
サーフィンを楽しむすべての皆さまへ、大切なお願いです。
サーフィンは自然を相手にするスポーツです。
波のサイズや風、潮の流れなど海のコンディションに注意することはもちろんですが、同じくらい重要なのが、【自分自身のコンディションを正しく把握すること】です。
「せっかく海まで来たから」
「波が良いから、もう少しだけ」
「これくらいなら大丈夫」
その判断が、大きな事故につながる可能性があります。
少しでも身体に異変や違和感を感じたら、迷わず海から上がってください。
サーフィンに命を懸けないでください。
あなたの帰りを待っている家族や友人がいます。
「いつもと違う」を見逃さない
海に入っている最中に、
・いつもより息が上がる
・身体が重い、力が入らない
・めまいや息苦しさを感じる
・強い疲労感がある
・何となく調子がおかしい
そんな「いつもと違う」感覚があったら、無理をしてサーフィンを続けないでください。
「あと1本だけ」が必要な場面ではありません。
すぐに岸へ戻り、安全な場所で休みましょう。
海上保安庁も、海に行く前には自身の体調を確認し、無理をしないことを呼びかけています。
また、一人ではなく複数人で行動することで、万が一の異変にも気付いてもらいやすくなります。
体調がすぐれない日は「入らない」という判断を
睡眠不足、疲労、二日酔い、空腹状態、体調不良などがあるときは、無理をして海に入らないでください。
「海に着けば目が覚める」
「入ってしまえば大丈夫」
そう考えず、その日の自分の身体と相談してください。
無理をして水に入らないことが大切です。
波が良くても、体調が悪ければサーフィンをしない
これも立派な安全管理です。
長時間の移動後、いきなり海へ入らない
サーフトリップや遠方のポイントへ向かう際は、数時間にわたって車を運転することもあります。
海に到着して波が良ければ、一刻も早く入りたくなる気持ちは、サーファーなら誰でも分かります。
しかし、長時間同じ姿勢で移動した直後に、そのままウェットスーツへ着替えて、いきなりパドルアウトするのは避けましょう。
長時間、車内などで同じ姿勢を続け、足を動かさない状態や水分不足が重なると、血行が悪くなり、深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症、いわゆる「エコノミークラス症候群」を引き起こすおそれがあります。
厚生労働省も、予防のために軽い体操やストレッチ、こまめな水分補給などを推奨しています。
海に着いたら、まずは少し身体を動かし、水分を補給しましょう。
肩、首、腰、脚などを中心にストレッチやウォーミングアップを行い、身体を動かす準備をしてから海へ入りましょう。
日本ライフセービング協会も、体調のセルフチェックに加え、十分なウォーミングアップが、けがや溺れの防止に有効としています。
海に入る前に、もう一度チェック
入水前には最低限、次のことを確認してください。
□ しっかり睡眠を取れているか
□ 強い疲れが残っていないか
□ 体調に違和感はないか
□ 水分を取っているか
□ ストレッチ・ウォーミングアップをしたか
□ 波のサイズや流れは自分の技量に合っているか
□ リーシュコードなど装備に問題はないか
□ 万が一のとき、周囲に助けを求められる状況か
自分の技量に合わないコンディションでは無理をしないこと、リーシュコードなどの装備を事前に確認することも大切です。
夏の海では「暑さ」にも注意
海に入っていると気付きにくいですが、夏場は強い日差しや高温の中で長時間身体を動かしています。
海へ入る前後はもちろん、長時間サーフィンするときには途中で休憩を取り、こまめな水分補給を心がけてください。
日頃からの体調管理、適切な食事、十分な睡眠なども大切です。
仲間や周囲のサーファーの異変にも目を向けてください
自分だけではなく、一緒に入っている仲間や周囲のサーファーにも目を向けてください。
・いつもより動きがおかしい
・パドリングに力が入っていない
・ボードの上でふらついている
・長時間動かずに波待ちをしている
・なかなか沖へ戻ってこない
など、「何か変だ」「少しでもおかしいな」と感じたら、積極的に、
「大丈夫ですか?」
と声をかけてください。
本人は「大丈夫」と思っていても、自分自身では異変に気付いていない場合もあります。
一人ひとりが周囲のサーファーにも目を向けることで、防げる事故があります。
「海から上がる勇気」を
サーフィンを長く楽しむために一番大切なのは、無事に海から帰ることです。
波が良いから。
せっかく遠くまで来たから。
仲間がまだ入っているから。
そんな理由で、自分の身体から出ているサインを無視しないでください。
少しでも異変を感じたら、すぐに海から上がる。
体調がすぐれない日は、無理をして海に入らない。
入水前には身体をしっかり整える。
そして、海のコンディションが自分の技量を超えていると感じたときも、無理をしないでください。
「今日はやめておこう」という判断も、サーファーに必要な大切な技量です。
波はまた来ます。
次のサーフィンを楽しむためにも、自分の身体と海に対して謙虚に向き合い、安全第一でサーフィンを楽しみましょう。
1件でも水難事故を減らすために、サーファーの皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
