☆加藤のウラナミ『久しぶりの新島と宮崎サーフトリップは!?』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安全安心な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

スクリーンショット (749)

新島ヘリ下の感動的な青の世界

皆さま、元気にお過ごしでしょうか?

早速ですが、7月上旬に地元にあるNPO湘南クリーンエイドフォーラム(代表五十嵐実氏)からのお誘いで、江の島発着の東海汽船(ジェット船)の臨時便を利用した一泊二日の伊豆七島「新島」でのビーチクリーンイベントに参加してきました。

残念ながら、波は間々下のみ波乗り可能な程度の風波のモモたまに腰サイズ位でした。
それでも最初は我々だけの貸切で楽しめて、途中からは船でご一緒した鵠沼にある某小学校のパパ友サーファーのグループの方たちと一緒にサーフィンさせていただきました。
皆さん、とても楽しそうで、パパ友サーファーのご縁はとても素敵だなと思いました。
新島ヘリ下周辺でのビーチクリーンについては、参加した他の社員のウラナミに詳細は譲りますが、かなりの時間海上を漂っていたプラスチックゴミが多かったせいか、皆すぐにポロポロと砕け散りやすい状態でした。 


新島ヘリ下でのビーチクリーンの成果!?

新島ヘリ下でのビーチクリーンの成果!?


我々が拾わなければすぐにもマイクロプラスチックになってしまう感じで、おそらくその後に風に飛ばされて再び海上に漂っているときに付着してしまうPCB(ポリ塩化ビフェニル)やタールなどの危険物質と一緒に魚が誤って食べてしまい、結果的にその魚を捕った人間が魚の身とともに食して人間の体内に入ってきてしまいます。
河川敷のみならず、島や海上におけるプラスチック廃棄物の回収については、まだまだ問題を抱えたままのようです。


相当な数のサンダルゴミ

相当な数のサンダルゴミ


この5年間くらいで使い捨てのプラスチック容器はその一部が紙製に変わりましたが、まだまだプラ容器は残っていますのでさらなる改善が強く求められます。


JALの機内で出されたコーヒーでは、カップ、フタ、マドラーが紙(木)製に替わっていましたが、コーヒーミルクの容器がプラのままだったのは“惜しい”という感じでした

JALの機内で出されたコーヒーでは、カップ、フタ、マドラーが紙(木)製に替わっていましたが、コーヒーミルクの容器がプラのままだったのは“惜しい”という感じでした


泊まった宿は、かつて日本ライフセービング協会のアドバンス講習会を指導してきた関係で、18年間続けて宿泊&講習会場としても使わせていただいた民宿「冨八」さんです。
久しぶりにお会いしたオーナーの冨田昇さんと奥さまの数絵(かずえ)さんはお元気そうで何よりでした。そして、長男の慶介君やかつてお世話になった冨田浩章さん、そして波情報でお世話になっている前田さんらとお話しすることができて、ほっこりとした有意義な出会いとなりました。
昇さんから譲っていただいた島唐辛子の苗は、いま我が家の室内で大切に育てていますので、秋の収穫時には細かく刻んで刺身醤油に入れてお刺身を美味しくいただけるかなと期待しております。


冨八の旧玄関に貼られたサーフィン業界の歴史的なステッカーの数々

冨八の旧玄関に貼られたサーフィン業界の歴史的なステッカーの数々

 

新島から帰宅した6日後に、10年ぶりくらいになりましたが、今度は宮崎県の日向~宮崎~日南市を2泊3日の社員旅行でサーフトリップしてきました。アフターコロナに近づきつつあり、弊社の社員旅行も復活させました。

残念ながら、宮崎でもすべてのポイントで波はセットでも腰前後サイズくらいと小さく物足りないコンディションでしたが、逆に波がプアーだったので我々だけの貸切で入れたポイントもありました。美味しい地鶏と海の幸を頬張りながらリーズナブルで美味な焼酎を堪能し、日ごろ交流がそう多くない若手社員とも貴重な懇親が図れて、こちらも有意義なサーフトリップとなりました。


日南市にある道の駅なんごうでの記念撮影

日南市にある道の駅なんごうでの記念撮影

 

なお、レンタカーはサーファーズレンタカーを利用しましたが、ハイエースGLクラスが2泊3日で21,000円とリーズナブルに利用でき、車はすべてサーファー仕様になっているため、ポリタンク、ウェットバケツ2つ、ハンガー、サーフロック、FMトランスミッター、そして車内に板が積み込めるロープとロングボードなどは屋根に積めるようにルーフキャリア&キャリアロープが装備されていました。
サーフィンすると砂で車内が汚れてしまいがちですが、ほとんどの車が年式が古くて走行キロは10万キロ超えで、ボディーに傷が沢山ある車が多いので、一般的なレンタカーと違って気を使うことなく利用できるのがとても良かったです。

実はこのレンタカーのオーナーは鵠沼にある某サーフショップの元オーナーのO氏で、3日目にバッタリ木崎浜でお会いしましたが、すでにサーフショップは手放していて年間のほとんどを宮崎で暮らしているそうです。
また、藤沢在住の知り合いのご夫婦は、3か月前に宮崎に移住されてサーフィン三昧のリタイヤ生活を満喫されているそうです。道理で最近見かけていなかったなと思いました。(笑)
どちらの移住もとても羨ましい限りの宮崎サーフィンライフですね。

新島と宮崎とで共通していたのは、どちらも陸上の自然はある程度は残されていたのに対して、沿岸部においては海岸浸食と海水面が上昇して波が割れづらくなっていることを実感したことです。
新島では、シークレットポイントに行く途中の砂浜が浸食されてかなり狭くなり、また崖崩れの危険も増していました。


遠くで分かりづらいですが、シークレットに行くに従いビーチがかなり狭くなっています

遠くで分かりづらいですが、シークレットに行くに従いビーチがかなり狭くなっています


また、宮崎の木崎浜を満潮時にチェックした時には、腰くらいの弱いうねりは入っていたもののオールフラットでした。これまで木崎浜において波がデカくて波乗りすることができない時はありましたが、満潮時といえどもエリア全体で弱いうねりのみのフラットコンディションの記憶はこれまで無かったと思います。


木崎浜の腰のうねりのみのフラットコンディション

木崎浜の腰のうねりのみのフラットコンディション

 

国連に所属する科学者らが予測しているよりも早く、地球の温度や海水温度が高まり、北極や南極の氷が凍解して海水面が上昇しているうえに地球環境が確実に悪化していることは、SDG’sの実現を早めないとサーフィンどころか地球に人が住めなくなることさえ現実味を帯びてきたと言えるでしょう。
これから生まれてくる子どもたちのためにも、美しい地球の自然を少しでも残せるように努力しなければと強く思いました。

いま世界の自動車企業は確実に電気自動車にシフトしていて、ソニーホンダモバイルのように自動運転ソフトを研究する先端企業と自動車会社とのコラボが生まれ、EV自動車の自動運転の早期実現が進んでいます。
近い将来は、波伝説とのコラボも実現して、運転する人がいなくても仲間と談笑しながら最適なサーフポイントに車が勝手に案内してくれる日が来るはずです。
それでもChat GPTがその質問の仕方を人間が学ぶ必要があるように、サーファー自身も自らの波予想と経験からくる知識の蓄積が求められるはずです。

サーフレジェンド社の新たな重要なタスクとして、地球環境を守りつつも持続可能なサーフィン界を築いていくために、微力ながらお手伝いできればと強く思うサーフトリップとなりました。(了)

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