唐澤予報士のウラナミ『台風1号と今年の台風』

唐澤予報士

唐澤予報士
唐澤予報士:1991年、沖縄でサーフィンを始める。(スノーボードも開始)  1993年、初めてフルマラソンを完走。1999年、気象予報士資格を取得し登録。現在に至り、一児(娘)の父です。

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4月15日午後の藤沢市辻堂海岸

皆さん、台風1号の波は満喫されましたか!? 4月8日に発生した台風が北上してきて、15日に本州南東海上で温帯低気圧に変わりました。湘南では4月14日からうねりが入り始め、16日の午前がピークとなり、17日・18日とうねりが残りました。

自分は、16日の湘南はセットでダブルサイズあって超ワイドだったために入らなかったものの、14日・15日・17日・18日の4日間で合計6ラウンド入りました。特に良かったのが15日の午後。その日の辻堂は、サイズはセットで頭半オーバーサイズ、風はオフショア。南東うねりだったためにワイドなブレイクが中心だったものの、うまく切れ目を選べばロングライドできる波でした。ゲットはハードで、最初にアウトに出るのに10分間かかったものの、そんな苦労が吹っ飛ぶほど乗れば良い波もありました。

さて、今回の台風1号は本土に「接近した台風」となったのですが、4月に台風が本土に接近したのは2003年以来で19年ぶりということになります。どうやら、今年は台風の当たり年になるかもしれません。

気象庁発表の長期予報では、台風発生域である太平洋熱帯域の西部(フィリピン付近)の海面水温が高く、積乱雲の発生が多いことが予想されています。ということは台風の発生数が平年よりも多くなると考えても良いかと思います。また、台風は太平洋高気圧の縁に沿って北上してきますが、今年の太平洋高気圧の張り出しの予想だと、日本に向けて進んでくる台風が多くなりそうです。どうやら、今年は台風の当たり年となるかもしれません。

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(気象庁HPより)

さて、4月に台風が本土に接近したのは19年ぶりと上述していますが、自分は1月に台風の波に乗ったことがあります。それは1992年の沖縄にいたときです。この年は台風1号が1月6日に発生して西北西進し13日に熱帯低気圧に変わったのですが、この台風からのうねりが沖縄本島最南端にあるスーサイドポイントに入ったのでした。後にも先にも、1月に台風のうねりでサーフィンをしたのは、この一回のみとなります。
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(気象庁HPより)

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1994年・沖縄スーサイドポイント

良い波とは一期一会です。皆様も良い波を外さないように、波情報を活用してください!(予報も頑張ります!)

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