ナッカルビのウラナミ『人は信じたいものを信じる生き物?』

ナッカルビ

ナッカルビ
湘南生まれ、湘南育ちながら海との接点が乏しい半生を歩む…。 今は自分の趣味より家族を優先しがちな中年です。 会社で教わったSUPを趣味にできたら、うれしいな。IT局所属。

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こんにちは、ナッカルビです。
現代社会で私たちはさまざまな情報に触れる機会に恵まれました。
その一方で、人の信じたいものを信じる傾向が、私たちの情報選択に影を落としています。

人であるがゆえの性

人間は社会的な生き物であり、自分と同じ意見や信念を持つ情報に引かれる傾向があります。この傾向は、私たちが心地よい感覚を求める自然な欲求に起因しています。しかし、このようなバイアスは私たちの認識を歪ませ、誤情報が社会に広がる温床となっています。

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技術の進歩(インターネットやSNS)によって、誤情報(フェイクニュースやデマなど)を悪意を持って作る人、それを正しいと信じる人が、その情報を大勢に共有したり、拡散することができてしまう時代なのです。

真偽検証は大切

その対策のファクトチェックとして、訂正記事を出すなどの取り組みが行われています。
FIJ(ファクトチェック・イニシアティブ・ジャパン)は、日本におけるファクトチェックの普及・推進活動を行っている非営利団体です。

FIJ(ファクトチェック・イニシアティブ・ジャパン)

そもそも、ファクトチェックとは?


公開された言説のうち、客観的に検証可能な事実について言及した事項に限定して真実性・正確性を検証し、その結果を発表する営み


と定義されており、誰でもその内容を確認できるので、ぜひ利用しましょう。

FactCheck Navi(ファクトチェック・ナビ)は、訂正記事を一覧したり検索でき、ファクトチェックに関連する情報を調べるのにとても便利です。

FIJ – FactCheck Navi(ファクトチェック・ナビ)

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残念ながら、日本はファクトチェックにおいて、後進国のようです。
活動の性質上、資金集めが難しく人手不足であるため、他国に比べてファクトチェックに関する記事の絶対量が少ないです。

総務省 – 日本におけるファクトチェック活動の現状と課題

そんな、FIJ の活動は会費や寄付で支えられています。
彼らの活動に賛同される方は、寄付もご検討ください。
(税制優遇の対象になるそうですよ)

FIJ – ご寄付のお願い

それでも埋まらない溝…

このような取り組みは世界中で行われていますが……必ずしもうまくいっていないようです。
信念が強い人ほど真偽検証済みの正確な情報より、信じたいものを信じる傾向があるのかもしれません。

最近の研究では、誤情報を信じている人は、その情報の訂正記事を避ける傾向が確認できたそうで、そのように選択的に避ける人は、93% もの誤った信念を訂正する機会を逃すことになりました。

名古屋工業大学大学 – なぜひとは誤情報を信じ続けるのか? 訂正情報の効果を制限するオンライン行動の特徴を解明

人の信念を変えるのって、難しいんですね……

新たな脅威と対策

特に、近年の生成系 AI の進歩により、もっともらしい情報を容易に作り出すことが可能になりました。結果として、今まで以上に誤情報が世界に溢れ、深刻な問題となっています。
もはや、訂正記事を人が作っていては、追いつかない時代になりました。
そこで、改めて重要になるのが、個々人の情報に向き合う姿勢です。

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まず、情報源の信頼性を評価し、その上で情報の真実性を複数の情報源で検証する必要があります。また、認知バイアスに注意することも重要です。自分が持つ観点や信念だけでなく、異なる観点からの情報にも耳を傾け、情報を公平に評価する必要があります。

このように、誤情報の影響を減らしつつ、情報を選択していく力が求められています。

最後に…

最後に、私自身も情報の大波に飲まれないように気をつけたいと思います。
誤情報に溺れることがないように、一緒に考え判断力を鍛え続けましょう!

それでは、次回もよろしくお願いします。

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