【Quiksilver & Roxy Pro France 2018】ワイルドカードが大健闘、女子はいよいよ最終戦へ!

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フランス・ホセゴーで開催されたMen’s CT第9戦 Quiksilver Pro France 2018は、ジュリアン・ウィルソンが優勝。
ワイルドカードで出場し、大金星を重ねてファイナルまで進出したライアン・カリナン(オーストラリア)にヒート後半までリードを奪われるものの、イベントを通して冴え渡った大きなバックサイドローテーションで逆転勝利。

「この優勝をピエール・アグネス(元クイックシルバー社代表)に捧げます。」ウィルソンは、感極まりながら続けた。
「彼はこの国でサーフィンのために尽力した素晴らしい方でした。彼のために戦い、ワールドタイトルのレースにも残ることができました。妻と子どもも一緒に喜びを分かち合い、今日は私にとっても特別な日になりました」

また、ジュリアン・ウィルソンは、ガブリエル・メディーナとのセミファイナルにてパーフェクト10ポイントも記録。

カリナンのパフォーマンスも同様に印象的だった。
先週のQS10,000で優勝し、QSランキングの上位となって今回のワイルドカードでの出場を決めた彼は、このイベントを通してその実力を証明してみせた。
ラウンド2では16.10、ラウンド3では16.80を記録し、ラウンド4ではイベント最高得点を叩き出し、オーウェン・ライト、フィリペ・トレード、ジョディ・スミス、コナー・コフィンといった強豪選手を次々と退けた。
しかも、これら全てのヒートでは、最新のエアムーブではなく、伝統的なレイルカーブ、チューブライディング、爆発的で奇抜なテイルハイサーフィンによるものだった。

「私には何も失うものがないので、自由にサーフィンすることができました。対戦相手やコンディション、スコアがどうこうよりも、たくさんの波に乗ることに焦点を置いていました。ヒートの中ではいつでもチャンスがあり、その波が来たら全てつかみました。これが結果につながったのだとは思いますが、CTでのファイナルは全く予想していなかったです」

Ryan Callinan/ WSL / Damien Poullenot

Ryan Callinan/WSL / Damien Poullenot

カリナンにラウンド3で敗退したフィリペ・トレードはランキングを2位に落とし、セミファイナル進出のガブリエル・メディーナがトップに。そしてジュリアン・ウィルソンが3位。
三つ巴のタイトルレースは10月16日からのポルトガル戦MEO Rip Curl Proに持ち越される。

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一方、ウィメンズは、7回目のタイトルを狙うステファニー・ギルモアがラウンド3で敗退したことで、ステファニー・ギルモアとレイキー・ピーターソンの一騎打ちは11月25日からのマウイ島での最終戦Beachwaver Maui Proに持ち越された。
ファイナルまで駒を進めたのは、コートニー・コンローグとワイルドカードで出場の17歳メイシー・キャラハン(オーストラリア)。
コンローグは、アグレッシブで危険なマニューバーで7.33を先制し、このリードを一度も譲ることなく、14.76のトータルスコアで優勝。
クォーターファイナルでジョアン・ディフェイを、セミファイナルでカリッサ・ムーアを下し、来季のCT入りを確保するための大きなステップとなった。
「ファイナルでは、うまくリズムをつかんで、海と私がリンクすればさらに強力なパフォーマンスができると思っていました。私は、私が思う場所にまだ至っていません。2019年に向けてまだまだ課題がたくさんあります。微調整を重ねて、コンディションを維持し、そして楽しむことも大事です。そして今回の優勝は何よりも大きな成果でとてもうれしいです。ハッピーにならざるを得ません」コンローグは喜びを表した。

今シーズンはケガに泣かされたものの、復帰後3回のイベント中2回優勝しているコンローグ

今シーズンはケガに泣かされたものの、復帰後3回のイベント中2回優勝しているコンローグ

準優勝のキャラハンは、まもなく18歳の誕生日を迎える。彼女にとってCTで初のファイナル進出は、とてつもなく大きなギフトになったことだろう。
2017年のワールドジュニアチャンピオンでもある彼女にとって、3月のスナッパーロックス戦以来一度もラウンドアップできないという辛いシーズンでもあった。

Macy Callaghan WSL / Damien Poullenot

Macy Callaghan/WSL / Damien Poullenot

「私は、本当に悪いスタートを切りました。特にベルズではたぶん一番低い点数だったのではないかと思います。感情的になって自信を失っていました」
フランスに来てから同じCT選手でもあるセイジ・エリクソンからの指導を受け、彼女は実力を証明した。そして、何よりも彼女の才能が明るみになっている。
「大きなQSイベントでさえも、ファイナルへ行くことができませんでした。だから、CTでのファイナル進出は信じられません。ファイナルでは自分のサーフィンができなくて残念でした。それでも自分を取り戻すことができて良かった。私はフランスでたくさんのことを学び、それを実行することが楽しかったです。この経験は絶対に忘れません」

Macy Callaghan WSL / Damien Poullenot

Macy Callaghan/WSL / Damien Poullenot

ファイナルデイハイライト

同時に行われたエアーコンテスト「Red Bull Airborne France」

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