リアルタイム風予報のイメージ画像
4月14日(水)放送のNHK【クローズアップ現代】で、『ダルビッシュ投手が!青学陸上部が!能力伸ばす“オープン・シェア革命”』というタイトルの番組を見られた方も多いかと思いますが、私はこの動きはとても素敵だなと感じました。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4534/index.html
今期からメジャーリーグ「サンディエゴ パドレス」でプレーするダルビッシュ投手は、自身のSNSで、シーズン前に獲得したストレートに近い球速で右方向に曲がりながら落ちる新変化球『スプリーム』の映像を公開しました。スプリームの映像のみならず、最先端の測定器機を使って、球速、回転数、落差などの数値データを付け加え、さらには一番教えたくないはずの球の握り方や投げ方までを惜しげもなく披露しています。
一方、箱根駅伝の強豪校となった原晋監督率いる青山学院大学陸上競技部は、長距離選手の走りに特化した体幹トレーニングやケガすることなく走り込める練習法を、『青トレ』と題して書籍(徳間書店など多数あり)やYouTubeなどで公開しています。
これらの動きは、最先端の秘中の秘である技術やノウハウを、ネットや書籍などを通して公開することで、それらを見た指導者や選手らが学んで進化したり、逆にアドバイスをもらって発信者側も学ぶことが出来て、全体が進化することで野球界や陸上界が発展する、云わば『成長の好循環』が生まれているのだそうです。
実は、弊社が京都大学と共同研究して特許を取得した波浪の解析・予測技術の『リアルタイム波浪予測』は、15年以上前に弊社の研究者がオランダのデルフト工科大学が公開していたオープンソース(無料ソフト)をベースに改良・発展させたものです。それらの予測データは、波伝説・海快晴で配信されているのみならず、「Marina Master」として全国のマリーナなどで活用されているうえに、大学や企業の波浪予測の研究開発、例えば最近で言えば洋上風力発電のシミュレーションにも活用されています。
もちろん、その進捗に当たっては、世界波浪学会(ISOP)で知り合った世界中の学者や京都大学や鳥取大学などの先生方から貴重なアドバイスを頂いて、さらに進化させてきました。
コロナ禍で在宅でのテレワークやオンライン授業が多くなっている中で、サーフィンについてもSNSなどでプロサーファーらがその技術・ノウハウを惜しげもなく披露しています。
無料で入手できるそれらの技術やノウハウは、サーフィンのレベルを押し上げ、業界の発展にも寄与しているはずです。
いまサーフィン業界は久しぶりのブームとなり、サーフボート、ウェット、グッズがとても売れているそうです。すでに『成長の好循環』が表われているものと思われますので、発信される皆さまはダルビッシュ投手や青学陸上部を目指して、これからも前向きに取り組んで頂ければと思います。
弊社も、4月中には海快晴に新サービスの「リアルタイム風予報」をサービスインし、その後に波伝説にも実装して進化させて参りますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。(了)