
海のコンディションは風向きで大きく変わります
特にサーフィンでは、オンショア(海から陸へ)とオフショア(陸から海へ)の違いを知るだけで、海に行く前の判断がしやすくなります。
ここでは、波がどのように変化するのかを順番に説明します。
オンショア(海から陸へ吹く風)で海が荒れやすい理由
オンショアは波が向かう方向と同じ方向に風が吹きます。
そのため、次のような流れでコンディションが悪化します。
1. 波が押されて崩れやすくなる
波は背中を押されるようにスピードがつき、トップが前に倒れやすくなります。歩いている時に後ろから強風に押されると前に倒れそうになる感じです。
2. 海面がガタガタしてくる
風が波の表面などを乱し、小さな波が重なって凸凹します。プールで手をバシャバシャさせると水面がざわつくイメージです。
3. 波の崩れ方がバラバラになる
海面が乱れているため、どこで崩れるか読みにくくなります。サーフィンでは乗れる場所が分かりづらく難しい状態になります。
オフショア(陸から海へ吹く風)で海が整う理由
オフショアは波と逆方向に風が吹くため、波の形が安定しやすくなります。
1. 波の表面が整う
風が波の面を押さえ、つるっとした海面になります。いわゆる面ツルの状態です。
2. 崩れるタイミングが遅くなる
波の先端が押し戻され、急に崩れるのを抑えてくれます。特に地形が良い場所ではきれいな形になりやすいです。
3. 初心者でも乗りやすい条件になる
崩れ方が安定し、扱いやすい波が増えます。
写真で見る変化例
1枚目 オフショアで海面がきれい

2枚目 オンショアが吹き始めてザワつく

3枚目 オンショアが強まり乱れが大きくなる
まとめ
オンショア:波が崩れやすく、海がザワつきコンディションが乱れやすい
オフショア:波が整ってサーフィンしやすい状態になりやすい
海に行く前は波だけでなく風向きもチェックしてみてください。風を知ることでサーフィンがより楽しく安全になります。
過去のコラムはこちら
ビギナー向けやさしい気象コラムは、シリーズとしてお届けしています。
今回の記事とあわせて、ぜひ前回の内容もご覧ください。
『第1回:風波とうねりの違いを覚える』
https://www.namidensetsu.com/news/staff_yoneyama/594954

