【注意喚起】カレントに流されたらどうする? サーファーが知っておきたい対処法

ChatGPT Image 2026年8月11日 16_36_48

サーフィンを楽しんでいると、気付かないうちにエントリーした場所から大きく移動していることがあります。

「さっきまであの建物の前にいたのに、かなりズレている」

「パドルしているのに岸へ近づかない」

「どんどん沖へ流されている」

そんなときは、カレント(海の流れ)に流されている可能性があります。

特に注意したいのが、岸から沖へ向かって流れる「離岸流(リップカレント)」です。

離岸流に流されたとき、一番危険なのはパニックになり、流れに逆らって岸へ戻ろうと必死にパドルし続けることです。

流されたと感じたら、まずは落ち着いてください。


流れに逆らって岸へ戻ろうとしない

「日本ライフセービング協会」出典

「日本ライフセービング協会」出典


離岸流は、岸から沖へ向かう強い流れです。

流れに正面から逆らって岸へ戻ろうとしても、なかなか前へ進めないことがあります。

離岸流に流された場合の対処法として、流れに逆らわず、岸と平行方向に移動して離岸流から抜け、その後に岸へ向かうことを意識してください。

泳力がある人は、浜に向かって斜め45度の角度で泳ぎ、カレントの流れから抜け出します。

一方、泳力がない人や疲れている場合は、まず浜と平行に泳いでカレントのない波が砕けている場所まで移動し、そこから浜へ向かって泳ぎます。

「戻らなければ」と焦って全力でパドルを続けると、体力を急激に消耗してしまいます。

① 落ち着く
② 流れに逆らって岸へ向かわない
③ 岸と平行方向へ移動し、離岸流から抜ける
④ 流れから抜けたことを確認してから岸へ向かう

この基本を覚えておいてください。

まずは岸へ戻ることではなく、流れから抜けることを考えましょう。


サーフボードは絶対に離さない

サーファーにとって、サーフボードは重要な浮力体です。

流されているときに焦ってボードから離れたり、泳いで岸へ戻ろうとしたりしないでください。

サーフボードにつかまることで身体を水面に浮かせ、体力の消耗を抑えることができます。

どんな状況でも、できる限りボードと一緒に行動してください。

そして、自力で戻ることが難しいと感じたら、無理をせず早めに周囲へ助けを求めてください。


「どちらに流されているか」を確認する

流されていると感じたら、一度周囲を確認してください。

海上から自分の位置を確認するための岸の目印

海岸にある、

・建物
・駐車場
・堤防
・ホテル
・山
・目立つ看板

などを目印にして、自分がどの方向へ、どの程度流されているのかを確認します。

海へ入る前に岸の目印を決めて、「どこから入ったか」を覚えておくことが大切です。

海に入った後も、ときどき岸を見て自分の位置を確認しましょう。


流れから抜けられないときは無理をしない

何度パドルしても状況が変わらない。

体力がなくなってきた。

岸がどんどん遠くなっている。

そのような場合は、無理を続けないでください。

サーフボードにつかまって浮力を確保し、早めに周囲へ助けを求めてください。

監視員やライフセーバー、周囲のサーファーがいる場合は、サーフボードなどで十分な浮力を確保したうえで、片手を左右に大きく振る「助けてサイン」などで救助を求めましょう。

海上で周囲に助けを求める助けてサイン

「もう少し自分で何とかできる」と我慢しすぎないことも重要です。


横へ流されているときも無理に戻ろうとしない

カレントは沖方向だけとは限りません。

海岸線に沿って横方向へ流れる沿岸流によって、短時間で入水地点から大きく移動することもあります。

流れが強く、同じ場所をキープするためにパドルを続けなければならないような状態なら、一度岸へ上がることを考えてください。

岸へ戻ったあと、歩いて元の場所へ移動すれば済むことです。

海の中で流れと戦い続ける必要はありません。


堤防・ヘッドランドなど構造物周辺には特に注意

堤防・ヘッドランドなど構造物周辺のカレント

堤防やヘッドランド、離岸堤などの構造物周辺では、地形や波の影響によって強い流れが発生することがあります。

特にリップカレントは、構造物周辺に発生することがあるため注意が必要です。

普段入っているポイントでも、

波のサイズ
波向き
潮位
風向き
地形

などによってカレントの場所や強さは変わります。

「いつも大丈夫だから今日も大丈夫」と考えず、その日の海をしっかり確認してから入水してください。


仲間が流されていることに気付いたら

一緒に入っていた仲間が急に遠くなっている。

何度パドルしても同じ場所から動けていない。

沖へ流され続けている。

そんな状況を見つけたら、まず本人に声をかけ、周囲にも異変を知らせてください。

ただし、救助しようとした人まで流されてしまえば、事故がさらに拡大するおそれがあります。

他者を助ける際には、まず自分自身の安全を確保することが大切です。

ライフセーバーや監視員がいる場合は、すぐに異変を知らせてください。

海上での事故や遭難など緊急の場合は、海上保安庁「118番」へ通報してください。


カレントに流されたときに覚えておきたいこと

カレントに流されたときに覚えておきたい6つのこと

① パニックにならない
② 岸へ向かって流れと戦わない
③ サーフボードを離さない
④ 流れから抜ける方向へ移動する
⑤ 流れから抜けてから岸へ向かう
⑥ 無理だと思ったら早めに助けを求める

この6つを覚えておいてください。

そして、一番大切なのは「流されてからどうするか」だけではなく、「流されていることに早く気付くこと」です。

海に入ったら、ときどき岸を見て自分の位置を確認してください。

異変を感じたら、一度海から上がる。

流れの強い海で無理をする必要はありません。

海の流れは目に見えにくく、同じポイントでもその時々で変化します。

正しい知識を持ち、自分の位置と海の変化を常に確認しながら、安全第一でサーフィンを楽しみましょう。

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