rikutoのウラナミ『台風7号に挑んだカエル』

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rikuto:好きなものは、サーフィンにミスチル、猫。ホームポイントは辻堂周辺。サーフィンに仕事、不器用ながら頑張っていきますので、よろしくお願いします。

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湘南に特大の波をもたらした台風7号。
形になる波もあったものの、ゲットハードでクローズ気味のコンディションが続いておりました。

できるのは上級者のみで、「THE DAY」だったと言う人もいました。
①

その翌日に僕も入ってみたのです。(休みだったから)
大きいサイズは頭オーバーくらいで、東〜南東風が強めに吹いており、ピークだった前日と比べればできそうな印象でした。(見た目だけ)

入ってみるとゲットは面倒で、茅ヶ崎方向へのカレントがありました。
ヨレてうねりはつかみづらく、たまの切れ目から素早くテイクオフして少し滑って1アクション…が限界な感じでした。

②

入って30分ほど経ち、2〜3本乗った頃でしょうか。
またも良い感じの切れた波が入ってきて、素早くテイクオフ。
レフトに少し滑って、掘れたセクションに鋭く当て込む。
板が降りず、無理に降りてもバウンドや衝撃に耐えられなさそう。(またゲットするのも面倒)
と思い、板を蹴って波の裏側にジャンプ。
引っ張られるボード…
伸びるリーシュ…

その瞬間。
③

リーシュがすっぽ抜けたのです。
切れたのではなく、抜けたのです。(そんなこともあるのか…)

初めての経験でした。
「あぁヤバい」と思いながらも、ボードとの追いかけっこがスタート。
カレントもある、入ってる人は自分だけ、位置はだいぶアウト。

正直に言えば、僕は「泳げない」に等しいです。
プールなど、安全を確保された場所でも見様見真似の平泳ぎで50m泳げるかどうか。(真面目に泳いだのは中学が最後)
池を優雅に泳ぐカエルが、高波に放り込まれるようなものです。
④

「諦めたら死ぬ」
初めてそんな窮地に立たされました。
こんなにも近くにあったんなんて…

心臓の鼓動が速くなるにつれて重く感じる自分の身体。
後ろから覆いかぶさる波を利用するか、潜ってかわすか。
内心では焦っている自分を自覚しながらも、「ウラナミにしよう。」
そんなことを考えていました。

丸5

インサイド付近は地形が深いためスープは消えて、ボードとの距離が縮む。
見様見真似の平泳ぎで頑張るカエル。
そしてようやくリーシュを掴み、一安心。

信用できないリーシュを巻き直し、再びパドルアウト…

⑥

…はさすがにしません。
浜へと上がり、大人しく帰るのでした。

そして帰宅して、リーシュを再チェック。
原因は、マジックテープの絡合力が落ちていたことです。
まさかそんなとこで寿命がきていたとは…(たまにしか洗ってなかった)

確かに、最近はよく指に挟まったり踏んでしまっていたりと、主張の激しいリーシュになってました。

⑦

そんなアナタも、今一度リーシュを再確認してみてください。
(やはり台風の波は好きではないと再確認した僕でした。)

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