サーファーズジャーナル最新24.2号(日本版5.2号)6/10発売!

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最新号24.2号(日本版5.2号)の目次紹介!

The Endless Baptism of Freshly Created Things

「新たな創造物の終わりなき洗礼」
南米での新たなポイントブレークとボードデザインの探求、そして不思議な体験。
文:リチャード・ケンビン

写真:ブライアン・ビールマン
サーフボードの展覧会などで、忙しい日々を過ごしていたリチャード・ケンビンは、映像制作者ライアン・トーマスやライアン・バーチ、オジー・ライト、それにネイト・タイラーらと合流するため、南米行きのフライトに乗るはずだったが、飛行機が発つ18時間前に父親が他界してしまった。しかし、これはこれから起こる数々の奇想天外な物語のはじまりにすぎなかった。典型的なラテンアメリカ文学の様式として知られるマジカル・リアリズムを作風にする作家イサベル・アジェンデはこう述べる。「私たちのまわりにはミステリーが潜んでいます。だから私の書く物語には、偶然や兆候、情緒、幻想、自然のパワー、それに魔術などが登場するのです」

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The High Priest of Uluwatu

「バリ島ウルワツの高僧」

ヒンズー教の高僧にして、プロサーファーのメガ・サマディという男。

文:トミー・シュルツ

サーフィンブームによってバリ島の南部の半島が東南アジアで最高値の不動産エリアに変貌(へんぼう)する以前、この土地はほとんどなんの値打ちもない場所と考えられていた。それがどうだろう、いまや爆発的な観光産業と開発によって、バリ島はおそろしいほど急激な成長をとげた。過度の開発や公害によって、この島本来のアイデンティティを喪失(そうしつ)してしまうのではと危惧(きぐ)する人々が多い。しかし、そもそもこの土地の文化の根底には再生、輪廻(りんね)という言葉がしっかりと刻まれている。次の世代の人々は、伝説的な島の過去から未来へ橋渡しをして、その遺産をしっかりと保存する道を模索(もさく)している。その鍵を握っているのが、ヒンズー教の僧侶であり、波の上を自在に駆けるプロサーファーでもあるメガ・サマディという男だ。

uluwatu

Breaking The Mold

「海に恋して」

時代の先頭を走ったひとりの日本人女子ボディーボーダーのストーリー。

文 : 内田 美智子
10代のころ、茶道、華道に踊りといった習い事で日本女性を磨いていた内田美智子はOLの生活をつづけながら、サーファーの彼氏に連れられて海に通っていた。そんなある日トム・モーレイによって商品化され、“ブギーボード”という名前で売りだされたボディーボードを手に入れる。このボディーボードと出会い、海に魅せられていく様(さま)が彼女の文章で綴(つづ)られている。彼女は、ボディーボードで日本一になるために「人の倍では足りないから3倍努力しようと思い、朝は夜明けとともに海に入り、夕方もだれよりも遅くまで海にいる」生活を送り、まさに“Breaking The Mold”、殻を破ってフリッパーへと変貌(へんぼう)をとげていった。

UCHIDA

The Islands Underfoot

「ザ・アイランド・アンダーフット」

ハワイアン・サーフィンに触発された5本のサーフボード物語。

文 :文:ベン・モンディ

ハワイにはサーフボードがあふれている。ずいぶんと古いものもあれば、生まれてたった数時間のものまでさまざまだ。新たにつくられるボードもあれば、壊されるボードもある。ガレージに転がっているもの、ぼろぼろのトラックの後ろに積まれているもの。ラックに整然と並べられているものや壁に飾られているものもあれば、ゴミ捨て場に立てかけられているものもある。どんなサーフボードも、だれかの手によってだれかのためにつくられる。けれど、その運命はじつに多様だ。宝物のように大切にされるか、捨てられるか、忘れ去られるか、ひどい扱いを受けるか。それでも、語るに足る物語をもっているサーフボードはあるものだ。これから紹介する5本のサーフボードは、どれも興味深い歴史をもっている。持ち主の人生のみならず、サーフィンそのものの流れをも変えてしまったものさえあるのだから。

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Godzilla Death Spin

「ゴジラ、死のスピン」

日本の秘境にモンスターサーフを追いかけた、台風とハブ酒の旅。

文:コール・クリステンセン

初めて訪れた日本の秘境にブレークするモンスターサーフと日本の文化とおもてなしをを堪能したコール・クリステンセンが綴る日本で学んだこととは…。

gozira

The Mariner

「船乗り」

コルテス・バンクの先駆者、ハリソン・イーリーの航海の記憶。

文:クリス・ディクソン
ディーン・カールソンやフィル・エドワーズ、ミッキー・ムニョス、フリッピー・ホフマンなど、おおぜいのレジェンドたちと親交をもつ海の冒険家、コルテス・バンクを初めてサーフしたハリソン・イーリーの半生。
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Straight Back to The Cuckoo’s Nest

「カッコーの巣へ逆戻り」

南太平洋上の精神科病棟。

文:マット・ロット

南太平洋のとある島でのサーフィンに魅せられたひとりの男と、ある精神科病棟で療養する男から送られた、まっすぐにしか進めない奇妙なサーフボードの物語。
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Real Time
The photography of Jeremiah Klein

「リアルタイム」

ジェレマイア・クレインの偏在(へんざい)する肖像。

文:マーカス・サンダーズ

サーファーのウェブサイト、「サーフライン」で働くサーフ・フォトグラファー、ジェレマイア・クレインのポートフォリオ。
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サーファーズジャーナル
http://www.surfersjournal.jp/archives/1739

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