@tohoku.Hiroshi Yamazaki.
台風12号ドルフィンの北上に合わせて、仙台新港の状況にも後ろ髪を引かれながらも
北へ向かった。

早朝、目的地に着くと既に“North Shore Family”が波チェックしていた。
サイズも小さくセット間隔も長い。。。残念ながら期待した波は届いていなかったが、
とりあえずやろうということになり、皆、パドルアウト。

俺も水中にするかランドにするか迷ったが、サイズもそこそこだった為、ランドから撮ることにした。
三脚を立て機材をセッティングしていると田端船長が海の様子を見にやってきて、そしたら、
沖まで乗せてってくれることになった。
田端船長のお陰で程なくしてピークに辿り着いたが、岸で見るよりも間近で見ると、
やっぱりここのポイントは迫力が違う。サイズは無いものの、分厚いうねりがまとまりリップから
崩れてきたと思ったらすぐさま根こそぎ掘れ上がってくるからテイクオフには技術が必要となってくる。
また、テイクオフしたと思ったらすぐボトムには岩が顔を出しているから度胸もいる。
さらにこの日は台風の影響で、そこかしこに流木がある為少し間違えれば大怪我にも繋がりかねない
シチュエーションだった。

そんな中、ファーストブレイクを掴んだのはやはり浩さんだった。


ここの波、いや、岩手の波を知り尽くした浩さんのライン取りは流石の一言。
昨冬、かの名シェイパーSteve Wilsonさんにここのポイントでも乗れる板を削ってもらい、今回
試すことができたようだ。またいつかサイズアップした時のパフォーマンスが楽しみでならない。
その浩さんのDNAを受け継ぐ啓の成長が著しい。個人的に、昨冬のOff The Wallでのアタックには正直
驚いた。高校生までずっと釣りに明け暮れていて、サーフィンをまともにやり始めてまだ3、4年
なのに、まさかここまでやるとは思わなかったからだ。その啓も、いつものようにハードに攻めていった。






そして、このチームの突っ込み隊長が山崎裕史だ。
フィッシャーマンの彼は、現在牡蠣の養殖に勤しんでいる。
日々自作の装置を開発しては人工授精や幼生飼育に奮闘中。その努力の甲斐もあり、今では
日本全国のお店に出荷できるまでになった。そのお味は、三陸海岸のミネラルを豊富に蓄えている
だけあって濃厚でとろけるような口溶けだそうだ。俺はまだ食したことが無いので、
いつかお目にかかれる日が待ち遠しい。
また、プライベートでも身を固めた絶好調のザキヤマ水産。
今回も相変わらずのサーフジャンキーぶりと突っ込みで、啓に負けずセットをもぎ取っていった。
*牡蠣養殖の奮闘記録はこちらでご覧になれます。また、出荷のご相談もこちらまで。
Instagram @zakiyamasuisan


2時間くらい経った頃にはうねりも入って来なくなり、早朝セッションは終了。
すぐ着替えて、次のポイントへ向かった。
続く。。。
田端船長いつもありがとうございます!