※このコラムは2018年7月29日 に掲載されたものを再掲載しております。
シャークアタックとガイプロのボードクラッシュ事件
J-Bayがサイズ不足となった時に、波のサイズがちょうど良くなるのが、J-Bayから車で30分くらい南に下った場所にあるライトブレイクの「シールポイント」です。
ここはピークのすぐ先に灯台があり、ロケーションとして特徴があります。
J-Bayとは違って、それほど速いブレイクではなく、またサーファーもいつも2~3人か、誰もいなくて貸し切りになるので、日本人プロは波に乗り放題といった感じでリラックスしてサーフィンしていました。
しか~し、拓久未プロが話しかけた地元のサーファーの話によると、その地元の方の友人のサーファーは、3か月前にこのポイントでシャークアタックにあって片足を失ったそうです。
その後もシールポイントでサーフィンしましたが、ちょっと怖い思いを引きずりながらのサーフィンとなり、少しネガティブになりました。
旅の最後に行ったときには、うねりが重なって波質が良くなかったこともあり、我々はサーフィンすることを諦めていました。
そこに現れたのが、QSを回っている地元出身のチャーミングなレディースサーファーのクリスタルさんでしたが、話しかけられた英義プロが同じBillabong Riderと知って話は盛り上がったようですが、英義君が海に入ろうとしないため、『何でサーフィンしないの?』と言い残して、誰もいなくなったポイントに一人でパドルアウトして行きました。
一昨年のJ-Bay proのミック・ファニングとジュリアン・ウィルソンとの決勝ヒート中に起きた前代未聞のシャークアタック事件の時でも、大会が中止されたすぐ後に、地元のサーファーはパドルアウトしていったそうです。
シールポイントのロコは、『J-Bayの方がサメは多いから気をつけろ』と言っていましたが…私にとってはどちらのポイントも正直怖いです。
チキンハートの私は、旅の前半にJ-Bayのサーフィン界の女帝のシャロンさんが経営する『Contry Feelling』というサーフショップで、磁気によってサメを寄せ付けないとされる『Shark Band』を購入し、リーシュを巻かない反対側の足首に巻き付けたほどでした。
ただし、海に入っているサーファーをよく観察して見ると、Shark Bandを付けているサーファーは1割にも満たなかった印象です。
波はワールドクラスなので、少しでも“シャークアタック”のリスクを減らしたいと考えるのが普通だと思うのですが、ここのロコの考え方は少し違うようです。
J-Bay Surf Town
なお、J-Bayから2~3kmのところに、サーフショップやお土産物を売るショップがいくつも集まっている中心街があります。記念のJ-Bayの波がデザインされたTシャツやお土産物は、この辺りで買うのがお勧めです。
ちなみに私がいいなと思ったお土産は、J-Bayの波のイラストが描かれたコースターと、ピトン(ビーフジャーキー)です。ピトンの専門店が何軒かあり、ビーフジャーキーの他にも、チキン、ポーク、そして鹿肉のジャーキー(燻製)があって、私はビールのおつまみに、Chili(唐辛子)がまぶしてあるのをお土産に買いました。
のちに自宅で美味しく食べていると、小1の孫の男の子が『俺も食べたい!!』と言います。『辛いぞ、大丈夫なのか!?』、『大丈夫だよ!!』と強気に言うので、ちぎって1cm角をあげたら、『美味い・・・ああああぁぁぁぁぁぁ~辛いぃぃぃぃ~!!!!』と叫んで台所に走り、水をゴクゴクと飲んでいました。子どもの味覚はかなりデリケートなことを忘れていました。
『ごめんね、〇〇ちゃん!!』
くれぐれも皆さまは、子どもが欲しいと言ってもあげないでくださいね。
ガイプロのボードクラッシュ事件
二回目にシールポイントに来た時に、事件が発生しました!!!
借りたレンタカーがあまり大きくないので、4人分のサーフボードを私のボードケース一つに入れて、車の上にベルトで固定してシールポイントまで走って来ました。
いつもは全員がフィンを抜かねばいけなかったのですが、私は誤ってフィンを抜かずにそのまま1枚用のボードケースに入れたままにしてしまいました。
そのことに私も誰も気づかず、そのまま他の3本の板と一緒にボードケースに入れて、グイグイロープで絞めつけてしまったから、さあ大変です。
シールポイントに着いてケースを開けると、『あああぁぁ~、僕の板がクラッシュしているぅぅぅ…!!!!』
ガイプロの板のボトムに私のフィンがぐっさりと刺さって、クラッシュさせてしまいました。
私の不注意であり、ガイプロには本当に申し訳ないことをしてしまったと反省しています。改めてガイプロ、本当にごめんなさ~い。つづく。