
友人とカリフォルニアに滞在している時に、国境を越えて『メキシコへサーフトリップに行こう』と誘われた。

特に、断る理由もないので、『明日にでも出発しよう』ということになった。
昼に車を出して、サンディエゴの街を過ぎ、メキシコ国境の街、悪名高いティファナとの境にある検問所に着く。
国境検問所は、赤信号、青信号のシナリオが表示され、『赤』だと、警備員に呼ばれチェックされる。
たまに、X線検査をされる車もいて、30分~1時間かかる場合もあるらしい。
幸い問題なく通過、ティファナビーチのオフランプを抜け、長い丘を上り、海岸に降りる。
ティファナ周辺は、川から流れる汚水であまりサーフィンには向いていない。
『ナイトスポットで有名なティファナ』を通過すると、サンディエゴとは一気に空気感が変わり、ヒスパニック系の人たちの質素な家並みを横目に見ながら道路をさらに南に行く。
バハカリフォルニア半島は、山岳地帯、太平洋やカリフォルニア湾のビーチといった地形が特徴で、米国との国境近くには、数々の広いビーチの町がある。

国境を超え、ティファナ。そして、BAJA MALIBUからさらに海岸線を南へ下る。
海岸線を通りながら、右手に目をやると綺麗な波がブレイクしてる。
この景色を見ながら進むのは、時を忘れて楽しくなる。
北西や西からの波が、入り組んだ海岸線に沿って崩れる時、レギュラー方向へのポイントブレイクになるため、バハはレギュラー天国だ。
丘の頂上に着き、海岸に沿って南に曲がると、すぐに遠くにうねりが見え始める。
うねりが小さい時、最初にチェックする場所としては、『バハ・マリブ』と呼ばれる道路沿いで確認しやすいポイントがある。
巨大なアーチに出くわすと、ちょうどそのアーチの間に、波が見られる駐車場がある。
人懐こい顔のおじさんが話しかけてくる。
すべての要素が揃うと、このビーチは波が大きくなり、中級者から上級者向けのスポットとして知られている。
『少し、浸かりますか?』
冬は、北西のうねりで、波が大きくクローズアウト気味になる。
今日はそこまで大きくはないが、ハードなコンディション。
数本乗って、カレントに流され、インサイドの波に弾き出され、1ラウンド終了!
宿泊はロザリトの街外れにある小さなホテル。
夏には多くのアメリカ人が訪れ、パパス&ビアで雄牛ライディングを楽しみ、ダウンタウンに点在する数多くのバーやレストランで、度数の高いテキーラを飲みながら、朝まで騒いでいる。

夜になると、どこから集まるのか?と思うくらいの人、人、人。。。
まさにパーティタウン。
ダウンタウンの巨大な赤と白の建物『ロザリト ビーチ ホテル』の近く、桟橋の周辺にビーチブレイクもあるようだが、ほとんどのサーファーは、ロザリトではサーフせず、K38、ラ・フォンダ、サン・ミゲルなどの南のクラシックなバハスポットに向かう。
ロザリトから南の海岸は、ポイント、リーフ、ビーチブレイクがあり、名前もないブレイク、美しい海岸線がたくさんある。
特筆は『ポポトラ』地元の漁港、魚市場の脇にあるビーチブレイク。
誰もいない時が多いが、駐車する場所を把握し、車内に貴重品を残さないように。
波があまり良くなくても、新鮮な魚料理の店がたくさんあるので、ビーチフロントでランチを楽しむことが出来る。
おすすめナンバー1は、K-38。
この有名な素晴らしいサーフブレイクは、バハハイウェイの38kmに位置するため、K-38として知られている。

冬はK-38にとって最高のシーズンであり、オフショア、または微風でのサーフィンが楽しめる。
リーフブレイクのK-38は安定した高品質の波。
有名なため、週末にはビーチが混雑する。
波のために戦いたくない場合は、平日のバハサーフトリップが理想的。
岩、サンゴ礁、ウニから足を保護するためのブーツがあった方が良いかもしれない。
車両盗難で有名なので、警備員がいるホテルや有料駐車場など安全な駐車場を探して駐車。
ブレイクは真南に面しているが、西、北西、さらに南のスウェルにも反応する。
レギュラーがメインだが、グーフィーも可能。
インサイドのいくつかの浅いセクションがあるので注意!
メインブレイクのすぐ南にある K-38.5,39 にもいくつかの波がある。
K-38が混みすぎていたときに、いくつかの楽しいレフト、そして角を曲がったところに、大きな湾に向かって入るソフトなショルダーの波がある。
ミッドレングス以上の大きなボードの方が適している。

ロザリトには、おしゃれなレストランがあり、ゆったりとした時間が流れている。
ラ・フォンダまたの名前をK58。
『フラットですね?』
この言葉は、ラ・フォンダには無いようだ。
どんなうねりも引き寄せる場所なので、他のポイントが小さくてもサーフ可能。
ただし、逆に大きすぎるビーチブレイクに手こずる事も起こり得るので、その時はもっと南へ。
ラ・フォンダの南には、壮大なブレイクがある。
おそらくバハ北部で最高のレギュラーだが、アクセスが大変。
ボートでアクセス。
美しい湾でブレイクする波は伝説的なライトポイント。
滅多にお目にかかれないので、ブレイクを見れるだけでも満足できるはず。
サン・ミゲル/エンセナダ「メキシコのサーフィン発祥の地」
最も人気のあるバハサーフスポットの1つであるサン・ミゲルは、非常に速いポイントブレイクを生み出し、岩場でサーフ可能なバハ北部で最高の波の1つ。
サンミゲルはエンセナダの北にあり、メキシコのサーフカルチャー発祥の地として知られている。
南のうねりはプンタ・バンダとトドス・サントス島によってブロックされるが、大きな西または北西のうねりが入ると、大きいほど波の質は良くなる。
波が破れる岩場にはウニがたくさん。
特に干潮時はブーツをお勧め。
キャンプもできるので、波があるときは数日ここにいても飽きる事はない。
サン・ミゲルはバハ・メキシコで最高のサーフィンブレイクの1つであるため、サーファーで混雑する時もある。
しかし、柔軟なスケジュール、適切なタイミングがあれば、超楽しい波をゲットできるだろう。
特にサン・ミゲル周辺には、上手なローカルサーファーが多い。
『自分がその場所を所有していると考えているアメリカ人もいるようだが』
他の場所でも同様だが、多くの場合4~5人のパックで訪れる。
ソロセッションを楽しんでいるときは、知らない人たちが大勢で波を見ている時に、良いセットが来ないことを祈りたくなる。
エンセナダでの宿泊は、なかなか醍醐味のあるメキシカンナイト。
ソンブレロ(つばの広い帽子)と華やかな刺繍入りのスーツを身にまとい、ギターやバイオリン、トランペットなどで音楽を奏でる音楽隊のいるバーでコロナビールで乾杯。
安くて美味しいタコスやブリトーを頬張り、テキーラを一気に飲み干す。
音楽隊に曲をリクエストすると、『Ok,セニョール』と歌ってくれる。
『Muy bueno(とても良いね)』とチップを渡す。
流石に朝までは無理だが、かなり飲みすぎたようだ。
翌日の波乗りに影響するので、ほどほどにしとくべきだね。
プンタ・サン・ホセ。真のバハはエンセナダの南から始まると言われている。
その荒れ果てた美しさを味わうには、プンタ・サン・ホセあたりで数日過ごすと理解できるようだ。
一帯のリーフブレークは、風がオフショアである場合は、南または西のうねりが最適。
そこに行くには、エンセナダから車(4WD推奨)で南に向かい、緑豊かなワイン産地の谷を通り抜け、エンセナダから30マイルほど先のサント・トマスで内陸から海へ向かい、未舗装の道路に入る。
食べ物や水は全てここで購入し、キャンプ道具と共に向かう。
日本で流行りのソロキャンプも良し、キャンパーバンで行くのもまた良い。
ワイルドライフがそこで待っている。
プンタ・サン・ホセにはサーフィンと満天の星空しかないから。






