唐澤予報士のウラナミ『自由としてのサーフィン』

唐澤予報士

唐澤予報士
唐澤予報士:1991年、沖縄でサーフィンを始める。(スノーボードも開始)  1993年、初めてフルマラソンを完走。1999年、気象予報士資格を取得し登録。現在に至り、一児(娘)の父です。

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今、観たい映画が一本あります。(いくらでも観たい映画があるのですが、その中でも一本) それが、この「ガザ・サーフ・クラブ」です。

タイトルにある「ガザ」とは、イスラエル・パレスチナ自治区のガザ地区のことです。多くの人がご存じだとは思いますが、ガザ地区はイスラエル軍の攻撃が続いています。このガザ地区は地中海に面しており、サーフィンができるのです。この映画は、ガザ地区でサーフィンをするパレスチナの若者のドキュメンタリーとなっています。

まずは、下記の予告編をご覧になってください。

正直なところ、波はさほど良くないし、サーフィンも上手ではないです。しかし、サーファーとして言っていることが、我々と一緒です。しかも、一応は平和な日本とは比べると、圧倒的に危険で不自由な環境なのに!ムスリムの女性は肌を見せることができないのに、「ヒジャブ(髪の毛を覆い隠すスカーフ)」を外してまでして、海に入っているのです。もうね、この予告編を観ただけで、何とも言えない気持ちになります。

「いい波が来たら サーフィンが優先 仕事はいつでもできる」
「サーフボードは ほとんど俺の全て」
「波は別世界に連れていってくれる」
「俺は42歳 死ぬまで こうして生きるだろう」
というサーファーとして共感しかない言葉の一方で、ガザ地区の悲惨な状況を語る言葉。今現在、イスラエルで起きていることが、改めて自分に無縁ではないと感じさせてくれます。

残念ながら、この映画は2016年に製作されたもので、日本での公開は所謂ミニシアターのみで今年の1月に終わっており、現時点では未DVD化でサブスクリプションにも無いようです。どうしても観たければ、配給元が運営している自主上映会しかなさそうです。

この映画が再び観られるようになったら、是非一報をください!

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