水難事故防止のために!リップカレントを知ろう「さらに波を楽しむために」

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リップカレントを知ることは、サーフィンをする上でとても重要です。その特性を知らない人にとっては、事故につながる危険なものですが、知っている人にとっては、とても便利なものとなります。サーフィンだけに限らず、海を利用する人はみんな知っておきたいことです。



リップカレントって? 

波は砕けると岸向きの流れのエネルギーに変わります。

この流れにより水が波打ち際に運ばれ、水位が上がります。

この水(エネルギー)を逃がすために、沿岸流(沿岸方向の流れ)が発生し、周辺より水深が深い場所等で沖に向かって流れます。

これがリップカレント(離岸流)です。




リップカレントの分類

永久型

何か月も何年も同じ場所に存在する。岩、サンゴ礁、離岸堤、桟橋などの付近。

固定型

数時間または数か月同じ場所に存在する。

一時型

一時的に発生して短時間で消滅する。

移動型

風や波などの流れの影響を受けて移動。



リップカレントの危険

「パニックを起こすな!」

流されてしまった時、慌ててしまい体力を使い果たし、救助されることが多いようです。

本当に怖いのは、流されることよりも、パニックになってしまうことなのです。

流れにはまっていることに気がついたら、まずは落ち着くことが大切です。

流れは速いもので秒速2メートル(水泳のトップ選手の泳ぐ早さと同じぐらい)ほどになりますが、ある程度沖まで流されれば流れは弱まります。

落ち着いて次の行動を考えましょう。



リップカレントの活用

パドルアウトするときには、この流れに乗ったほうが楽に沖に出られます。

しかも、流れができるところは、波も崩れにくくなっているのでドルフィンスルーも楽になります。

どこにカレントができているか。それを見極める力が上級者への道です。



リップカレントの見分け方

・海底の砂が巻き上げられ、周囲の色と異なり濁って見えるところ。
・波の白い泡やゴミが集まって沖へ向かって流れているところ
・波の崩れる位置が周囲と異なり、波がなかなか崩れにくいところ。
・岩場や突堤のある付近。

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参考文献

公益財団法人 日本ライフセービング協会(JLA)
https://ls.jla-lifesaving.or.jp/

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