「波伝説30周年記念トリップ第一弾」サーフィンと人情!北陸サーフィン旅

米山予報士

米山予報士
米山予報士/大学を8年で卒業。その間、勉強などせず、山と海で遊ぶか家に引きこもっていました。当然、就職などまともにできるはずがなく、社会人経験もゼロ。なのに30歳になってしまいました。ただ、山のおかげで天気図に興味をもち、サーフィンをやっていたから気象予報士になれたと思います。サーフィンと気象、波情報の業務を精一杯頑張りたいです。

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波伝説を運営する株式会社サーフレジェンドは2024年2月に創業30周年を迎えることができました。

本年は今まで支えていただいた全国のリポーターの皆様へのご挨拶回りで、全国各地を巡るトリップを行ってまいります。

今回は第一弾として新潟・北陸へ伺いました。。




旅の1日目:新潟へ 職人技に感動

北陸出張の1日目、私たちは新潟へと向かいました。

メンバーは☆加藤、rikuto、そして私(米山予報士)の3人です。

事前の打ち合わせでは、波の状況に応じて湘南を出発する時間を決めており、波がなさそうなので午前9時頃に出発し、ゆっくりと向かう予定でしたが、

出張前日に☆加藤から新潟の波が頭半近くまで上がっているとの連絡が入り、出発時間を午前5時に変更し、新潟でのサーフィンを楽しむために早朝に出発しました。

到着してみると、波は前日の夜からの強いオフショアによって抑えられ、スネヒザしかなく、日本海の波情報が外れるとは思いもよらない出来事でした。

しかし、新潟県三条市で、サーファーでもある有限会社永塚製作所の能勢さんに出会い、救われました。

永塚製作所さんはビーチクリーンに使用するトングMAGIP(マジップ)を制作販売されており、Maboloseaブランドを展開する石塚さん、サーフショップWORKSの廣田さんと合流し、6人でトング作りに励みました。

ビーチクリーンに使うトング作りの体験は、職人の手仕事の温もりと道具への愛情が感じられる素晴らしいものでした。

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昼食は麺処清水三条店で、待ちに待ったラーメンタイム。

オーナーは能勢さんと石塚さんの友人で、よく一緒に飲む仲だとか。

ここのラーメンは、魚系ダシの上品で透き通ったスープが特徴で、麺やトッピングもすべてが完璧に調和しており、非常に美味でした。

オーナーの軽快な会話が食事をさらに楽しいものにしてくれました。

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昼食後は石塚さんと別れ、諏訪田製作所を訪れ、三条市の金物職人の街としての伝統と技術の高さを体感しました。

特に、豪華な爪切りはその精巧さと機能美で、長年にわたる職人技の賜物であり、その美しさに心が和むものでした。

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寺泊から新潟市へのドライブでは、五ヶ浜や五十嵐浜で波のチェックを行い、五ヶ浜へのライブカメラの設置検討やサーフィンのコンディションなどを確認しました。

サーフショップWORKSでは、店主の廣田さんから最新のサーフィン情報を得ることができ、その情報はいつも正確で、サーファーにとっては貴重な情報源です。

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最後に訪れたのは、新潟駅近くの海鮮が美味しくリーズナブルな居酒屋「海鮮とうや」でした。

新鮮な魚介類を使った料理を堪能し、一日の疲れを癒すのにぴったりの場所でした。

店長さんは能勢さんと仲が良く、ブラック会社の話でよく笑わせてくれました。

また、元自衛隊の店員さんも盛り上げてくれました。

永塚製作所の能勢さん、サーフショップWORKSの廣田さん、Maboloseaの石塚さんたちのおかげで、充実した一日を過ごすことができました。

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しかし、新潟県はあまり知られていないかもしれませんが、能登地震による液状化がひどい場所があることを知りました。

液状化は、地震の揺れによって砂の粒子がバラバラになり、水に浮いた状態になることで起こります。

その後、砂の粒子が沈み込んで水や泥が噴き出し、地盤が沈下して建物が傾いたりしてしまいます。

海に近い所は、特に砂地盤で液状化が起こりやすいとされており、このような自然災害のリスクを考慮しても、サーファーにとっては、とても大切な場所になっていると感じた一日目でした。



旅の2日目:上越郷津と金沢内灘へ サーフィンと、金沢の美味しいもの、そして復興への活動

旅の2日目は、新潟県上越市にある郷津ポイントへと向かいました。

風は海面に白波を立て始めるほど強まっていましたが、波は小さく力のないものでした。

しかし、石川県や福井県では波が大きくなっているという情報を耳にし、私たちはすぐに金沢へと車を走らせました。

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内灘(大浜)ポイントに到着すると、いつも最新の情報を提供してくれるOCEAN BLVD金沢店の平野さんにお会いしました。

平野さんによると、最近は波が穏やかだったため、久しぶりにサイズのある波を楽しめそうとのことでした。

南西風が強めに吹いていましたが、左側にある堤防が風を遮り、胸から肩、時には頭ほどの高さの楽しそうな波が立っていました。

水温は湘南よりも冷たく、地元のサーファーたちはほとんどがブーツを履いていました。

金沢の町中を走ると、雪を頂いた高い山々が見え、その雪解け水が流れているのだろうと感じました。

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その後、平野さんのお店に立ち寄りました。

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そこで、能登地震の復興支援のために、珠洲市蛸島で家族と共に明るい未来を描きながら日々を生きる画家が作ったステッカーがあることを知りました。

このステッカーは、金沢のサーフショップOCEAN BLVD金沢店が集積地として活動しており、チャリティーステッカーの販売を通じて支援を行ってますので、興味のある方はDMを送って直接支援をお願いします。

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夜には、☆加藤と平野さんの共通の知り合いである琴平さんも参加し、平野さんが予約してくれた日本料理のお店で、豪華な晩餐会が開かれました。

新鮮な海鮮料理はとても美味しく、5人で楽しい時間を過ごしました。

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旅の3日目:福井三国・五木と新港 オーベルジュで福井の旅を満喫!

旅の3日目は、福井県三国の鷹栖海岸にある五木と新港ポイントを訪れました。

ここは、サーフショップNan’s seaの大井さんが提供してくれる場所です。

大井さんのお店は三国サンセットビーチのすぐ前にあり、金沢からは車で約1時間で到着します。

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前日の波が残っている可能性があったため、まず五木ポイントを訪れました。

早朝の情報よりも波のサイズは小さくなっていたものの時折腹くらいのセットが入っていましたが、、ピークに対してサーファーが多かったため、私たちは波に乗るのを控え、少しの間、地元のサーファーの方々と話をしました。

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その後、10時に大井さんと合流し、サーフポイントを案内してもらいながらお店へ向かいました。

三国サンセットビーチでは波は割れていませんでしたが、前日はサーフィンが楽しめたとのことでした。

大井さん夫妻が11月からオープン予定の雄島の目の前にあり、日常から離れた景色を楽しめる宿兼レストラン「オーベルジュ」に案内して頂きました。

近くにはいくつかのサーフポイントがあり、サーファーにとっては理想的な環境でした。

また、サーファー以外の旅行者も十分楽しめる場所でした。

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建物は2棟あり、1棟はペンション風で1階にはおしゃれな食事場、2階には3部屋あり、景色が素晴らしい宿でした。

もう1棟は古民家で、グループで賑やかに過ごすのに適しています。

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この日は時間が限られていたため、オーベルジュで早めの昼食をいただきました。

海鮮料理が豊富で、特に海藻の種類が多く、一つ一つが個性的で美味しかったです。

大井さんは海女さんでもあり、海藻について詳しく教えてくれました。タイを海藻で巻いたタイしゃぶ鍋を楽しみ、初めての料理を堪能しました。

また、海鮮丼や越前そば、地元の惣菜などたくさんのお料理をご馳走していただきました。

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オープン時の11月には蟹が解禁になる予定で、日本海ではサーフィンのシーズンも始まるため、訪れるのがさらに楽しみになります。

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午後1時に三国を後にし、湘南への帰路につきました。

到着は午後8時過ぎで、約7時間の旅でしたが、無事に帰宅することができました。

波伝説30周年記念トリップの第一弾は、新潟、福井、石川で情報を提供してくださっている方々に挨拶をし、能登地震で大変だったと思いますが、どの方も非常に暖かく迎えてくださいました。

今年は波伝説30周年記念で波伝説の社員が全国を巡る予定で、非常に楽しみにしています。

今回お世話になった新潟・北陸の皆様、どうもありがとうございました。

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