この初夏、育った実家が無くなりました。
自分は、北海道の滝川市という街で生まれ、7才から高校生まで札幌市で過ごしました。大学進学のためにいったん北海道を離れたものの、大学卒業後に就職をして勤務地が北海道となったために札幌に帰り、その後に湘南にあるサーフレジェンドで働くまでの数年間は札幌で生活をしていました。
その札幌にある実家ですが、父が数年前に亡くなってから母が一人暮らしをしていました。その母が健康上などの理由で転居することになり、実家を処分することになったのでした。
自分は、スノーボードもしており、多い時にはシーズンで40回以上山に行っていました。サーフレジェンドで働くようになってからもスノーボードをするために毎年冬には実家に帰省しており、シーズン中に2・3度帰るようなこともありました。また、夏に帰省した際には北海道で最もメジャーである浜厚真ポイントを中心にサーフィンに行くこともありました。
そんなわけで、実家には古いスノーボードを数枚置いてあり、サーフボードも一枚置いていました。
しかし、今回実家を処分するということもあって、スノーボードやサーフボードをはじめとして諸々の物も処分することになりました。思い出の詰まったボードなのですが、今の住居に、サーフボードが9枚、スノーボードが3枚あり、これ以上増やすことはできないので、泣く泣く廃棄してきました。
そんな廃棄したサーフボードが、この6‘4のパット・ローソンシェイプ。この板で何度か良い波に乗らせてもらいました。最後に乗ったのが1年前の8月。浜厚真の近くの某ポイントでした。この日は台風によるうねりが入っており、サイズはアベレージで頭半前後。ややゲッティングアウトはきつかったものの、切れていつつショルダーがあるパワーのある波で、何本かのロングライドもメイクできました。
仏教の教えで「諸行は無常なり。これ生滅の法なり。」とあり、すべての物はいつか無くなってしまうのですが、いろいろなものを無くしてしまうのはやっぱり寂しいものです……。しかし、これから新しい出会いもあるはず! そして、お気に入りとなり新たな思い出も作ってくれるサーフボードに出会うでしょう!!