GOOD SURFERS PROJECT~波伝説保険への想い~Vol.3

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近年、サーフィンやSUPなどを楽しむ方が右肩上がりで増えていることをご存知でしょうか。

自然の雄大さを全身で味わえるマリンスポーツを求めて、たくさんの方が海を訪れています。しかし、賑わいのその陰で「事故やトラブルも増加している」という悲しい事実があります。そんな状況を見かねて、波伝説と東急少額短期保険は、誰もが安心してマリンスポーツを楽しめるように、「GOOD SURFERS PROJECT」を立ち上げました。

2022年の発足後、「ルール&マナーを守って、海を安全に楽しむ=GOOD SURFERS」の思想を全国のサーファーに浸透させるべく、私たちは活動を続けています。本連載を通じて、サーファーの皆さんに少しでも「GOOD SURFERS」の考え方が伝わると幸いです。

第3回目となる今回は、波伝説を運営する、株式会社サーフレジェンドの加藤社長と波伝説保険を引き受け、補償を提供している東急少額短期保険株式会社の片岡社長が『サーファーの安全のために何ができるのか』について話し合いました。

2社のトップが語る、マリンスポーツの未来をご確認ください。



保険に入るのは、海で遊ぶ上での常識になりつつある

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加藤社長(以下、敬称略)

マリンスポーツは非常に楽しいものですが、事故やトラブルと隣り合わせの危険なものでもあります。私の知人にも、事故が原因となってサーフィンをやめてしまった方がいます。30年以上やっていたベテランだったのですが、事故によって相手の方に怪我をさせてしまい、訴訟になって、精神的に病んでしまいました。

片岡社長(以下、敬称略)

楽しかったマリンスポーツが、思わぬトラブルによって辛い思い出に変わってしまうというのは、本当に悲しいですよね。

加藤

痛ましいことです。事故が起きて、万が一訴訟となると、訴えるほうも、訴えられるほうも、どちらも疲弊するんです。楽しいサーフィンの思い出が、トラブルによって一気に「思い出したくない汚点」になってしまうのはきついですよね。やっぱりそんな話は聞きたくないし、怪我をさせた事実は消せないけれど、せめて治療費なり慰謝料なりをスムーズにお支払いする事でお互いに、少しでもその後が良くなると思うんです。保険というのは必ずしも訴訟対策のためだけにあるわけではありませんが、転ばぬ先の杖があるというのは、より強い安心感につながりますよね。


片岡

安心・安全に配慮して楽しむのは大前提ですが、人のいるところでマリンスポーツをするのなら、万が一の事態に備えて保険に入っておく事で安心感に繋がり、よりスポーツを楽しむ事が出来ますね。加藤社長は海外の事故の事例にも詳しいと思うのですが、水難事故という面で、日本と世界はどんな違いがあるのでしょうか?


加藤

事故という点で言うなら、欧米は大きな事故が起きにくいですね。

というのも、欧米はライフガードの在り方がそもそも違うんですよ。日本では学生アルバイトがやっていることが多いライフガードも、海外では公務員なんです。活動する上で行政からのバックアップがあって、給料もしっかり保証されています。地元民にとってライフガードは尊敬すべき職業人たちであり、ライフガードのいる拠点施設は地域に受け入れられているんですよ。

片岡

公務員という事は、日本でいう消防や海上保安庁の様な水難救助のプロフェッショナルが拠点に配置されているのですね。海難事故を未然に防ぐ体制が整っているのは素晴らしいことですので、日本でも根付かせたいものですね。その他にも何か異なる点はあるのでしょうか?


加藤

上記に加えて、海で遊ぶ側の質にも違いがあります。日本では7月後半、夏休みに入ってから「いきなり川や海に入る」ケースが多いと思いますが、それだと水に慣れる期間が短くて危険ですよね。欧米は梅雨がないので、4月末から10月末までがマリンスポーツのシーズンです。だから、海と関わる体験数が全く違うんですよ。

片岡

なるほどですね。マリンスポーツのシーズン期間が倍近く長いという事は海と関わる経験値が全く違いますね。そうなると子供の頃から様々な教育も受けていそうな印象ですがいかがでしょうか?

加藤

期間の長さから来る経験値の差とともに、欧米は水難事故への教育もしっかりしています。

例えば、オーストラリアのライフセービングクラブでは、「リップカレント(沖に向かって流れる海流)を使って沖に出て、波に乗って、ボディサーフィンで帰ってくる」という練習をします。小学校1、2年生の子も、見事にそれをこなすんですよ。だから、足が攣ったり、水を飲んだりしても、日本人と違って「決してパニックにならない逞しさ」が育っています。

道具のネット購入が増えて、「命を守る知識」を身につける機会が減った

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片岡

事故があったときのために保険がありますが、本当なら事故は起きないほうが望ましいものです。そこで、事故を未然に防ぐために何ができるかと考えています。事故件数が少なくなると弊社(保険会社)にとってリスクが低くなるため、保険料を引き下げる事が可能となるのでサーファーの方々にとっても大きなメリットとなるでしょう。先ほどおっしゃられた欧米でのライフガードの在り方を含め、日本でも活かせることはないでしょうか?

加藤

マリンスポーツを楽しむために、ルールやマナー、身の守り方を学べる場所ができると良いですね。実は、以前はサーフショップがその役割を果たしていたんですよ。サーフボードを買う人間がいたら、その人のライディングを店長やオーナーだったりが見ているから、腕前に合ったサーフボードを作ることができるし、サーファーとして育てていけるんです。危険なことをしそうになっていたら注意できますし、「先輩がいたら挨拶をするほうが良いよ」みたいな、マナー的なこともそこで学べます。でも、昨今はサーフボードをネット経由で買う人が増えてきましたからね。


片岡

確かに、地元やホームスポットに行きつけのサーフショップがある事によって、サーフィン以外の様々な情報も入ってきてサーフィンが更に楽しくなりそうな気がします。しかしながら、昨今は様々な分野で人との触れあいが減って来てますので、新たにサーフィンを始める人達も海での危険回避の知識やマナー的な部分を人から聞く機会も減ってきているのですね。

ネットで購入される皆様にも安心安全にサーフィンを楽しんでもらう為に、今後どの様な啓蒙活動を行うと効果があるでしょうか?

加藤

そうなんです。インターネットでサーフィンの情報は入手できるかもしれないけれど、「君のレベルじゃ今日は危ないから、もう上がったほうがいいよ」といったように、親身なって教えてくれる人と出会う機会がないんです。だから、道具の購入ルートがサーフショップしかなかった昔と比べて、今のほうが海の危険度は高まっていると思いますね。

今後は、そういう人がいる前提で、溺れたときの対策や、実力に見合ったサーフィンの楽しみ方など、しっかり安全教育をやっていく必要があるでしょう。例えば、ポスター1枚でもいいから「うちは『GOOD SURFERS』に賛同しているサーフショップだ」とアピールして、サーフショップから海でのマナーや安全知識を発信するムーブメントを取り戻すのもありだと思いますよ。


片岡

改めて、これからはサーフショップが安全啓蒙の発信拠点として海でのマナーや安全知識を発信し、誰もが安心してマリンスポーツを楽しむことが出来るよう「リアルな場でサポート体制を作る」というのは、なかなか大きな課題ですが、我々は保険会社として、これからも加藤社長と共にルール&マナーを守って、海を安全に楽しむ=GOOD SURFERS の想いに繋がる活動を続けて参りたいと思います。


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波伝説保険について、詳しくはコチラ→https://plan.tssi.co.jp/namidensetsu/


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取扱代理店:株式会社サーフレジェンド
引受保険会社:東急少額短期保険株式会社
株式会社サーフレジェンドは、東急少額短期保険株式会社の保険募集代理店として保険契約締結の媒介を行っており、締結代理権および告知受領権は有しておりません。
募文番号 TSSI202410-RA0057

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