パリオリンピック2024 サーフィン競技ラウンド3が開催。
世界最高峰の波が押し寄せるタヒチ島チョープーを舞台に熱戦が繰り広げられている。
大会3日目はラウンド3の開催。
開幕のラウンド1をトップ通過した選手。
昨日のラウンド2を勝ち上がった選手の熾烈な戦いとなる。
この日は男子競技から。
コンディションは2~3mの波。SWの風。昨日よりセットの波数も多く、周期は15秒。コンディションは良し。
ヒート1では開始早々のバレル合戦となる。
日本人選手は強豪選手との対戦となる。
・ヒート2 稲葉玲王VSフィリペ・トレド
・ヒート5 五十嵐カノアVSガブリエル・メディーナ
・ヒート8 コナー・カラサワ・オレアリーVSイーサン・ユーイング
どの試合も簡単なものはなく、いかに少ないチャンスをものにするかがカギとなる。
ヒート2 稲葉玲王VSフィリペ・トレド
フィリペは2021年にランキング2位。2022年には念願のワールドタイトルを獲得して2023年はレギュラーシーズンで3度優勝し、ファイナル5を制して2連連続のチャンピオンである実力者。
試合が動いたのは開始8分。
稲葉玲王が仕掛けるも巨大なバレルに飲み込まれボードが折れてしまう。

巨大な波に巻かれた後も稲葉玲王はスマイルを見せ楽しんでいるようだった。
これには解説もびっくりしていた。


再度戻ると稲葉玲王が果敢に攻めバレルライド成功!

これには本人もガッツポーズを見せる!しかし3.17ptと伸びず。

フィリペも残り12分にバレルトライ!長いライディングを魅せたがラストは抜けられずバレルに潰された。
ここでフィリペもボードが折れるトラブル。
2人のボードをへし折るチョープーの波のパワーが見せつけられた。

再度稲葉玲王がバレルトライするがまたしても、ものすごい勢いで巻かれてしまった。
残り5分の戦いとなり1発で勝負が分かれる戦いとなった。
フィリペがトライするがバレルには入れず。
プライオリティが稲葉玲王に移りテイクオフ!
クイックバレルとカービングで見せる。
最後30秒でフィリペも仕掛けるが、これもバレルライドにはならず。
お互いクリティカルヒットはなかったが、着実にポイントを重ねた稲葉玲王がラウンドアップ!

稲葉玲王!やりました!
Congratulations‼
ヒート5 五十嵐カノアVSガブリエル・メディーナ
メディーナは2010年ISA U/18ワールド・ジュニア・チャンピオンであり、史上最年少でワールドチャンピオンになった。CTで16回の優勝を誇る。2024ワールド・サーフ・ゲームズ金メダル。
東京2020ではカノアと準決勝で対戦し、カノアが勝利している。
試合が動いたのは開始4分にメディーナがショートバレルを決め、2.5ptと先制を決める。
すぐにカノアもライディングするがこれはバレルに入れず、0.73ptとポイントを獲得することができず。

開始6分メディーナが深いバレルを完璧にメイク!なんと9.9ptのパーフェクトに近いポイントを獲得!



その後もすぐにバレルをメイクしバックアップを重ね5.33ptのバックアップを整える。
このヒートはメディーナのショーとなった。
カノアもテイクオフするがこれはすぐにピンドロップしてしまう。
さらにメディーナがライディングを重ねて9.90ptと7.50ptの17.4ptと高い点数をそろえる。
カノアもショートバレルをメイクし3.67ptとなるが点差は縮まらない。
その後は少し落ち着いた状態となり時間が経過。
残り7分に再度メディーナがバレルをメイクし、ライディングを重ねていく。
カノアもラスト5分でライディングするがバレルライドにはならず、逆転のためのエクセレントを獲得することができず。
ラスト間際にヒュージウェーブが来たが、メディーナにプライオリティをうまく使われてしまう中、最後までカノアはあきらめずライディングをしていく!
惜しくもタイムアップ。
カノアはここで悔しくも敗退となる。
悔しいがメディーナに魅了されたヒートとなった。
ヒート8 コナー・カラサワ・オレアリーVSイーサン・ユーイング
イーサンは現在CTランキング5位につけている。昨年のCTではタヒチプロで怪我をしたが、ファイナル5へ進出し、世界2位となった。
全集中の緊張した面持ちであったコナー。相当気合が入っている状態であっただろう。
ストームにより視界不良となったゲレンデであるが試合が動いたのは開始5分にイーサンが先制!ショートバレルでまずは5.5ptを獲得
すぐにコナーもライディングするがバレルにはならず、3.0ptとなった。

なかなかポテンシャルのある波をつかめない中であったが、ようやくコナがディープにバレルライドし8.00ptのエクセレントスコアを出し、逆転しリードする




2人ともかなり心配なワイプアウトがあったがPWCによるハイスピードレスキューにより引き上げられた。
拮抗した戦いとなり、1本にかかる。
どちらもバックアップスコアを伸ばしたいところでイーサンがライディングし8.67ptのエクセレントを出し逆転する。

コナーもライディングするがまたしてもワイプアウトしてしまう。
シャローなリーフのため怪我などが心配であるが果敢にチャレンジしていく、PWCで戻され1本が欲しいところであったが時間が少ない中、イーサンがワイプアウトし、チャンスが訪れたがコナーもワイプアウトしてしまい、このままタイムアップ。
悔しい敗退となった。
※この後の女子はコンディションの影響で延期となりました。
引き続き波乗りジャパンを応援しよう!
ISAリザルト
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