唐澤予報士のウラナミ『大惨事! マジで気を付けよう!』

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このウラナミを書くにあたり、まずは台風よる被害を受けられた方々に、謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

9月のある日、実は体調を崩していたこともあり、2か月間ほど海に入ることができずに、久しぶりのサーフィンが台風の波になりました。2か月間も海に入っていないと、やはりサーフィンに必要な筋力が衰えてしまいます。いわゆるパドル筋が最も衰えますが、それだけではなく、脚力・腹筋・背筋、さらに握力なども衰えてしまいます。

この2か月間、海に入れなかった時から復活したのが、ちょうど台風8号からのうねりが入り始めた時でした。

復活の初日ですが、モモ~腰程度のサイズだったので、少し四苦八苦しつつも、ゲッティングアウト・テイクオフ、そして普通に波に乗ることはできました。とはいっても、すべての動作において若干の違和感があり、特にテイクオフの動作に少し遅れがあり、脚力が衰えていたこともあってライディング時に板を抑えつけるのにも少し疲れを感じました。

その後、波は続いたので、リハビリのように海に入り続けると、日々体が戻りつつあるのを実感し、それなりにパドル・テイクオフ、そしてライディングができるようになりました。

そんな感じで、本格的に入り始めた台風からの大きな波にもチャレンジ。少しゲッティングアウトに苦労しつつもオーバーヘッドサイズの波にも乗れるようにまで復活したのでした。

そしてその翌々日に事件が起きたのです。その日もほぼ同程度のサイズで、クローズすることはないもののパワーのある波でした。少し苦労しつつもゲッティングアウトもできて、何本かライディングをメイク。しかし、最後に乗った波でプルアウトをした際にリーシュコードが切れてしまいました。リーシュが切れたのは波打ち際から数10mの辺り。板は浜に流されて乗り上げてしまったので、浜までは泳ぐしかありませんでした。離岸流のことなどはわかっているので、あえてスープにまかれながら岸へと泳ぎ流されました。とは言っても、体力はかなり使ってしまったのでした。入ってから30分程度でリーシュが切れてしまったので、あきらめがつかず、一度家に帰り太めのリーシュを持ち出して海に戻り再度ゲッティングアウト。

しかし、やはり先ほどに泳いだために、体力だけではなく、パドル・ドルフィン・テイクオフに必要な筋力にも疲れがたまっていたのでした。何とかゲッティングアウトはできたものの、パーリングをしてしまい再度ゲッティングアウトをしていたところ、セットの波が入ってきました。そこでドルフィンをしたのですが、乳酸がたまっていた腕が板を抑えつけることができず、波の力に押されて板が顔面にヒット!! その瞬間に「バキッ」という音が聞こえて、衝撃が頭と顔を襲ったのでした。一瞬歯が折れてしまったのかと思い、舌で歯の感触を確かめたところ問題はなかったのでした。しかし、口の中には血の匂い。歯が当たって口の中が切れたのだろうなと思いました。唾を吐いてみると血が含まれており、やはり怪我をしている模様。でも、これぐらいのことは良くあるので再度アウトに向けてパドルしたのでした。

しかし、なんだか違和感があり、恐る恐る顔を触ってみると唇の下からも血が出ており、さらに凹んでいたのでした。そうです、何と歯が唇の下の部分を貫通していたのです! 板を見てみると、ボトムがくぼんでいるだけではなく、ストリンガーも少し折れているのでした!

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さすがにこれはまずいと思い、後ろ髪をひかれつつも海から上がり、そして慌てて家に帰り、病院へ。10針も縫うことになりました。皆さんもくれぐれもお気を付けくださいね!

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