田原啓江のウラナミ『カウアイ・トリップ/前編』

田原啓江

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田原 啓江 / こんにちは。プロサーファーの田原啓江です。千葉南の波情報を担当しています。ウラナミではプライベートなことはもとより、サーフィンや海外遠征、トリップのことなど満載してお届けしたいと思います☆

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こんにちは。田原啓江です。

この春先、1カ月余りの長期休暇を頂きまして、ハワイ諸島のカウアイ島に滞在。
神々の島、また、ガーデン・アイランドと呼ばれるハワイ最古の大自然が残る島で、心と体作りをしてきました。

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鴨川在住のハワイアンのDAVE(colors magazineでお馴染み)の勧めがあって、滞在スタイルは現地バックパッカーでの”work/trade”。
”work/trade”つまりは、“労働/交換”、宿泊費はタダな代わりに働いて返すというシステム。
はじめは戸惑ったものの、DAVEの
「ホテル泊まりは、ただお金を払って終わり。何もない。カウアイは、本当に良いところ。
ローカルの生活に入って生活すると、いろんなことも分かるし、友達もいっぱいできるでしょ。大切なことは、人と人の結び付き。もしかしたら・・・一生、ヒロエはカウアイに行けるかもしれない!?素晴らしいことじゃない!?」
の、言葉にすぐ賛同して即決。

旅の一番大切な答えを、もうこのとき既にもらっていたのかもしれません。

住所一つと、数回のメールのやり取りだけを頼りに単独カウアイへ。

島の幹線道路は、海岸線を巡る1本だけ。なので、もちろん道に迷うことなく無事に到着。
NICE TO MEET YOU!〜私の新生活が始まりました。
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私の業務は、1日4時間のホステル内の清掃。

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朝8時から11時の間の好きな時間に始めて、午後3時までに終わらせればいい、という超スーパー・フレックス(笑)
波が良ければ昼前までサーフィンが出来るし、仕事中にインターネットをしても、座ってオヤツを食べても・・・郵便局に行ってしまっても怒られない。「君にボスはいないからね。」カウアイ・スタイル!?

サーフィンのほとんどは、カウアイのノースショアの代表的なハナレイ・ベイでやりました。

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メインリーフの世界屈指のレギュラー・ブレイクのキングス・リーフの他にも、湾内には数か所のブレイクがあり、インサイドビーチのパインツリー、メインリーフの反対側のレフトポイントのワイココなどがメジャーですが、人知れず、周辺にも無数にポイントが点在。

ワイココ・ポイント

ワイココ・ポイント

ただし、ガイドブックもなければ、ガイドする人もないので、本当のローカル情報だけが頼りになります。
ハワイの最北に位置するカウアイ島は、基本的にオアフのノースショアと同じスエルを拾いますが、遮る島がないせいか、うねりと風がダイレクトに入り、波質は大味で整うことが少ないように感じましたが、探せばいくらでもプライベート・ビーチでサーフィンできる。
雄大な自然と、澄んだ空と海、虹と亀と、人混みの喧騒とは無縁でサーフィンできることは何より魅力的。

そして、もう一つ。体作りの一環として取り入れていたのが、トレッキング。

ワイメア・キャニオン

ワイメア・キャニオン

仕事が終日休みになる週末には、必ず“ワイメア・キャニオン”や“ナ・パリ・コースト”といった雄大な大地に足を踏み入れ、海だけではなく山にも入り大自然を肌で感じました。
20キロ近いトレッキングも帰る頃にはできるようになりました。

サーフポイント1つ探すのでも手探りの初日。
バックパッカーの人のひしめくキッチンにためらい・・・足も踏み入れられないような「居場所のない」初日。
全てが「初めて」から始まった旅ですが、staffという境遇はかえって、片言の英語と内気でコミュニケーション能力が低い私にも、周囲のみんなと良い距離感で接する環境を与えてくれました。

※※つづく

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