上田純子のウラナミ『大好きなSEAちゃんありがとう』

上田純子

上田純子
上田純子:JPSAショート・ロングのプロであるじゅんじゅんこと、上田純子。★主な戦歴:2000年全日本サーフィン選手権大会4位、2000年東日本サーフィン選手権大会準優勝、2003年全日本サーフィン選手権大会優勝、2005年6月バリ、ウルワツでプロ転向。

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今年5月末に、実家で飼っていた猫のシーちゃんが天国へ旅立ちました。

この子は私が13年前に拾ってきた猫なのです。

私が海好きなことと、真っ白なフワフワな毛が印象的だったので 『SEAちゃん(シーちゃん)』と名付けました。

この子は波伝説に入社する前に働いていたアルバイト先で出会いました。

ゴミ箱をあさっている姿を見かけ、ご飯をたまにあげるようになったのがきっかけでした。

私を見つけるとかわいらしい声で『ニャー、ニャー』と鳴き、時には喉をゴロゴロとさせて喜び、時には私の車の下で仕事が終わるのをずっと待っていてくれたこともありました。

そして、2.3数週間も私の前に現れずにとても心配していた矢先、左腕を引きずりながら私の元に必死で来たのです。

よ~く見てみると・・・・・・

『えーーーーーーーーーー。うそでしょう!』『左腕がすごいことになっている!』

驚きだけでした。

関節が曲がり血だらけで中の肉が見えかかるほどになり、シッポもケガをしていました。

何か事故に巻き込まれてしまったのだと思いました。

すぐに母に連れて帰ってよいかと連絡をし、次の日に病院へ連れていきました。

その結果、左腕を切断という結果にはなりましたが、ガリガリだった体から6キロ近くまで体重が増加し、片腕ながら元気に走り回っていました。

その後も、私が実家を離れて10年近く、母と元気に暮らしていました。

シーちゃんは、私の 妹や兄などが来ると恥ずかしくて隠れてしまうほど 人見知りが強かったのですが、私のことだけは毎回会っても覚えていてくれました。

私のそばに来てくれて、手や顔をペロペロなめたり、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれて喜んでいました。

ところが、去年から食欲が徐々になくなり、2キロ弱まで痩せてしまったのです。

病院で検査をすると、脾臓(ひぞう)に腫瘍ができていることが分かり、4月に手術をしました。

しかしながら、お腹を開いてみると胃にも腫瘍があることがわかり、手の施しようがありませんでした。

病院から実家に帰ってきてからは、大量の血を吐いてしまったり、下痢が治らなかったり・・・・・・。

ほーんとうにつらかったと思います。

私は、最期を見とることができませんでしたが、最後まで痛みに耐えて本当に頑張ったと思います。

あの時、あの場所で出会ったのは運命だと思っています。

シーちゃんがいなくなってすごく悲しく寂しいです。

13年も一緒に暮らした母はもっと悲しく寂しいのだろうと感じています。

いまはまだ、悲しい気持ちがとても強いのですが、いつかまた会える日まで天国でゆっくり休んでいてね。

シーちゃん!いままでたくさんの愛を本当にありがとう!!!

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