WSL2026新フォーマットと競技の刷新『「パイプマスターズ」が復活』

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2025年5月2日、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)は、チャンピオンシップ・ツアー(CT)の新たな章の幕開けを発表しました。

最大の変化は、これまでの最終戦「WSLファイナル」の廃止と、VANSとのパートナーシップによる「パイプマスターズ」の復活です。2026年シーズンより、ハワイ・オアフ島の伝説的な波、バンザイ・パイプラインでCT最終戦が行われることとなります。

この変更は、サーフィンの伝統を尊重しながらも競技性を高め、進化を遂げようとするWSLの姿勢を反映したものです。







2026年 チャンピオンシップ・ツアーの主な変更点


■ パイプマスターズの復活

最終戦はバンザイ・パイプラインで開催され、世界王者はこの象徴的な波で決定。勝者には通常の1.5倍となる15,000ポイントが付与されます。


■ 大会フォーマットの刷新

  • 全CTイベントで敗者復活ラウンドを廃止。初戦から敗退リスクが高くなる、緊張感のあるフォーマットに変更。
  • 9戦が「レギュラーシーズン」となり、そのうちベスト7戦の合計ポイントで順位を決定。上位選手(男子24名・女子16名)は「ポストシーズン」に進出。
  • CT出場資格制度(QS → CS → CT)は従来通り継続。


■ 女子CTの出場枠拡大

女子選手の出場枠が18名から24名に拡大。より多くの女性アスリートに世界の舞台で活躍するチャンスが与えられます。




2026年 チャンピオンシップ・ツアー 開催予定地

CTは以下の12会場で開催されます:

  • ベルズビーチ(オーストラリア・ビクトリア州)
  • マーガレットリバー(オーストラリア・西オーストラリア州)
  • スナッパーロックス(オーストラリア・クイーンズランド州)
  • プンタロカ(エルサルバドル)
  • サクアレマ(ブラジル)
  • ジェフリーズベイ(南アフリカ)
  • チョープー(タヒチ)
  • クラウドブレイク(フィジー)
  • ローワー・トレッスルズ(アメリカ・カリフォルニア州)※レギュラーシーズン最終戦
  • サーフ・アブダビ(アラブ首長国連邦)
  • ペニシェ(ポルトガル)
  • パイプマスターズ(ハワイ・アメリカ)※CT最終戦

第12戦ではCT全選手が再集結し、パイプマスターズのタイトルをかけて戦います。




WSL CEOのコメントと今後の展望

WSLのCEO、ライアン・クロスビー氏は次のように述べています:

「パイプラインはサーフィンにおける聖地であり、ファンからも“ここで最終戦を見たい”という声が数多く寄せられていました。今回、その願いを叶えることができ、非常に誇りに思います。」

WSLは今後も、サーフィンの歴史と伝統を大切にしながら、競技の革新とグローバルな成長を目指していきます。

新たなフォーマットとスケジュールにより、世界中のサーフィンファンにとってさらにスリリングなシーズンとなることが期待されます。




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