KYのウラナミ『スモールワールド』

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KY:防災士。『波伝説カー』と共に海から海へ… 16年目にして、その移動距離は月迄の380,000kmを2往復目に突入しています!

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今から約15年程前に「ハチハチ」という題名のウラナミを書きました。

 

「ハチが低いところに巣を作ると台風」という天気にまつわる”ことわざ”の話です。

 ※ 蜂が低い所に巣を作った年は台風被害が大きくなる (諸説あります)

 

今年の台風1号は4月に発生しました。私はちょうど小笠原へ向かう船に乗っていて、ゆっくりと大きく揺れる船の中、壮大な波のエネルギーを感じながら一夜を過ごしました。

 

話は変わりますが、海で波待ちの最中にこんなことがありました。

 

「昆虫が溺れている事件」

 

小さな木の枝に必死になって捕まっているものの、枝は丸太のようにコロコロと回ってしまい、なかなか上に乗ることができず焦っているカナブン。

羽が濡れてしまっているのでしょうか、飛ぶことはできなさそうです。

そっと指を差し出して乗せてあげると、カナブンは小さな手足でギュっと掴まり、しばらくしがみついていました。

少し休ませてあげてから飛んで行くように促すと、そのカナブンは「ありがとう」のかわりに小さな糞をして飛んで行きました。

最後に、私の周りを軽く旋回してから陸に向かって去っていく姿を見て、ふと思いました。

 

あの小さな目には何が見えているのだろうか?

昆虫に比べるとものすごく大きな私の手を、どのように感じたのだろうか?

 

昆虫の多くは複眼という小さな目が何千〜何万も集まった目を持っているそうです。

人間とは、きっと見えている世界は全く違うでしょう。

昆虫の中でもトンボはその数が多いため、動く物を捉える能力が非常に高いといいます。 ハチは複眼と単眼を両方持っているそうです。ハイブリットで羨ましいですね。

昆虫以外にも鳥や爬虫類は紫外線や赤外線が見えたり、イルカやクジラのように超音波を活用したり……。

人間にはない能力で、さまざまな世界を見ているのですね。

 

視力だけでなく、生き物の体には様々な事柄を察知する能力が備わっていると言われています。その証拠に、前線や低気圧が近づいてくると、地中の虫が隙を見て我が家に入り込み、一晩泊まらせて欲しそうにしています。

そして、雨上がりには必ず鳥達が鳴きだして大騒ぎをします。まるで、これからご馳走がいっぱい出てくるよ!と言っているようです。

 

そんな能力を持った生き物たちをよく観察することで、人間は昔から自然の変化や異変を教えてもらっていたのだというのも理解できます。

大雨や台風など、季節の変わり目には特に災害が起こりやすいので、天気予報と併せて、身の回りの生き物に注目してみるのも良さそうですね。

ペットがいるお宅ならば、普段からの行動も要チェックです!

すでに何かを教えてくれているかも…。

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