「室内での熱中症を防ぐには」たっちーのウラナミ

熱中症になってしまうのは、炎天下だけのことではありません。
室内で熱中症を発症して、救急搬送される人も多いです。特に高齢者に多く見られるのですが、油断は禁物です。

なぜ、直射日光の当たらない室内で熱中症になるのでしょう。
熱中症の危険度にWBGT(暑さ指数)やHeat Indexという指数があります。
熱中症に深く関わる気象的な主な要素としては「気温」「湿度」「輻射熱」「気流(風速)」の4つがあります。

WBGTは、人体の熱収支に関わる湿度、輻射熱(日差しの強さなど)、気温の3つの要素を取り入れた指数です。
http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php

Heat Indexは、もっとも重要な気温と湿度という2つの要素から計算して熱中症予防の指針を知ることができます。

NOAA national weather service: heat index
heatindexchart-650

日差しがない室内でも、気温と湿度が高ければ、熱中症になるリスクは十分にあるわけです。
環境省の熱中症環境保健マニュアルには、夜間は25度以上の熱帯夜でも熱中症になるリスクは高いと記されていますので、夜間は特に注意が必要です。

では、室内で熱中症になるのを防ぐには。
・日差しを遮る工夫をする
すだれや植物を利用して、強い日差しを遮る工夫をしましょう。

・部屋の風通しを良くする
室内に熱い空気や湿気がこもらないようにするためには、風通しを良くすることが効果的です。
建物の両側の窓を開放すれば、建物の中に風の通り道ができます。
熱い空気は上部にたまりますが、湿気は下部にたまります。まんべんなく換気しましょう。

・扇風機やエアコンを利用する
我慢せずに扇風機やエアコンを利用することが熱中症予防につながります。
むやみにつけっぱなしにするのではなく、温度湿度を調節して上手く利用しましょう。節電したい場合は特に風量は自動設定にしましょう。

・温度計や湿度計を置く
暑いと感じなくても実際は室内の温度が高くなっている時があります。目で見て確認できるように、温度計や湿度計を置いておきましょう。

・こまめに水分を摂る
渇いていないからと水分を飲まないと、脱水になりやすく、熱中症を引き起こす要因になります。
また、夜間にも脱水症状が起きる事はあるので、夜間もすぐ飲めるよう水を置いておきましょう。

・アルコールを飲みすぎない
利尿作用があり、水分を補給しないでいると、熱帯夜では熱中症になる場合があります。
寝る前にアルコールを飲むのはできるだけ控え、どうしても飲みたい場合は水分補給を忘れないようにしましょう。

屋外での活動時だけでなく、室内にいる時も熱中症予防を心がけるようにしましょう。

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