上條将美のウラナミ『WSL QSツアーのお勧めサーファー』

上條将美

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上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

こんにちは、上條将美です。
最近、「今シーズン一番の冷え込み」というワードがよく聞かれるようになりました。こちら湘南では、日中はそこそこ暖かいものの、朝晩はかなり冷え込み、そろそろブーツやグローブ、ヘッドキャップの用意をしようかなと思う今日この頃、皆さんはどうお過ごしですか。

さて、このウラナミを書いているのは11月21日。今年も残りわずか約40日程度となりました。ついこの前に初詣に行ったような気がしましたが、早くも2019年が終わろうとしています。
そして、WSL CT入りを決めるWSL QSツアーも終盤を迎えています。Men’s QSツアーは残り3戦。今、ちょうど開催期間中の「Hawaiian Pro」、11月23日から開催予定の「Taiwan Open Of Surfing」、11月25日から開催予定の「Vans World Cup Of Surfing」です。
「Taiwan Open Of Surfing」のグレードは3,000ですが、ハレイワで行われる「Hawaiian Pro」と、サンセットビーチで行われる「Vans World Cup Of Surfing」はともに最高のグレードの10,000。この2つの大会の結果がランキングに大きく影響します。
WSL QSツアーからWSL CTツアーに入れるのは、わずかランキング上位10位までと、厳しいかなり狭き門です。
コンテスト観戦が好きな方なら、好みのサーファーや応援しているサーファーがいると思いますし、日本人サーファーとして、五十嵐カノアプロ以来のCT入りをする日本人が現れることを応援、期待するのは当たり前ですが、今回は外人プロで自分がCTに入ることを期待する3人のサーファーを紹介したいと思います。

1人目は、現在のランキングが12位のバロン・マミヤ。名前から想像がつくように日系のハワイアンです。最近のコンテストでは必須となっているエアーはもちろん、ハワイやタヒチのチョプーのビッグウェーブも得意とし、それも特別短いボードで攻めに攻めます。

2人目は、現在のランキングが20位のジャック・ロビンソン。オーストラリア出身。小波でのコンテストでは成績はあまりパッとしないものの、エアーを得意とし、ビッグウェーブのサーフィンでは世界トップクラスの実力を持ちます。今年、ワイルドカードで出場したマーガレットリバーのボックスで行われたチューブ合戦のヒートでは、CTトップサーファーのフィリペ・トレドとの実力差を十分に見せつけました。ちなみに、ジャックの彼女はインスタで70万人以上のフォロワーを持つブラジリアンのモデルさんです。

3人目は、現在のランキングが41位のイーサン・ユーイング。オーストラリア出身で現在21歳。現状のランキングはあまりパッとしませんが、2017年には一度CT入りを経験している実力者です。小波からビッグウェーブまでオールラウンドにこなし、サーフィンのスタイルでは3人の中で自分の一番のお気に入りで、アンディ・アイアンズとタジ・バロウを足して2で割ったようなスタイルで、めちゃめちゃカッコイイです。

このウラナミが掲載される頃には、QSツアーのランキングも確定していると思いますので、よろしければ気にしてみてください。

なお、都築有夢路プロはWomen’s WSL QS ツアーで最終ランキングが8位。CTツアーでブリッサ・ヘネシーがランキング10位以内に入れば、繰り上がりでCTツアーに入ることができます。そうなれば、女子としては小野里美之プロ以来の快挙となります。Women’s WSL CTツアーの最終戦からも目が離せませんね。

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