唐澤予報士のウラナミ『Tools make me excited on the snow!』

唐澤予報士

唐澤予報士
唐澤予報士:1991年、沖縄でサーフィンを始める。(スノーボードも開始)  1993年、初めてフルマラソンを完走。1999年、気象予報士資格を取得し登録。現在に至り、一児(娘)の父です。

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夏真っ盛りなので、あえて冬の話題。少しでも涼しい気分を感じていただければと思います。

スノーサーフィンという言葉がサーファーの間で浸透しつつありますね。この言葉が広まる前から、いわゆる3S(surf,snow,skate)といわれる横乗りスポーツをジャンルレスに楽しむ方は多くいたはずです。自分は、スケートはたまに陸トレとしてやる程度ですが、サーフィンとスノーボードは始めた年がまったく同じで、サーフィン歴=スノーボード歴となります。サーフィンとスノーボードは、似ている所が多々あれば、まったく違う所も多々あります。サーフィンはパドルの辛さがあり、一方スノーボードはリフトやゴンドラで上まで楽々と行けるという点では全く異なりますが、バックカントリーでハイクアップするとなると、パドルよりも辛いことがあります。

共通していることで最大のことは、自然・地球を感じられることだと思っています。天邪鬼(振り仮名;あまのじゃく)なところがある自分としては、最近浸透しつつある「スノーサーフィン」という言葉に若干の違和感が芽生え始めています。「雪の上でサーフィン」「サーフィンのフィーリングを山に持ち込む」とかいうのではなく、どちらも同様に楽しく、かつハードなところもあり、最高なスポーツということで良いのでは、といった感じです。

そんな自分が、あえて言う「スノーサーフィン」のための初めてのボードがジェリー・ロペス大先生のシグネチャーモデル「SURF MUSIC 160」
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しかし、「made in Austria」となっており、オーストリアのどこかのスノーボードの工場でOEM生産されたのだと思います。乗り心地としては、160㎝の長さがあり、浮力は十分。かなりのパウダーであっても斜面が十分であれば沈むことはなく、フレックスは柔らかいこともあって乗りやすいです。ただし、その分、オーリーなどの際に反発はなくてトリックやジャンプには不向きで、圧雪されたバーンだとバタつくという欠点があります。そんな欠点もありつつも、北海道の大雪山では楽しい思いを何度もさせてくれました。

その後、某メジャーメーカーのパウダーボードの次に手に入れたのが、「TJ-BRAND」というブランドの「NAPOLEON FISH」という国産ボード。
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このボードは、まさに「スノーサーフィン」のためのボードです。ノーズがスプーン上の3D構造になっており、テールは極端に短いうえにフィッシュ形状。パウダースノーに対して十分な浮力があり、テールが短くてコントロールしやすく、特に立体的な地形での扱いが抜群! 雪の壁を使い、オフザリップ・カットバック・レイバック・スラッシュバックなどのサーフライクな動きが可能。まさに「スノーサーフィン」というボードです。また、意外にも圧雪されたバーンでのライディングも安定。サーフィンにおけるレール・トゥ・レールとなるエッジコントロール性も抜群です。クリフ(岩壁)やマッシュ(雪をかぶった低木。形がキノコのようだからこう呼びます)からドロップした際の着雪も安定しています。(ただし、やはりテールが短いこともあり、オーリーでの反発は弱く、パークなどにはかなり不向き)

ということで、冬が待ち遠しいところではあるのですが、その前にサーファーにとっては最大にエキサイトさせてくれる台風シーズンが目の前に迫っています! この夏のうちに大波に負けないように体のコンディションを整えるぞ!

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