今回は後編として、引き続きオススメのテイラー・スティール作品をご紹介します!
前編はこちらから↓
https://www.namidensetsu.com/news/staff_irie/570280
「INNERSECTION(2010)」

「INNERSECTION」は、テイラー・スティールが新たなプロジェクトとして立ち上げた、才能ある無名のサーファーやフィルマーを発掘する企画です。
ウェブサイト上で選ばれた25人のサーファーのクリップを、テイラー・スティールが編集してDVD化し、そのDVD購入者の投票によってNo.1を決めるという画期的なプロジェクトでした。
そして見事No.1に選ばれたのは、マウイ島出身のマット・メオラとそのフィルマーで、賞金10万ドルが贈られました!
「新たな音楽、新たな波、新たなる編集」というコンセプトのもと、ケリー・スレーターやジョエル・パーキンソン、当時まだクオリファイしていなかったジョン・ジョン・フローレンスといった有名サーファーの映像に加え、当時はあまり聞いたことなかったクレイグ・アンダーソン、ナット・ヤング、ピーター・デブリス、ディラン・グレイヴスといった、その後WTやオリンピックに出場したりと才能あるサーファーが出ているのが見所です!
どのクリップも音楽とマッチしたサーフィンがカッコ良く、個人的にはクレイグ・アンダーソンのパートが好きです!

また、このDVDが発売される1か月前に亡くなったアンディ・アイアンズのメモリアルパートがエンドクレジット後に収録されているのも、テイラー・スティールの粋な演出ですね。


「ARC(2002)」

言わずと知れた、テイラー・ノックスのシグネチャービデオです!
こちらもエグゼクティブ・プロデューサーにテイラー・スティールの名前があります。
“ARC=弧”
20年以上前の作品ですが、今見ても色褪せないボトムとトップを繋ぐ弧はサーフィンのイメトレにバッチリです!
最近の革新的なマニューバーや高難易度なエアーは異次元過ぎますが、
テイラー・ノックス先生のボトムターンやカーブ、勉強になります‼︎

ここまで、テイラー・スティール作品を以下のジャンルに分けてオススメしてきました!
「DRIVE THRUシリーズ」
「Momentum系」
「Sipping Jetstreams Media」
「INNERSECTION」
「シグネチャー系」
そして最後は番外編!
「Momentum Generation(2018)」

これはテイラー・スティール作品ではありませんが、モーメンタム世代の9人とテイラー・スティールに焦点を当てたドキュメンタリー映画です。
日本でも話題にはなりましたが、私の知る限りでは劇場公開されず、国内での配信や販売もされませんでした。
私はオーストラリア滞在中、運良くバイロンベイ・サーフフェスティバルで鑑賞でき、テイラー・スティール本人にもお会いすることができました!
現在も観る方法は限られていて、
海外のAmazonプライムでは配信されているので、詳しい方であれば海外のサーバーを経由すれば観られるらしいですが……
もしくはAmazonで海外からDVDを買うこともできます!
私も試しに買ってみました!
日数はかかりましたがちゃんと届きました!
ただし、日本語字幕はついてないですが……

近年はスマホの普及で、映像といえばYouTube。
サーフィンの大会もライブで観られる時代です。
それでも、DVD作品にはまた違った魅力がありますよね!
やっぱりDVDは捨てられないです!笑
前回のウラナミで紹介した「DRIVE THRUシリーズ」の監督、グレッグ・ブラウニング氏が逝去されたというニュースを目にしました。
まだ50歳という若さだったそうで、本当に残念です。心よりご冥福をお祈りいたします。