シャープアイ・サーフボードジャパン代表に五十嵐勉氏が就任!マルシオ氏も来日しトークショーを開催!

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2022年11月1日(火)オッシュマンズ原宿店にてシャープアイ・サーフボード創始者マルシオ氏と日本法人の代表に就任した五十嵐勉氏がオッシュマンズ原宿店にてトークショーを開催。

世界の最高峰であるCTサーファーの11人がシャープアイを使用している注目のブランドである。

「シャープアイ」の名前の由来は、シェイプやサーフィンがうまくなるためには物事を鋭い目で見ることが大切ということで「シャープアイ」と名付けられた。

マルシオ氏にとっては2回目の来日となり、前回は1989年でかなり前であり、今回は数日間のスケジュールで日本のサーフィンマーケット・ファクトリーなどを勉強するとのこと。
※マルシオ氏については今月発売のサーフィンライフに特集が組まれているのでそちらも要チェック!

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カノアの父勉氏が、カノアがシャープアイに乗り始めたいきさつを説明してくれた。

勉氏は、子育ての一つとして、子供たちに「なるべく本物を与える」という考えがあり、小さいころからスニーカーなども全てなるべく本物(いいもの)を与えるという信念があった中で、スケートボード、サーフボードもいいものを使わせるようにしていた。

「いいものを使えば間違いはない(当時のCTのトップ選手の多くが使っていた)から試合で負けた時でもボードのせいにはできない。」
上達しないのはボードのせいではなく自分のせいであると教育をしていた。

その教育の一環からずっと一流のボードブランドのものを使用していたが、CTに入るぐらいから(2016年からCTに参加)、カノアからボードが自分に合わなくなってきた感覚がでて、「今のボードじゃ勝てない!」という話があり、ボードを探し出し始め、ほぼすべてのブランドのボードをテストしていく中で、2018年のJ-BAYの試合でたまたまボードケースに1本の空きがあり、そこにクイックシルバーのマネージャーのチャド・ウェルズ氏がカノア用のシャープアイを1本作っていたので、そのボードを入れたことからストーリーが始まった。

それまで乗っていた板に悩みを抱え、今一つ乗り切れない状態が続いたが、ラウンド5ぐらいから波が上がり、そんなときにシャープアイを試乗もせず、ヒートのゼッケンをつけている状態で初めてワックスアップを行いそのまま出場し、1本目で9点近い点数が出て勝てた(その大会では3位となる)ことから現在に至るまでシャープアイサーフボードを愛用している。

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マルシオ氏へのインタビュー

日本への印象は?

日本に対してものすごく良いイメージを常に持っています。
人々がリスペクトをしあっていて、テクノロジーやインダストリーなどもとても素晴らしい印象です。

今回の来日の目的は?

五十嵐勉さんが日本法人の代表に就任されたことに絡めて、日本の工場での生産状況などいろいろリサーチをしていきたいと思っております。将来的に日本での生産も視野に入れて模索しております。

WSLファイナルでフィリペ・トレドの使用したボードは?

WSLのチャンピオンをクワッドフィンで獲得したのはフィリペが初めてです。

2021年にフィリペが私にクワッドを作ってくれとリクエストがありました。

「小さな波用か?」「ファンのボードがいいのか?」どんなボードがいいのか尋ねると

違うんだ!「ハイパフォーマンスボードが欲しい」

フィンのセッティングやデザインを決めていく中で、「クワッドなんだけど、スラスターボードよりもスピード性があり、マニューバビリティ・レスポンシビリティがあるボードを作ってくれ」と依頼されました。

15%スピード性能を向上させましたが、トライフィンと同じようなマニューバビリティ性能を保ち、ボトムターンでの縦へポテンシャルを保つように調整を行いました。
(2021年のファイナルでも同じクワッドを使っていたが、フィンの位置などを再セッティングしたもので2022年チャンピオンとなった。)

5’8~5’10の長さで4本作ったのですが5’10を選んでファイナルで使用しました。


WSLファイナルでのカノアの板は?

2つのモデルがあります。

ストームズモデルとセブンティーセブンというモデルです。

大会前の波はとてもいい波が来ていたのですが、大会当日になってサイズが落ち、多くの選手がどのサーフボードを使っていいかとても困惑していたそうです。

サーフボードの選び方がカギになっていました。

1ラウンド目はストームズ(5’11)を使っていました。
その後からセブンティーセブンに変更しました。

ISAの時はカーボンファイバーを巻いているボードで優勝しました。
ラウンド1から使用していたボード
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クォーターファイナルから使用したボード
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波のサイズが変わってきていたが走らなくなったのでチェンジしたとのこと。

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手に取ると驚くほどの軽さであった。

なぜシャープアイをCT・CS選手が多く使うのでしょうか?

私には普通のことだと思います。
CTの選手が11名シャープアイを使用しています。

選手たちは自分よりいいサーファーをよく見て研究しています。

CT選手1人に1つのイベントで最低15本の板をシェープしています。

とても大変な作業なので、多くの人にクレイジーとよく言われますが、私は、車で言うフェラーリを目指しています。サーフボード界のF-1を目指しているんです。

私はCTイベントが11試合あるうちの8試合は現地に行って一人一人の選手のボードをチェックし、パフォーマンスをチェックしてフィードバックをもらい次のボードを仕上げています。

そのような対応があるからこそライダー1人1人とマルシオ氏と緊密な関係が出来上がり、その点もシャープアイなんです。

今後の日本・アジアマーケットに対する想いとは?

私は日本をビジネスだけの、ただの大きいマーケットとは思っていません。

日本人の若いサーファー達のレベルがここ10年でとても上がっています。

優れた若いサーファーたちを数年でCTのサーキットに送り込んでいくために投資(チームライダーを増やす)を行いたいと思っています。

日本のサーファーはテクニックもタレント性もあり、フィジカルもあると思います。

村上舜や五十嵐カノアなどのいい選手も多いです。

オーストラリアの選手などにも負けていないと思いますが、自分が勝つことへの欲望、そのポジションへドライブする強い意思が必要だと思います。

まだまだ過小評価している謙虚さがあるのですが、間違いなくレベルは到達していると思います。

日本のサーファーへのメッセージ

ぜひシャープアイボードをトライしてみてください。

そしていつでもフィードバックをください。
私も成長していくためにはいつでもフィードバックが必要です。

いつも応援してくれて感謝しています。
これからもハイコンペティターの為に提供していきたいと思っております。

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シャープアイはどんなサーファーに乗ってもらいたいですか?

ハイパフォーマンスにフォーカスしていますが、いくつかのモデルを用意しているので、ビギナーからインターミディエイトまで日本の波用にチューンナップしたモデルもあります。

ストームズモデルのツインターボは小波でもパフォーマンスができるようにデザインしたので、日本の波でも合うと思います。ロッカーもハイパフォーマンス用のものを取り入れてます。
ハイスピードが欲しい人には合うと思います。

今回ローンチされたツインフィンモデルは今までにないツインフィンとなっています。
もちろんトライフィンのスカッシュモデルなども用意していますので色々選べます。

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その後は各ボードの特徴などを詳しく説明してくれた。

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日本での今後の予定は千葉などのファクトリーを回ったりして情報交換や技術の向上を目指すべく勉強をするとのこと。

これからも進化していくシャープアイのサーブボードに注目していきたい。

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