上條将美のウラナミ『ケアはお早めに』

上條将美

上條将美
上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

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こんにちは、上條将美です。

ここ最近は、まだたまに冬っぽい気温の時もありますが、逆に初夏のようにTシャツでも快適な気温の日もありますね。水温もだいぶ上がってきました。

ただ、このウラナミを書いている四月下旬、自分は好きではないブーツをまだ履き続けています。例年であればブーツはとっくに履かなくなっているのですが、今年は理由があって履き続けています。

約1ヶ月前、酷い肉離れをやってしまいました。久々に湘南でサイズアップしたその日、サーフィンにハマってきた息子はビーチブレイクのみで、リーフのポイントブレイクを体験したことがなかったので、鎌倉の某ポイントに初めて連れて行きました。

その日は、どちらかと言えば気温が低めの冬っぽい日でした。ウエットスーツに着替え、いつものようにある程度の準備運動をしてパドルアウトしました。ただ、なんかいつものように体が温まっていないような、体が疲れているような、ちょっとイヤな感じがしました。

アウトにゲットしてみると、めずらしくカレントがかなり強いものの、正しいポジショニングで波を選ぶと、やはりリーフ特有の良い波です。サイズもたまに頭オーバーのセットが入りパワーもあって、普段は味わえないスピードがでます。1時間くらいで何本か楽しんだあと、セットっぽい切れた波をつかみ、ピークの速いところを走り抜けて切れ目の手前のセクションで次のアクションにつなげるためにさらにスピードをつけるべくフローターをしかけたところ、かなりスピードがでていたことと、バックウォッシュで波がはずんだこともあり、波のトップでボードのノーズが沖側に向きつつ、かなり空中に飛んでいるような状態になりました。テイクオフで言うエアードロップ状態です。ただ、しっかりボードに体重を載せられていて十分にコントロールできていたので、前足で引きつけてノーズを岸側に方向転換させ、良い角度で着地しました。

その瞬間、前足のお尻から膝裏辺りにかけての広い範囲の筋肉がグルンっと丸まったような感触とともに激痛が走りました。着地はできているものの、とてもボードの上で立っていられる状態ではなくワイプアウト。

その日はサイズもコンディションも十分で、まだまだサーフィンがしたくて、しばらくボードの上で痛みに耐えていたのですが、足を動かすとあきらかに完全にヤってしまった感があり、諦めきれずに少しの間アウトにいたものの、結局テイクオフもできずに腹這いで海から上がりました。

岸に上がると、普通に歩くこともできず、ウェットスーツを脱ぐのもブーツを脱ぐのも激痛。その後、息子が海から上がってくるのをしばらく待って車で帰路につきましたが、アクセルやブレーキを踏むのもかなり痛くなってきました。完全に肉離れです。

じつは、ここ2年間くらいお尻から膝裏にかけて同じ場所で同じようなことを繰り返してきました。今回ほどではないですが、アクションをした時に激痛とともに筋肉が丸まる感じを3〜4回繰り返していました。また、ここ4〜5年で言うと、ふくらはぎもいつも同じ場所で同じようなことを繰り返していました。

その時は、しばらく激痛に耐えていると何とかサーフィンができるようになったので、特に何をするでもなくサーフィンを継続していました。今回はそれらが溜まって一気に症状としてでたようです。

片足を引きずって歩いていると、皆からどうしたの?と聞かれ、肉離れをやっちゃってと言うと、「マッチも歳をとったね〜」と揃って言われました。来年は50歳、まさに年齢を感じた瞬間でした。今までは何かあっても放置しがちでしたが、これからは少しでも痛みを感じたら、こまめに体のケア、メンテナンスをしていきたいと思います。

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