唐澤予報士のウラナミ『まさかの台風13号独り占め!!』

唐澤予報士

唐澤予報士
唐澤予報士:1991年、沖縄でサーフィンを始める。(スノーボードも開始)  1993年、初めてフルマラソンを完走。1999年、気象予報士資格を取得し登録。現在に至り、一児(娘)の父です。

13号8月8日

 
 

7月・8月は、猛暑・酷暑のなか立て続けに台風が発生・接近しました。まずは、豪雨・猛暑・台風によって被害にあわれた方には謹んでお悔やみやお見舞いを申し上げます。

このような状況で不謹慎かといわれる方もいるかもしれませんが、正直なところ我々サーファーにとっては「台風は嬉しくはない」といっては嘘になってしまいます。年に数回、または人生において数回しかないような素晴らしい波をもたらしてくれて、何事にも代えられない幸福感・達成感を味わせてもらえます。

ということで、今年の台風13号ではかなりの幸福感・達成感を味わせてもらうことができました。

湘南では、台風13号の北上にともない、8月6日(月)の昼ころから徐々にうねりが反応。弊社サーフレジェンドのオフィスの最寄りポイントである辻堂では、夕方には肩前後にまでサイズアップ。勤務終了後にサーフボードを小脇にポイントまで小走りで向かい、日没までのわずかな時間ながらも数本ロングライド!!

その翌日となる7日(火)の朝は、さらにサイズアップ。ただし、東寄りのワイドなうねりということもあってビーチブレイクのコンディションはイマイチ。辻堂から各ポイントをチェックしながら自転車を走らせ、最終的には鎌倉のリーフブレイクへ。ビーチのコンディションがイマイチということもあってリーフは大集合状態。そんなリーフでもワイドブレイクが目立っており、人が多いこともあってあまり良い波に乗ることができず、その日の朝は不完全燃焼状態でした。しかし、潮の上げによってワイドなブレイクが切れるようになるのではないかと推測し、昼にビーチブレイクに向かってみると、予想がドンピシャリ!! 基本は頭半前後の乗りしろのないワイドブレイクが中心ですが、たまの切れた波だと十分に乗れそうな感じ。セット間隔が長いこともあってゲッティングアウトはハードではなく、楽々ピークに到着。アウトにいるサーファーは片手で数えられるほどで、じっくりと切れた波や切れ目を選んで乗り、何本かのロングライドをメイク!! やっと完全燃焼できたのでした。

そして、さらにその翌日となる8日(水)です。
 
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「台風の北上とともにさらにサイズアップしてビーチはどこもクローズアウト」、と思っていた方も多かったかと思います。しかし、台風が関東南東海上に位置していたため、うねりの向きが南東~東寄りになって房総半島にさえぎられてダイレクトに入らなかったのと、吹き込みの北風に抑えられることにより、湘南・藤沢一帯ではむしろうねりは弱まりサイズダウン。ただし、このサイズダウンは、自分にとっては「まさか」ではなく、想定内でした。詳細は企業・気象予報士としての手腕なので秘密ですが、諸々の実況・予報データによって導き出した予想がまたもやドンピシャリ!! 波伝説の姉妹サイトである「海快晴」の概況作成を午前4時ころから始め、終了後に海に向けて出発。ビーチにつくと、そこには誰一人いない胸~肩前後のファンウェーブが割れているではありませんか!! さっそくアウトへとパドルアウト。強いオフショアにあおられて、やや板が降りづらくて走りづらかったものの、波によっては2~3アクション可能。そして、本当に貸し切り!! 30分程度ですが、東を見ても、西を見ても、数100m以内には誰もいないのです!! 1時間ほどすると近くにパドルアウトしてきた方が1名おり、遠くに何名かのサーファーが見えるようになったのですが、それまでは正真正銘の貸し切り状態!! 1時間半ほど入っていたのですが、クタクタになるほど乗りまくることができたのでした。波自体は台風ということではやや物足りないながらも、とにかく最高でした!!
 
 

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