映画「メニイ・クラシック・モーメンツ」HDリマスターを経て、劇場初公開!【AD】

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MANY CLASSIC MOMENTS
メニイ・クラシック・モーメンツ

Director’s cut

HDリマスターを経て、劇場初公開!

7月6日新宿K’Sシネマでのロードショーを皮切りに順次公開予定






SYNOPSIS

サーフィン・カルチャーを作り上げた作品といえば、70年代の「フリーライド」、そして「メニイ・クラシック・モーメンツ」。

なかでも「メニイ・クラシック・モーメンツ」は、日本で上映されるやいなや大ヒットしたサーフィン映画のバイブルである。オーケストラの奏でる壮大な音楽に彩られながら、ショーン・トムソンのバックドアでの完璧なチューブライディングで映画は幕を開ける。スローモーションで映し出されるこのチューブは、非常に攻撃的でありながら、息をのむほど美しく、その印象は強烈だ。

しかし、この映画には、一部のビッグ・ウェーバーにしか乗りこなせない巨大な波は登場しない。

ジェームズ・ジョーンズが、ワイメアで素晴らしいチューブライディングを披露する以外は、マリブやオーストラリア、カリフォルニア、南アフリカ、ハワイなど世界中にある美しい波に乗るサーファー達の幸せな姿を追っていく。

この作品の魅力は、ふたつとして同じ物はない波を待ち、波を捉える一瞬に賭けるサーフィンというスポーツの素晴らしさと、波に身を委ねて一瞬を自分の物にする幸せを美しい映像で表現したところにある。

そして、その映像に完全にマッチするのが、作品を通して流れるカラパナの曲である。

耳にするだけでハワイの景色を感じさせるカラパナの音楽は、サーファー以外の人たちをも虜にしたという。そしてロンドン・フィルのオーケストラによる演奏は、贅沢としか言いようがない。

監督のゲイリー・ケイポは、カラパナの音楽と、その曲に同調するかのようなバテンス、マーク、デーンなどのライディングを完璧に調和させることに、莫大な編集時間を過ごしたという。

このマッチングが、映画の完成度を高めているとも言えるだろう。

大人になるにつれて、せわしない現代において、多くの人が忘れ去ってしまう「夢中になる喜び」をもう一度思い起こさせてくれる作品だ。

バテンス_サーフ

VW



REVIEW

“サーフィン映画の作り方”というマニュアルがあるとしたら、サンセットのきれいなショットとビッグウェーブの連続シーンがあり、ビキニを着たきれいな女の子がたくさん出てきて、ガンガン音を鳴らすサウンドトラックが必要だと書いてあるだろう。

しかし、「メニイ・クラシック・モーメンツ」は、この条件を満たしていない。
なのにカラパナの心地よいハワイアン・ミュージックをはじめとするサウンドトラックは、ゲイリー・ケイポのサーフィンの映像にぴったりとマッチしている。

この映画の主役は、バテンス・カルヒオハラニ、デーン・ケアロハ、マーク・リデルの3人のハワイアン・サーファーだ。

彼らがホノルア・ベイにサーフィンに行くシーンは、プロ・サーフィンのストイックで緊迫した世界とは正反対の面白さを感じさせてくれる。

誰もが分かち合えるような、本来のサーフィンの魅力へと導いてくれる友人と波乗りに出かける時間は、本当に心安らぐ楽しいものなのだ。

この作品には、マリブでのミッキー・ドラ、バーレーヘッズでのマーク・リチャーズ、そして、パイプラインやオフ・ザ・ウォールでのライディング、ジェームズ・ジョーンズがワイメアでバレルを発見したシーンなど、数々の貴重な映像も織り込まれている。

しかし、監督のゲイリー・ケイポが一番伝えたかったことは、サーフィンはピュアでリアルな存在だということ。

ホノルア・ベイのチューブで見せたマーク・リデルの満面の笑顔こそ、サーフィンのスピリットそのものであり、この作品が世代を超え多くの人の心を捉えて離さない理由だろう。

Shaun

Mark



CAST

バテンス・カルヒオハラニ
デーン・ケアロハ
マーク・リデル
ミッキー・ドラ
ジェームズ・ジョーンズ
ショーン・トムソン
マーク・リチャーズ



CREW


監督・脚本・製作

ゲイリー・ケイポ

初監督作品「メニイ・クラシック・モーメンツ」の映像の美しさと完成度の高さは、後のサーフィン映画や映像作品に多きな影響を与えたと言われる。

「シン・レッド・ライン」「ミッション・インポッシブルⅡ」「ブラッド・ダイヤモンド」「ダイ・ハード4.0」「ラスト・サムライ」などのセカンドユニット撮影監督として知られる。

アニメーション

ビル・パーキンス

「メニイ・クラシック・モーメンツ」のアニメーション「サーフ・ウォーズ」の背景をデザインし、プロジェクトに参加したアーティストのコーディネートを担当したビルは、現在、ワーナー・ブラザーズ、ドリームワークス、ディズニーなどの作品でアートディレクターやビジュアル・ディベロップメントとして活躍中。

代表作は「ズートピア」「アナと雪の女王」「アラジン」「シュレック」「塔の上のラプンツェル」など多数。

音楽

カラパナ

世界一有名なハワイアンロックバンドとも言われるカラパナ。

1975年にアルバム『Kalapana』(邦題:「ワイキキの青い空」)でデビュー、ベースの佐野健二の加入などメンバーの交代を経ながら活動を継続。

日本での人気も高く、来日多数。



Many Classic Moments

永遠に、記憶の中に焼きつく一瞬

1976年の製作から48年の時を経て、メニイ・クラシック・モーメンツが劇場初公開。

爆発的な人気を誇り、多くのサーファーやフィルムメーカーに多大な影響を与えた伝説のサーフムービーが、HDリマスターされ現代に復活した。

サーファーがサーフィンをする時、常に様々な一瞬に遭遇する。

そして、その一瞬に対して、感動や恐怖、喜びや苦しみなど、様々な感情を抱く。

はじめて波に乗った時、ビッグウェーブに巻かれた時…。

サーファーなら誰もが持っている、一生忘れることができない鮮烈な一瞬。それがMany Classic Momentsのテーマである。

登場するサーファーは、マイケル・ホーやマーク・リデルなど多くの才能あるサーファーに影響を及ぼした偉大なハワイアン、ラリー・バートルマン。

パワフルで優雅なバテンス・カルヒオハラニ。

ワイメアベイで偉大な功績を残したジェームズ・ジョーンズ。

デーン・ケアロハとバジー・カーボックスは、南アフリカのジェフリーズ・ベイのパーフェクトな波を舞台に、探求と発見の感動を私たちに与えてくれる。

世界中の素晴らしい波を舞台に繰り広げられる冒険と挑戦。

オリジナル・サウンドトラックは、ハワイのグループ「カラパナ」が担当し、サーファーの華麗なライディングを彩っている。

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Dane



プロダクション・ノート

comments from Gary Capo

「メニイ・クラシック・モーメンツ」の撮影は、1975年の冬にオアフ島で始まった。

ある日の午後、この映画のなかで重要な役割を持つショーン・トムソンの姿に私は目を奪われた。

当時のサーフィン界のスターは、雑誌によって創り上げられていた。

しかし、私は、写真映えするサーファーが、動画である映画でも同じように「映える」わけではないと気がついた。

毎日ビーチにいるうちに、あるグループが私の目を引いた。

彼らは若いローカル・サーファーたちだった。デーン・ケアロハ、マーク・リデル、バテンス・カルヒオハラニ、マイケル・ホー、ジェームズ・ジョーンズ、そしてラリー・バートルマン。

レンズから覗く彼らの姿は、まさに輝いていた。

まるでサウスショアの波に乗っかっていくように、難易度の高いノースショアの波を気楽に乗りこなしていた。

雑誌で注目を集めているのは、他のサーファーたちだった。

しかし、私の目には、彼らの存在感はスター・サーファーとは比べものにならないものに映った。

他のカメラマンが人気のサーファーを追いかけている間、私は彼らを撮ることに夢中になっていた。

2回目の冬を過ぎた頃には、彼らが生み出した新しいライディングは、この映画の中だけでなく、70年代後半のサーフィン・シーンでも、その地位を確立していた。

この映画を完成させるには、ローカルのミュージシャンにサウンド・トラックをやってもらうのが一番いいんじゃないかと私は考えていた。

そして、カラパナというグループと出会うことになる。

それまでに撮ったフィルムを見せ、私のアイディアを話すと、彼らは喜んでその話を引き受けてくれた。

カラパナは、ハワイアンとしての誇りとともに歌を創り、演奏した。

こうして、世界で一番ソウルフルなサーフィン・サウンド・トラックが誕生したのだ。

1978年に「メニイ・クラシック・モーメンツ」を上映した後、ハリウッド進出のため、私はサーフィン映画の世界を離れた。

現像所に残っていたネガも、無くなってしまった。

それがこの映画の結末なのだと、私は諦めていた。

23年の時が過ぎ・・・

日本の会社がこの映画を上映したいという話が舞い込んできた。

そのために、完全に失ったと思っていた音源と映像をかき集め、ついに上映にこぎつけることができた。

その後、サーフィンをこの世に送り出したレジェンド・サーファー達が世を去るにつれ、私は、海と一体になるサーフィンの美しさ、サーフィンを通して生まれた友情やカルチャーを残したいという想いを強めるようになった。

2024年、私は、再びフィルムからデジタル化し、ディレクターズカット版を完成させた。

「メニイ・クラシック・モーメンツ」は、息を吹き返し、サーフィンの歴史のピースは永遠に守られた。

アロハ 
ゲイリー・ケイポ

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