【2020東京オリンピック】ケリー・スレーターが代表入りするために必要なことは?

31bfbdd58ca52b22ac8bef9ed2e7b984

先日、カノア五十嵐のオリンピック日本代表の決定が正式に発表された。
2019年度の世界最高峰であるCTツアーも、男女ともに残すはハワイの最終戦のみとなり、いよいよ大詰めとなってきている。
そんな中、”KING”や”GOAT”と称されるケリー・スレーターの代表選出が大きな注目を集めている。
アメリカ男子では、すでにコロヘ・アンディーノの出場が決定的になった。
その一方で残る一枠には、ケリー・スレーター(ランキング10位)、ジョンジョン・フローレンス(8位)、セス・モニーツ(12位)での争いが見込まれる。

また、ジョンジョンは、ブラジルで痛めた膝のリハビリを兼ねたセーリング旅行の模様をSNSで公開している。

ジョンは「家に戻り、膝の状態は良くなっている。パイプマスターズとオリンピックに向けてとても興奮している。」とその意欲を綴った。

ツアーの途中休場にも関わらず、スレーターに3130ポイントの差をつけてトップ10圏内に入っているフローレンス。
長く輝かしいキャリアを持ち、現在も若手と対等に戦い続けるケリー・スレーターは、年齢的にもオリンピック出場はまたとない最後のチャンスとなる。
コロヘ・アンディーノに次ぐアメリカ代表の切符は、パイプラインにて全てが決定する。

以下がジョンとケリーのシナリオである。


・もしもフローレンスがパイプマスターズに出場しなければ、スレーターは5位入賞が必要になる。一方、セス・モニーツは、スレーターが3位以上にならない条件で、2位入賞が必要になる。

もしもフローレンスが最終戦に出場して3位になれば、たとえスレーターが優勝してもオリンピック出場が保証される。

・もしもフローレンスが9位フィニッシュとなっても、スレーターが3位以上とならなければ、代表の切符をつかむことになる。また、この場合、セス・モニーツは機会を失う。

 

スレーターとフローレンスは、パイプラインにおいて最も卓越した選手である。
しかしながら驚くことに、フローレンスはまだパイプマスターズでの優勝を果たしたことがなく、スレーターは7回も優勝している。
そして、初めて優勝した1992年は、奇しくもジョンジョンが誕生した年でもある。

過去のデータは別として、スレーターとフローレンスは、代表の切符を賭けた負けることのできない戦いが待っており、ワールドタイトルとは別の見所にもなるだろう。
WSL Billabong Pipe Mastersは、12月8日より開催される。
https://www.worldsurfleague.com/

最近の記事

関連する記事