米山予報士のウラナミ『冬の光』

米山予報士

米山予報士
米山予報士/大学を8年で卒業。その間、勉強などせず、山と海で遊ぶか家に引きこもっていました。当然、就職などまともにできるはずがなく、社会人経験もゼロ。なのに30歳になってしまいました。ただ、山のおかげで天気図に興味をもち、サーフィンをやっていたから気象予報士になれたと思います。サーフィンと気象、波情報の業務を精一杯頑張りたいです。

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冬は家で過ごすことが多い季節ですね。湘南は冬でも水温が比較的高く、サーフィンを楽しめますが、厳しい寒さや雨風には外出をためらいます。

最近の休日はとても寒く、家から出るのが億劫に感じました。その時に篠田節子さんの『冬の光』を一気読みしました。この物語は、四国遍路の途中で海に消えた父の死の真相を追う娘の話です。父は家族には秘密の生活を送っており、不倫や東日本大震災のボランティアなどをしていました。物語の終盤で父が見た冬の光の意味が明らかになり、娘は父への反感から解放されます。内容は少々重たいですが、篠田節子さんの作品はエンターテインメント性が高く、一度読み始めると止まらなくなります。

この作品を読んだとき、冬の湘南の海を思い浮かべました。寒さの中でも澄んだ空気があり、朝焼けや夕焼けのグラデーションが美しいです。湘南の海は他の季節も素晴らしいのですが、特に冷たい空気が頭をスッキリさせ、周囲のものがクリアに見えるような気がします。その中で、サーフィンがある喜びを感じます。サーフィン自体も楽しいですが、他人のライディングを見るのも好きです。その人の楽しそうな表情やエキサイトした様子、時には悔しそうな表情まで、さまざまな感情が表れるのが面白いですね。

日々、このような環境にいられることに感謝しつつ、1年を過ごしたいと思います。2024年も皆さんのサーフィンライフを支えられるよう、精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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