フィジー波旅 第2章 by 抱井保徳

フィジー

cruiser and surf life.

まずはクラウドブレイク方面を目指す。

フィジーでのサーフィンを日本のそれに置き換えると、ちょうど水平線の向こうでブレイクしてるはず(岸からなんて見えない)の波に乗りに行くかんじ…

だからふだん波の目の前の駐車場に乗りつけて、サクッと1ラウンドを普通としてるサーファーさんには、気持ちを改めてもらったほうが間違いないと思う。

それだからこそ、フィジー本島のちょっと沖合にあるマナ島のマナ アイランド リゾート & スパを拠点にクルーザーによる毎日のサーフィンサファリとなるわけだ。

初めてマナ アイランド リゾートに上陸した時の感想は「こりゃ自分には高級過ぎるな~」だった。

この海域でのサーフィンは2度めだが、前回の旅の知識から判断するに、ここでリゾート暮らししながら、連日高速クルーザーで波を求めて波ハントしまくったら、たとえ週末だけの滞在にしてもそりゃ30万円台の旅行費用は必然だろうと考えたのだ。

自分としてはここのテニスコートやいくつものプール、スパやシェフさんのそろってるビュッフェでの食事は必須ではない。寝れて、次の日にサーフィンに行けるならそれでいいのだ。

ああ…でも初日のランチのフレンチフライだけでも最高だったな~
常に波を優先して、グルメツアーとか否定してる自分なのに、ピザも食べ散らかすくらいおいしかった!

どこの海もそうだろうけど、日中に気温が上昇すると(オンショア)海風が吹いてきてしまう…
なので風の影響の少ないコンディションでサーフィンするなら夜明けの出動となる。
2日目の朝もそんなふうに明けた。

まだ薄暗いうちにマナ島桟橋からクルーザーへと乗り継ぎ、まずはクラウドブレイク方面を目指す。外洋サーフィンにとって、風とうねりの向き、そして潮位・潮流は重要、というかすべてかな? 波のサイズはマナ島からさらに沖のバリアーリーフに打ち寄せる波のようすでうかがい知れる。もっともリアルタイムのネット情報で、最近のフィージー名物メガスウェル(超巨大うねり)は入る状況ではない、くらいは解っているのだけれど…

1時間足らずに思えるボートライドの先にいくつかのブレイクが待っていた。ちょっと見て、いい、悪いのハッキリする波なら迷いは無いんだけれど、おうおうにして微妙なコンディションって多い。待てば来るかな? もうちょい潮が引けば…ちょっと人が多いかな…他のリーフはだめかな? とか。

それから(1970年代に鴨川・赤堤のポイントブレイクでバックハンドサーフィンに明け暮れた自分には理解できないことだけど)バックサイドサーフィンの苦手なサーファーがフロントサイドの波にこだわるというケースもあり得る。

そんなんで、今回サーフスポットに到着しても誰もすぐに海に入ろうとしない場面で、率先して海に飛び込むサーファーがいた。

cloudbreak and kato.

cloudbreak and kato.

すると、煮え切らない自分ら残りのメンバーに言い聞かせるように、我らがボートキャプテンが言う。
「サトードントウェイストタイム!サトーは時間を無駄にしないよ!」だれかが「サトーって?」と問うと、
「あ、カトー!波伝の加藤さんね!?」「オ~カトウ?カトウ!」というような展開に。

たしかにみんなが入ろうかどうしようかさんざん迷っている間に着替え、ワックスを塗り、リーシュを装着して、ガイド&ライフセイバーの親分イアンのジェットスキーのアシストも当てにせず、黙々と漕ぎ出してゆくのが加藤さんだった。

気持はわかる。還暦をとっくに越える年齢に突入すると、人生残りの夏、残りの台風、残りのソリッドな波との遭遇チャンスに限りが見えてくるものだ。だったら誰が残りの時間を無駄にできよう?

でもカトーさんと同い年くらいの自分は、まずスタッフが用意してくれた朝食のマフィンやマンゴージュースやフルーツをエンジョイするのが先決だった…

to be continued…by Yasunori Kakai

cloudbreak and kakai.

cloudbreak and kakai.

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フィジー波旅 第1章 by 抱井保徳はコチラ

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