こんにちは。
先日、前々から欲しかった「BLUE TO BLUE」という絵本に巡り会えました。
インテリアとして欲しかったのですが、内容も読んでみると面白いものでした。
その絵本は、サケの一生を描いた物語です。
川で産まれた稚魚は、川を下って海を目指し、遠い海を泳ぎ回って、自分が産まれた川に戻ってくるというものです。
絵本では、子供にもわかりやすいように簡単な物語の流れにはなっていますが、サケの一生に少し興味が湧いたのです。
簡単に調べてみると、
サケは海に出てからは、ベーリング海やアラスカ海などを3〜5年かけて泳ぎ回るそうです。
そして自分の産まれた川に戻ってきて(母川回帰)産卵をする。
移動距離は約3,000kmで、最短距離で帰ってくるそうです。
なぜ自分が産まれた川に帰ってこれるのか。
地形を記憶しているのか、太陽コンパスなどの説があるそうですが、いまだ解明には至ってないそうです。
産まれた川の匂い(アミノ酸)を識別するとも言われているようで、98%のサケが間違えないようです。
サケの嗅細胞は約1420万個あり、嗅覚にも優れているそうです。
ちなみに犬の嗅細胞は約2億個(犬スゲえぇぇ。)
人間の嗅細胞は約300万個
川の匂いがわかるって不思議だし、
海で過ごす時間のほうが長いのに、ちゃんと自分の川に帰ってこれるのも不思議すぎます。
そして母川回帰をしたあとは、卵を産んで数日でオスもメスも死んでしまいます。
親から子へ
子は川から海へ
子は大人となり、海から川へ
そして親からまた子へ
「BLUE TO BLUE」に込められた命の連鎖。だけではなく。
親は子に託し、子は親になることで初めて親の気持ちがわかる。
と、魚のお話でしたが。
もう一つ、魚にまつわる深い話を思い出しました。
それはディズニーの映画のとあるシーン。
若い魚「海を探しているのですが、どこにあるかわかりますか?」
年配の魚「海か?今いるところがそうだよ」
若い魚「ここが?これはただの水だよ!僕は海に行きたいんだ!」
絵本から想像力を膨らませて深読みをするように、この会話に込められた思いを感じ取ってみてください。