パリオリンピック2024 サーフィン競技
世界最高峰の波が押し寄せるタヒチ島チョープーを舞台に熱戦が繰り広げられている。
中断期間にはガブリエル・メディーナの五十嵐カノアとのヒートで魅せた9.90ptの歓喜のポーズを捉えた写真が話題となり、ジャック・ロビンソンのアンディ・アイアンズにインスパイアされたボードのペインティングが騒がれ、再開直前にはISAがオーストラリア人ジャッジの倫理規範での除外処分の声明を発表するなど色々な意味でメディアを騒がせた。
日本時間8月2日AM2:00よりコンディションの影響で延期となっていた女子ラウンド3から再開。
ストームからのハードコンディションから一転して、スモールコンディションとなった。
風:南
波:2m
周期12秒
なかなかバレルをメイクするポテンシャルのある波が少ない中、バレルライドほどの点数は出ないが、マニューバーでの着実な点数を獲得し、バックアップスコアとでセットする波選びが大事な試合運びとなっていた。
キャロライン・マークス。テイラー・ライト。ジョアン・ディファイ。カリッサ・ムーアとCTで名のある選手が順当に勝ち上がる。
松田詩野
ヒート5でナディア・エロスターベ(ESP)と対戦!
試合が動いたのは開始4分。ナディアがバレルにはならなかったが、マニューバーを決めていき、3.50ptを獲得し先制を仕掛ける。



なかなか松田詩野のところに波が来ない中、ナディアが再度ライディングするがこちらはすぐにプルアウト。
さらにナディアがライディングを行い、バックアップスコアをあげていく。
松田詩野も15分でようやくテイクオフ、2ターンのマニューバーを決めていくが2.67ptと伸びず、ナディアが4.77ptと3.5ptで2本をそろえてプレッシャーをかける。

残り時間も少なくなってきた中、1本が欲しい松田詩野だが3.17ptとポイントをあげ、追い上げていく。


ナディアも突き放そうとパドル。パワフルできれいな2ターンを決めていく。

5.17ptが必要になった松田詩野だが時間が経過。悔しくもタイムアップとなってしまった。
波に恵まれなかった松田詩野はここで敗退となった。
女子QFの組み合わせは以下となった。




男子クォーターファイナルも実施
稲葉玲王
アロンソはR1でフィリペとカノアを抑えてトップでラウンドアップし、R2ではジョディ・スミスを抑えてラウンドアップした強敵。
コンディションは変わらず
風:南
波:2.2m
周期12秒
先に仕掛けたのは開始4分のアロンソであったが、すぐにピンワイプアウトしてしまう。
すぐ次の波を稲葉玲王が仕掛け、2ターンマニューバーできれいなカービングを魅せるが、2.83ptとあまり伸びなかったが先制をとる。

その後すぐにテイクオフし果敢に攻めていくが、こちらは波がすぐに終わってしまう。
しばらく膠着状態となったが残り18分でアロンソが仕掛ける。
バレルに少しは入れたかなぐらいの波ではあったがその後も繋ぎ、スコアを出していく。


アロンソは2.57ptと伸びず、稲葉玲王が引き続きリードするが、お互いがバックアップスコアを取りたいところ。
再びアロンソが攻め、パワフルなスプレーをあげ4.17ptのスコアを獲得!
バックアップスコアとで稲葉玲王を逆転。
すると稲葉玲王も反撃!バレルライドをメイクし、7.33ptと再度逆転!

トータル10.67ptとアロンソにプレッシャーをかけて、激しいチェイスとなったヒートだがアロンソも果敢に攻めていく。
プライオリティを使いテイクオフ。ほぼ垂直に当てエアドロップでの着地。
最後に本人もガッツポーズが出る手ごたえで6.33ptと再度逆転する。


逆転には3.17ptが必要でバックアップスコアを伸ばしたい稲葉玲王だが、プライオリティを持ちビックセットを待ちたいところであったが波は訪れずここでタイムアップ。
見ごたえのある試合であったが、ここで稲葉玲王も敗退となり、NAMINORI JAPANは敗退となった。

その後のヒートは
■カウリ・ヴァアストとジョアン・ドゥルーのフランス対決。
■ガブリエル・メディーナとジョアオ・チアンカのブラジル対決。
■ジャック・ロビンソンとイーサン・ユーイングのオーストラリア対決。
男子QF結果




ISAリザルト
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