上條将美のウラナミ『波チェックと危険生物』

上條将美

上條将美
上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

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こんにちは、上條将美です。
このウラナミを書いているのは6月初旬。5月は観測史上最も高い気温を更新して、かなり暑い日が続き、最近は徐々に各地で梅雨入りしてきた今日この頃、皆さまはどうお過ごしですか。

さて、波伝説の湘南エリアは、ごくごく一部の波チェックを除いて、従来からの現地での視認による波情報の更新となっています。そのため、週に何回も同じ場所を波チェックしていると、多くの方とお会いし、チェックの合間の短い時間ですが、お話しさせていだくことがあります。

内容は、波伝説への貴重なご指摘やご意見もあれば、「更新を楽しみに待っているよ」、「いつも朝早くからありがとうね」、「運転気を付けて」など、心温まる言葉もいただいたりします。

また、時には差入れの菓子パンやジュース、野菜などもいただけることもあります。

会話の中で最も多いのは、やはり「どこの地形がいいの?」、「この後どこに入ったらいいかな?」ですが、逆に、「あの左奥のライト見た目より良いよ」、「潮が引きいっぱいの時よりも、割れづらくても潮が多少のっている時の方が乗りやすいですよ」や、自分たちが情報を更新しないポイントの地形が決まっている所などを教えていただけることもあります。
ただし、手撮り動画の撮影をしている最中は、大変申し訳ありませんが、話しかけられてもお答えできませんので、ご了承ください。

湘南での移動ですが、夜明け前チェックを除き、よほどの悪天候でなければ中型のバイクで行っています。こちらも頻繁に国道134号線を走っていると、色々なことがおきたり見たりします。

バイクのシールドに鳩がぶつかってきたり、暑くてたまたまヘルメットのシールドを上げているときに、カナブンらしき虫が勢いよく目の近くにぶつかってきて倒れそうになったり、ヘルメットのシールドに当たったデカいスズメバチが目の前のメーターのところでブンブンいってたり。

また、最初の波チェックの帰りに、平塚あたりを歩いていた女性の方が、自分が休憩をはさんで鎌倉方面に波チェックに行ったときに歩いているのを見たり、夜中の3時ころにいつも重い荷物を持って歩いている方など。

先日は、134号線沿いの歩道を歩いているおじいさんの頭上を、カラスが何度も襲っているのを見ました。幸い、おじいさんはしっかりとした帽子をかぶっていたおかげで気づかないようで、怪我をすることもなく無事でした。また、最近では砂浜で投げ釣りをしているおじさんの背後のエサを、30~40羽くらいのカラスが一斉に奪い合うことがあり、おじさんも気づいたものの、あまりの数の多さにどうすることもできず呆然と見ている、ということがありました。

カラスはかなりの危険生物で、年々賢くなっている気もします。自分も昨年の同じ時期に、カラスに襲撃されたことがあります。駐輪場に行くと、カラスがギャーギャーと明らかに威嚇しています。不安を感じつつも背を見せてその場を離れました。すると、すぐにシャッと頭に感触があり、頭を引っ掻かれました。その時は、小雨が降っていたので、たまたま合羽のフードをかぶっていたので大丈夫でしたが、フードには線上の跡が残っていて、フードをかぶっていなければ軽い怪我をしていたかもしれません。4月~6月は繁殖期の中でも、特に凶暴性が増す時期らしいとのことです。

カラスは必ず後頭部を狙って足で蹴り、くちばしでつつくことはないそうです。皆さまも、カラスから危険を感じた場合、帽子をかぶる、傘をさす、カバンをかつぐなどで頭を守るようにされてください。

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