先日、四国出張がありました。
数年前、高知県の生見ポイントを見下ろせる場所を提供してもらいライブカメラをつけさせてもらうことになり、7月初旬の真夏日に土砂降りの汗をかきながら工事を完成しました。
それも束の間…
建物の老朽化で取り壊しが決定したので、カメラを外して欲しいとの連絡を受けました。
いきなり過ぎる…と思い、交渉を重ねましたが、重ねれば重ねるほど、担当者さんが良い人であることに気づいている自分がいました。
また、突如、連絡をくれた町の電気屋さんのHさんという方も、めちゃめちゃ相談に乗ってくれる良い人で、「配線状況を見たけど、あーすればこーすれば」「それだと費用が増えるから得策でない」とか…
電気屋さん…お金を稼げる訳でもないのに、見ず知らずの僕に色々アドバイスしてくれて、その後も現地調査の状況を色々教えてくれました。口調も優しい。久々にめっちゃ良い人と電話したな〜と癒されていました。
ただ、癒されている場合でもなく、弊社の都合のみでカメラをつけ続けている訳にはいかないので、泣く泣く撤去作業をすることに。
そして、ついにカメラを外して新しいルートへの移設をしなければならない日となりました。
当日は雨予想でした。カメラや電気系統、ケーブル、雨だと余計に気を使います。
まあまあ雨が降る中、雨具を着て作業にとりかかりました。
いつもカメラ工事の時は、不要となったボロボロの服や靴を持ち込み(汚れるため)、最後は宿の人に頼んで捨ててもらいます。
バラが咲き乱れる防砂林・防風林の中を100m以上突き進む作業工程があり、棘にやられた雨具やTシャツは開始早々に棘の餌食となりズタボロに。
また、暑さを我慢できず薄着でいた人は腕が血だらけになっていました。笑
そして、作業が進んで休憩している時です。
この日は、解体工事に携わる色々な業者さんがいました。
その中で、なぜかマンホールの穴に車の右車輪がハマってしまったというおじさんが、みんなに囲まれていて、プチ騒動となっていました。
どうやら、落ち葉で隠れていた破損したマンホールの上を通過した時に、マンホールごと割れて、マンホールは穴の中に落ちてしまったとのことでした。めちゃ危ない…
ただ、人の良さそうなおじさんは全く動じた素振りをみせておらず、めちゃくちゃ笑顔で、こんな落とし穴にハマるなんて運が良いですな〜と発言をしているのが印象的でした。
僕たち以外に力がありそうな感じの人がいなかったので、ひとまず、車を持ち上げ救出することに。
「せーの!」で車を持ち上げると、マンホールからタイヤが外れました。
めでたしめでたしですが、車の持ち主からは、これでもかっていうくらいお礼を言われたのです。
「大したことしてないので全然問題ないです」「いやいや助かりました」この押し問答が終わると、お互いスッキリした気持ちで作業に戻るのでした。
そして、数時間後です。
先ほどのマンホールにハマったおじさんが、電気系統をいじっているのを見かけました。
電気をいじっている!?まさかあの人は!笑
町の電気屋さんのHさんか!
恐る恐る近づきました。
「もしかしてHさんですか?」
ついに巡り合いました。Hさん。
僕は今までのアドバイスや丁寧な対応に対してのお礼をめちゃくちゃ言い、Hさんは、マンホールから助け出してくれたお礼を。再び、お礼を言い合う押し問答が始まりました。何とも気持ちの良い瞬間でした。
電話からだけでも良い人オーラを感じたHさんにまさか会えるなんて!
しかも、電気だけ1ヶ月は引けない予定が当初からあり、1ヶ月間はスーパーライブ!は停止のはずでした。
あれっ??電気復旧してる??と思い、担当者さんに問い合わせると、「Hさんが、波伝説のG◎Daさんが困るのではないかとのことで、電気を臨時で引いてましたよ」と。
知り合いのところから配線してくれたようで、それは当日知らされました。
Hさん、凄すぎる!粋なことしてくれるな〜
Hさんとの出会いは、とても気持ち良いものとなり、後日再度現れたHさんとは、またお会いしましょう。と、なぜか、サーフィン業界とは関係のない町の電気屋さんと仲良くなるのでした。
Hさん、お元気で!
カメラが壊れたらまた相談します。
僕たちの車に積んであるサーフボードをみて、仕事しながら空き時間にサーフィンしているのですね。最高ですね〜!!と満面の笑みを浮かべていたのを忘れません。