熱成型ブーツ「SOLITE」の生みの親、ジェイミー・メイセルマン氏にインタビュー!

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「常識を覆す、成型する新時代へ」というテーマで、衝撃のデビューを果たした「SOLITE」ブーツ。

開発者でありプレジデントのジェイミー・メイセルマン氏が、インタースタイルで同ブーツを紹介するために来日したのを機会に、開発にあたっての秘話などをお伺いしました。

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1:SOLITEの創設ストーリーについて教えてください

元々のバックグラウンドはスノーボードが関係しています。スノーボードに使うスノーブーツのカスタムフィットは有名だったので、その知識・技術をサーフィンに生かせないかと思いました。
そして、ソール部分でなら素材を変えて可能なのではと考えました。その他の部分では、普通のウェットスーツ素材を使うのでカスタムフィットはできませんでした。
2011年にパートナーが代わり、元々FCSのトップだった方と仕事をすることになりました。それから5年かけてリサーチを重ね、2016年にようやく販売することができました。

 

2:ジェイミー氏のプロフィールを教えてください

私はニューヨークで生まれました。だからヤンキースが好きなんです。(笑)
ニュージャージーで育ったのですが、とても水温が冷たいんです。なので、11月~5月の終わりまではサーフィンをするには、ブーツとグローブが欠かせません。でも、ブーツはゴツゴツしていて苦手という方が多いと思います。
なので、もっと履き心地の良いブーツを作ってサーフィンを快適にしたかったのです。

 

3:スノーブーツの技術をサーフブーツにいかすアイデアは、どこから生まれてきたのでしょうか?

スノーブーツはEVAフォームで作られていますが、(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂の略称で、ポリエチレンよりも柔軟性と弾力性を持つ、用途が広く優れた熱可塑性合成樹脂のひとつ)
その技術がサーフブーツになかなか応用できなくて、そこでアイディアとなったのがcrocs(クロックス)だったんです。
その技術を応用してもらえるかを色々な工場へと交渉してまわりました。
最初のころは、まだ技術面で厳しいとの反応でしたが、クロックスが流行ったことがターニングポイントとなり、それを応用できるシステムを持つ工場が増えて、作ることが可能になりました。

 

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4:他社とは違うSOLITEブーツのアピールポイントを教えてください

もちろん熱形成によるカスタムフィットです!
でもそれだけではなく、普通のブーツだと素材が水を吸収してしまい、重たくなってしまいますが、SOLITEブーツだと水を吸わないので重たくなりません。
また、ブーツ自体の軽さにもこだわりがあります。
ブーツが軽いことにより、より裸足に近い感覚を追求できました。

 

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5:開発するのに難しかった点は?

やはり、工場に開発を依頼する際に、作り方など製品の特徴やこだわりを説明するのが大変でした。
全てを新しく開発するゼロからのスタートだったので5年ぐらいかかりましたからね。

工場を中国やタイで探し、たくさんのテストと失敗を繰り返して、ようやくできた時はとてもうれしかったですが、まだ100%の喜びではありませんでした。それは、さらなる改善や、より良いものが開発できると思っているからで、それをいつも考えています。

 

6:今後の新商品の予定はありますか?

8mmのブーツを考えています。
スカンジナビアやアイスランド、北海道など極寒の海でも快適にサーフィンができるブーツを考えています。
8㎜のブーツの内側に1㎜のソックスを履けば、さらに暖かくサーフィンができるでしょう。
来年にはグローブも発売できるように開発していきますので、楽しみにしていてください。

その他の商品は、既存製品よりも良いものができたら発売をいたしますが、同じレベルのものであればさらに開発をしていきます。
また、ヘッドキャップなど、既存製品を超えるレベルのものが開発できれば販売していきたいと思っています。

 

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7:日本は何回目ですか?

5回目です。
SOLITEの仕事では3回目です。
前はバートンに勤めていてブーツの開発をしていたので、その仕事で2回日本に来ました。

今回はすぐ帰らないといけないので、次に日本に来るときは、サーフィンとスノーボードをゆっくりと楽しみたいですね。

 

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熱成型ブーツ「SOLITE」の今後の新商品も楽しみである。

『SOLITE』についての販売・問い合わせ先

株式会社マニューバーライン
(東京)03-5245-3113
(神奈川)0467-72-6226
(大阪)06-6609-0035
http://surf.maneuverline.co.jp

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