Roland Lefeuvre, Team France / Photo: Jersson Barboza
【大会6日目レポート】決勝進出者が出揃う!エルサルバドルで熱戦続くISAワールドロングボード選手権
日本勢は田岡なつみ・井上鷹がラウンドアップ。
吉川広夏はリパチャージでラウンドアップ。
ローラン・ルフール(フランス)が現王者サラスを破り、キャリア最高のヒート勝利!
井上鷹&田岡なつみ(日本)の活躍が熱波に!
ペルーのマリア・フェルナンダ・レジェスが激戦制す!
2025年4月30日、エルサルバドル・エルスンサルで開催されているISAワールドロングボード選手権(WLC)は大会6日目を迎え、決勝進出者がほぼ出揃いました。この日も波は安定しており、4~5フィートのラインナップが整う絶好のコンディションの中、男女ともにメインラウンド4およびリパチャージ(敗者復活)ラウンド4〜7が実施されました。
チーム戦:フィリピンが僅差で首位、追うフランスと日本
チームランキングでは、フィリピンがフランスをわずか15ポイント差でリード。しかし終盤、デイジー・バルデス(PHI)が敗退し、全選手を残すことは叶いませんでした。日本は3名が残り、依然上位をキープ。ブラジル、ハワイ、アメリカ、オーストラリアが続きます。
驚きの勝利!ルフールが現王者を撃破
男子メインラウンド4の初戦で最も注目を集めたのは、フランスのローラン・ルフール。残り2分で7.83ポイントを叩き出し、3位から一気に逆転。2度の世界王者カイ・サラス(HAW)をはじめ、ジョニー・ヴァン・ホーヘンスタインとジェファーソン・シルバ(ともにHAW)を下す大金星を挙げました。
「人生で最高のヒートだったかもしれない」と語るルフールは、ISA初出場の36歳のサーフィンインストラクター。作戦なし、ただ波と楽しむ姿勢が大勝利を呼び込みました。
井上鷹が2日連続で男子最高スコア!
ルフールは次戦で、メダリストのエドゥアール・デルペロ(FRA)、そして日本の井上鷹と対戦。井上はこの日、9.17の高得点を含む17.34ポイントをマーク。デルペロの初戦以来、最も高いトータルスコアを叩き出しました。
田岡なつみ、女子デイリートップスコアで快進撃
女子では田岡なつみが16.10ポイントを記録し、女子のデイリートップスコアを獲得。初戦から着実にパフォーマンスを上げ、ついに2本ともエクセレントを記録しました。フィリピンのマラ・ロペスを下し、メインラウンド5進出を決めました。
WSL勢も順当に勝ち上がり、再戦の舞台整う
WSLロングボードツアーのタリー・ホワイト(AUS)とソフィア・カルヘイン(HAW)も勝ち残る。ホワイトは冷静なフットワークとレールワークでヒートを制しました。
リパチャージの激戦を勝ち抜いた選手たち
リパチャージを4ヒートこなした吉川広夏(JPN)はアメリカのミケルセンとともに決勝日へ。男子ではオーストラリアのクリントン・ゲストがリパチャージ1から全てを勝ち抜く驚異の快進撃を見せました。
女子激戦ヒート制す!ペルーのレジェスが魅せた逆転劇
メインラウンド4では、アリス・ル・モワーニュ(FRA)、レイチェル・ティリー(USA)、マリア・フェルナンダ・レジェス(PER)、ケイト・ブランディ(BRA)が激突。得点差わずか0.56という接戦を、レジェスが制しました。
「まるで決勝戦のようだった」と語るレジェスは、最終盤に8.73をスコア。ティリーはハングテンで女子最高得点の9.23をマークするも、わずかに届かず2位通過。ル・モワーニュとブランディはリパチャージ行きとなりました。
いよいよ決勝へ!世界一を懸けたラストヒート
大会最終日に向け、熾烈な戦いはさらにヒートアップ。日本代表の活躍にも大きな期待が集まります!