が、毎日のように海陸風(かいりくふう)を吹かせる原動力になっています。

今回は、サーフィンには欠かせない海陸風の仕組みを見ていきましょう。



1.夏の砂浜は巨大なヒーター

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砂浜は裸足で歩きたくなりますが、真夏の砂浜を裸足で歩くと、思わず飛び跳ねてしまうほど熱くなっています。

晴れて風の弱い日には、砂浜の表面温度は50~60℃、条件によっては70℃近くになることもあります。一方、海水温は25~30℃程度で、砂浜ほど急激には暖まりません。

これは、陸は暖まりやすく冷えやすいのに対し、海は暖まりにくく冷えにくいという性質の違いによるものです。

この温度差が、海風を生み出す大きな原動力になります。



2.昼になると海風(オンショア)が吹く理由

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日中になると、太陽に照らされた砂浜や陸地がどんどん暖められます。

暖められた空気は軽くなって上昇し、陸地付近では気圧がわずかに低くなります。すると、海と陸の間に気圧差が生まれ、その空気を補うように、比較的冷たい海の上の空気が陸へ流れ込みます。

これが海風(オンショア)です。

海風が吹き始める時間は地域によって異なりますが、多くの沿岸では午前中から吹き始め、午後にかけて強まることがよくあります。

そのため、朝は面が整っていても、午後になるとオンショアによって波面が乱れやすくなるのです。



3.夜になると陸風(オフショア)へ

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夕方から夜になると状況は逆転します。

陸地は海よりも早く冷えるため、陸の空気も冷えて重くなります。その結果、今度は陸から海へ向かって風が吹き始めます。

これが陸風(オフショア)です。

ただし、夏は太平洋高気圧の縁を回る南寄りの風(一般風)が強い日も多く、その風が卓越すると、陸風が打ち消されてあまりはっきり現れないこともあります。



おわりに

夏の砂浜は、ただ熱いだけではありません。

太陽の熱を受けた砂浜や陸地が空気を暖め、海との温度差をつくることで海陸風が生まれ、波のコンディションにも大きく影響しています。

その仕組みを知っておくと、良いコンディションに出会える確率が高くなるでしょう。

今年の夏は、砂浜にも少し目を向けながら、海陸風を感じてみてください。

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