☆加藤のウラナミ『“SURFLEGEND”の飽くなき情熱とは?』

☆加藤

☆加藤
会社の創業者兼代表です。 波乗りと海と雪山が大好きなサーファーです。 地球温暖化による悪影響は、アウトドアをフィールドにするサーファーや釣り人、またバックカントリーを楽しむパウダー愛好家にとっても、ここ10年は加速度的に環境が悪化していると思います。 我々は高精細な気象情報・海象情報を提供し、海を安全安心に過ごして頂けるサポート役でしたが、今後はもっと大きなテーマを考えねばならないと強く感じています。 微力ながら、年々悪化している豪雨、暴風、高波浪、洪水、高潮などに対して、事前に予報して災害による被害や事故を少しでも減らせるよう精進して参りたいと思います。 一方、初動負荷トレーニング®の指導提携施設を湘南辻堂と横浜東戸塚で運営していますが、気象と健康とで関わり方は異なるものの、地域住民の幸せづくりに貢献する仕事に変わりはありません。しかも日々会員さまのスマイルを直接見れることで、我々の方が逆に元気を頂ける素敵なお仕事に感謝しかありません。前期高齢者の自分が今もアクティブに活動できるのは初動負荷トレーニング®の賜物です。 個人的には、サーフトリップや雪山のコラムが多くなりますが、素晴らしい自然環境の恵みを享受する喜びを少しでも皆さまにお伝えできればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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徐々に日差しが強まり、日の出時刻が早まって出勤前のサーフィンが可能な季節になりました。また、日の入り時刻も遅くなって夕方も余裕をもって海に入り続けられるようになってきましたね。

快適なサーフィンのメインシーズンの幕開けが間近ですが、まだ朝夕は寒く、水温も低く、コンディショニングの調整が難しい昨今ですが、皆さま元気にサーフィンされていますでしょうか?

さて、2月末から3月初めにかけてインドネシア西端のバンダアチェにサーフトリップし、日本を代表する“SURFLEGEND”のお三方と一緒にサーフィンしてきました。坂本昇氏69歳、川井幹雄氏69歳、戸倉康守氏68歳、三人の年齢を合わせると“206歳”です。

詳しくは先日のコラムにまとめましたが、三人に共通するのは、未だにショートボードとGood Waveにこだわり、国内外のサイズのある波を追い求めてサーフトリップし続けていることです。サーフトリップを続けられる活力源は、人並み以上の“波とサーフィンへの飽くなき情熱”にほかなりません。

第一線で半世紀以上もサーフィンし続けてきた足跡(そくせき)は、“言うは易し行うは難し”であることは間違いないでしょう。
坂本昇氏は、ノースショアに通い続けて、身体中を合計100針以上も縫ってきたとブログに書かれていました。川井さんも戸倉さんも、これまでに言葉では伝わりづらい相当な困難を幾度も乗り越えられてきたに違いありません。
そんなことはおくびにも出さずに、サーフキャンプであるアチェのOZハウスで、腹の底から大笑いするお三方の明るい姿を見ていると、『サーファーって明るくてピュアで本当に最高な人種だな~』とつくづく思ってしまうのでした。

爆笑するお三方とカメラマンのNobuFukuさん

爆笑するお三方とカメラマンのNobuFukuさん

最近私もYOGAを習い始めましたが、お三方を見ていると、“継続は力なり”のことわざの通りだし、些細な事ではくよくよせずに、常に前向きに物事を考えられているのが、いつまでもお若くお元気で、バリバリにサーフィンし続けられている秘訣なような気がします。
私の友人で、“サーフトリップに誘われたら断らないのをモットーにしている”面白いサーファーがいますが、お三方は、つねに前向きに、ときに貪欲に、国内外にサーフトリップされてきたサーフィンへの飽くなき情熱があったらばこそ、今も現役でいられるのだと私はアチェで強く思いました。

坂本氏によるYOGAで鍛えた内臓を移動させる様子

坂本氏によるYOGAで鍛えた内臓を移動させる様子

昨年暮れに私は59歳になりましたが、このお三方が現役でバリバリサーフィンし続けていらっしゃる限り、『腰が痛い』、『忙しい』、『元気がない』などの泣き言は一切言えません。

アチェのスモールウェイブを走る筆者

アチェのスモールウェイブを走る筆者

偉そうなことを言える立場ではありませんが、サーファーにとって“生涯の財産”は、いかに自分が納得できるサーフィンをしてきたかだと思います。決してサーフィンした回数や海外へのサーフトリップ歴ではなく、自分の置かれた環境の中で精一杯サーフィンを頑張ってきたかの積み重ねであると思います。サーフィンは自己をアートするライフスタイルであり、基本的には他人に評価されるものではなく、“自己満足の賜物”と言っても過言ではないでしょう。
いよいよ人生の扉(とびら)を閉じようとしたときに、『お前は良くサーフィン頑張ったね!!』と自分で自分を褒めることができれば、サーファーとして最高の喜び&生き方になるのではないかと私は思います。

いまは事情により週一回しかサーフィンできない人も、重大な理由により全くできない人もいらっしゃると思います。しかし、いつかは定年を迎える年齢となって年金生活者となり、時間的にも経済的にも自由になれる豊かな年代が訪れるはずです。※ある程度は本人の努力次第であり、お約束することはできませんが…(笑)

いずれその豊かな年代になった時に、波乗りできない身体になっていては本当に寂しい限りです。
いまガンガンサーフィンできている人はそのままで、あまりできていない人はできるときに集中してサーフィンし、事情により一時的にできなくなった人は陸トレやYOGAなどの身体づくりをされて、必ずやってくる未来の定年後に備えて頑張って頂ければと思います。

誰もいないアチェ近くのポイントにパドルアウト

誰もいないアチェ近くのポイントにパドルアウト

合わせて206歳の“SURFLEGEND”のお三方に、心から敬意を込めて、『日本サーフィン界の国宝』と名付けたら、きっとこのように叱られてしまうはずです。
『俺たちは現役サーファーだし、まだ生きているぞ~!!!』と。(了)

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