新年明けましておめでとうございます。
先月25日の日本経済新聞(朝刊)で、「漁港の空き地 柔軟に活用」の記事がありました。
今年水産庁は漁港内施設の規制緩和に乗り出し、これまで規制されてきた漁港内の宿泊施設や飲食店、そして津波避難施設などを柔軟に設置できるように法律改正するそうです。
この規制緩和はサーファーや釣り人に朗報だと私は考えました。
すでに鎌倉市にある腰越漁港のように、車を漁港内に停めるサーファーに駐車場代の代わりに清掃管理費用として徴収していたものが、きちんとトイレ・シャワー(有料)が整備された大型駐車場になる可能性があります。
また、大磯漁港などで人気の採れたての魚を使った刺身や煮つけ定食などを提供するレストランが、今後は全国の漁港内に設置され、漁港内で宿泊することもできるかもしれません。漁港の立地は風光明媚なオーシャンビューがほとんどなので、きっと宿泊施設も人気がでると思います。
これまでは漁業協同組合・漁業者と、サーファー・釣り人とは、正直あまり良好な関係ではなかったと思います。
漁港の堤防沿いにはサンドバーができやすいために、良い波が割れていることが多く、漁港内のサーファーの不法駐車が問題になったり、漁港の堤防で釣りする釣り人が沢山いて入出港する漁船と釣り人のラインが絡んでトラブルになるケースも少なくないそうです。
日本の水産業は年々その漁獲高が減少しているため、沿岸の漁師世帯の平均収入も平成27年に351万円あったのに対して、5年後の令和2年には約半分の177万円に激減してしまっています。(農林水産省調べ)
今後の水産資源の回復見込みは限定的であり、地球温暖化に伴う白化現象や燃料費の高騰などを考えると、地魚を活かしたレストランなどの関連事業を営んで漁協・漁師の売上増と就業の場を増やすことは喫緊の課題と言えましょう。
千葉県鋸南町の保田漁港(漁協)では、地魚を食材とするレストランと温泉施設を作り、今では年間で40万人もの利用者が訪れる人気スポットになって大成功しているそうです。(同日経新聞記事より)
規制が緩和されれば、全国の漁協と漁業者はお客さまとなるサーファーと釣り人とは良い関係を築いていくことが必然となるでしょう。
コロナやウクライナなど暗い話題が多い昨今の中で、沿岸レジャーにおいて少しだけ嬉しいニュースになるのではと私は期待しています。
おかげさまで弊社は来年創業30周年を迎えます。
これまでを振り返りますと、色々な方からご支援を頂戴し、一緒にお仕事もさせていただきつつ、日本中のサーファーと釣り人の皆さまのお世話になってきました。
海を愛する皆さまに、いつまでもご愛用頂けるコンテンツを提供し続けられますよう、これからも社員一同力を合わせて精一杯尽力して参ります。
本年も引き続き変わらぬご愛顧を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和5年元旦
株式会社 サーフレジェンド
(気象庁予報業務許可第70号)
代表取締役 加藤道夫