ハウゼ〜・ブラダ〜〜!?

Mitsuteru Kamio

Mitsuteru Kamio
日本を代表するサーフィン・フォトグラファー神尾光輝。 さらなる「追求」「探求」「挑戦」を目指した結果、世界レベルの泳力を兼ね備えた、サーフィンウォーター・フォトグラファーである。

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How zee Braddah !? … Supported By … PIKAICHI …

Mitsuo Tajima … Haruhisa Sunakawa … Still looking for something …

 

ハウゼ〜・ブラダ〜〜!?

 

ある日、太東のパイセンサーファー、bond surfのはるさんから連絡があった。

「カミオちゃん、なにやってるの〜?!オレのニューボード出来たから見に行かない?!って言うか、訳あって運転できなんだよね・・・連れて行ってくれる〜笑」

「マジっすか〜〜いいっすよ〜〜サーフボード工場見学出来るの最高っす〜〜」

な感じで、ボードをピックアップしに行った。

現在、ジャスティス・サーフボードで、シェイパーの田嶋さんとはるさんが開発していて、第一弾の「グリーンイグアナ」が評判良く、第二弾の「イッツ・センス」がプロデュースされると言う。

サーフィン歴40年以上の田嶋さんとはるさん、プロフェッショナルなお二人の探究心、こんなチャンスはないかな?!と思い、話を聞いてみた。

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Mitsuo Tajima

 

 

 

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Mitsuo Tajima

 

 

 

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Mitsuo Tajima

 

 

サーファーとシェイパーのひとつのかたち。

 

田嶋さんはシェイプ始めて何年くらいになるんですか?

始めたのは20歳の時で、45年になる。

 

シェイプを始めたキッカケは?

その当時、色んな人に削ってもらったんだけど、自分の思った通りのボードにならなくて、その時たまたまテッドで働いていて、そこで飯高さんというすごくいいシェイパーいて、飯高さんのボードはほんと調子良くてなんの問題もなかったんだけど、最終的には自分のボードは自分で削りたい、という思いから始めた。

 

影響を受けたシェイパーは?

その飯高さん。で、その時に蛸さんも自身のボードをシェイプしていて、蛸さんからも勉強させてもらいましたね。

 

今までシェイプしてこられて、シェイプの楽しさ?っていうのはどこにありますか?

昔と今は違って、今はコンピューターになって限界がないっていうところ。それと、今の自分の環境は、ライダーとコミュニケーション取ってモデルを作れるところかな。シェイパーって謙虚になれるまで時間がかかる、自分本位っていうかワガママなんだよね。

 

シェイプを始めた頃の楽しさっていうのは?

全く基礎知識がない状態で始めてるから、未知なる世界でね、自分が削ったボードってどんな性能してるのかな?!というね。当時は自分が下手だったとか、波のコンディションが悪かったとかで、調子いい悪いとか決めるレベルで、でも、じゃあこうしたらどうかな?!という発想からシェイプしていたのは純粋に楽しかった。

 

45年シェイプしてきて、行き着いたシェイプ理論とか、こだわりはありますか?

あのね、今は全くない、ゼロ。こんなこと言うと偉そうに思われるかもしれないけど、サーフボードの科学的な理論は物理的に正確には解明されていないと思うんですよ、なのに自分自身で理論づけるのはナンセンスなのかな?!と思う。ただ、最初に性能に気がついたのはフォームかな、フォームの性質ってそれぞれ違ってて、悪いフォームは何やってもダメで、いいフォームはほんといいボードができる。

 

シェイプを続けて来て、技術やマインドも成長して行きますよね、田嶋さんの場合は、自分なりの変わり目みたいなものはあったんですか?

あぁなるほど、ありますよ。究極だったのは、シングルフィンから始めてツインフィン、その時は前重心に乗っていて、トライフィンが主流になって、始めは前重心で乗るトライフィンだったんだけど、80年代初頭から90年代初頭くらいに、前重心から後ろ重心、テール重心で乗るようなサーフボードになって行って現在に、シェイプも変わって行くんですよ、その変わり目は大きかったですよ。

 

 

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Mitsuo Tajima … Haruhisa Sunakawa …

 

 

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MItsuo Tajima

 

 

今、サーフィンがオリンピック競技になったりして、サーフィン自体が変わり始めてますよね、今のサーフィンを見ていてどう感じますか?

正直、自分は今パフォーマンス系のサーフボードから離れてて、自分がもう乗れなくなったって言うのもあるし、ライダーが同世代の川畑やはるちゃんというのもあって、ミッドレングスやクラッシックな方に向いてるかな。

 

シェイパーとしての醍醐味ってなんですか?

もちろん自分がシェイプしたボードで勝って結果を出す事も嬉しいですけど、お客さんがカスタムオーダーしてくれて、乗ってみて「調子いい!」って喜んでくれることが一番かな。そしてリピートしてくれることが有難いよね。

 

サーフボードをシェイプする上で、シェイパーとサーファーとのリレーションで一番重要なことってなんだと思いますか?

一般のお客さんの場合は、普段どんな波でサーフィンするのか?!どんなスタイルを目指してるのか?!という事と、必ず聞くことは、今楽しみたいのか?!それとも、もっと先を楽しみたいのか?!ですね。それによって選択が変わってっ来ますよね、それによってアドバイスを変えます。

 

サーファーからのリクエストにどうやって理解し対応して行きますか?

今ジャスティスでやってることは、ひとつのモデルを作るまでに妥協なく、徹底的にテストするんですよ。だからモデル化されたものはそれぞれが「そのもの」で、あとはどんなボードが好みなのか?!選択できるように出来てます。あとはそれぞれのサイズ、リッター数とか聞いてカスタムしてますね。

 

 

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Haruhisa Sunakawa

 

 

はるさんがシェイパーにリクエストするってどんな感じなんですか?何か気遣うとことかありますか?

オレの場合は、面識ないシェイパーや有名シェイパーににオーダーすると、最低3本はカスタムしないと見えてこない。正直、サーファー一人一人に全てを対応させるのって難しいと思うから、やっぱりモデル化されてると選びやすいと思うかな。

オレは今までYUさんのボードに乗って来ているから、YUさんの読む、予測する力とか対応力はすごいと思ってる。「こんな感じ」って言うだけでそれが出来上がってくるし、勝手に変えられて「えっ?!」とか思うんだけど、実際乗ってみるとそれの方が良かったりするからね。

ショップを出した頃、19インチ幅のボードが日本にはほとんどなくて、カリフォルニアではすでに主流になってて探しに行ってた。当時カリフォルニアにはガレージシェイパーが多くて、知り合いになったやつにも削ってもらってた。

オレの場合はブランクスにこだわってて、当時はビルバーンフィールドの6’3を使い、それを5’11か6’0にシェイプしてもらったのが調子良くて、シャープなボードを作りたい時はパリッシュのP6’5のブランクスで6’1~6’3のボードに乗っていて、こんなオレにもこだわりがあるのよ。

 

 

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Mitsuo Tajima … Haruhisa Sunakawa …

 

 

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Mitsuo Tajima … Haruhisa Sunakawa …

 

 

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Mitsuo Tajima … Haruhisa Sunakawa …

 

 

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Mitsuo Tajima … Haruhisa Sunakawa …

 

 

今、はるさんと「グリーンイグアナ」の次なるモデル「イッツ・センス」を開発してますが、どんなコンセプトになるんですか?

とにかくはるちゃんのリクエスト重視、カタチとか今ないものを探すところからですよね。そこから、どうやってはるちゃんのニーズに合わせて行くか?!かな。

 

はるさん的に、そのニーズはどこから見つけてくるんですか?

オレはロブマチャドとか好きなサーファーが乗ってるボードを見て「これオレでも乗れるかな?!」から始まり、ここ田嶋さんのところに駆け込むわけよ(笑)まずは相談から始まる。オレは、長いボードから短いボード、シングルフィン、ツインフィン、トライフィン、なんのボードでも乗りこなせるロブのサーフィンスタイルが大好きなんだよね。

で、今回のニューモデルは「俺の自我」わがままをストレートにぶつけてるんだよね。

 

田嶋さんはそれを聞いてどう対応するんですか?

物理的に限界があるのも事実で、そこをどこまでイメージ通りに繋げられるか?だよね。妥協ラインはちゃんと説明して理解してもらう。後は、作業肯定、ビジネス化してオーダーが入った時にどう対応できるのか?!そこも重要なところ。

 

自分の理論や理念を覆すリクエストに対してはどう思いますか?

逆に新鮮で楽しくてしょうがないですよ。自分には気がつかない事とかもあって「面白いな」と思う事もありますよ。

 

それって昔から柔軟に対応出来たんですか?

いや、今までやって来て、と言う感じですよ、徐々にですよね。はるちゃんは、とにかく細かい説明が多くてカタチにしやすいね。

 

 

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Haruhisa Sunakawa

 

 

そこは、はるさんのこだわりですか?

あのねオレはそこまで上手いサーファーじゃないのよ、それをそこそこに見せて行くには道具しかないのよ(笑)だから道具に関しては細かいのよ。で、オレは意外にも「あの時どうだった」とか「こうするとこうだった」とかメモってて積み重ねてる。これはケビン・コネリーの真似で、彼がそれをやってるのを見て真似し続けているね。

 

今後、これからのシェイプに対してのモチベーションとかどうですか?

新しいデザインを創らせてもらうのが一番楽しいから、それが出来るような環境をキープし続けることかな。感覚的にはトップにいないと否定されて終わっちゃうから、だから、なるべくサーフィンして現場にいることかな。

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Mitsuo Tajima

 

 

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Mitsuo Tajima

 

 

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Mitsuo Tajima

 

 

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久しぶりにサーフボード工場、シェイプルームに伺えた。

オレの中では「田嶋さん」と言えば、「田嶋鉄平のお父さん」と言うイメージだったけど、こうやって「シェイパーの田嶋さん」に話を聞けたのは初めて、面白い話が聞けて最高にハッピーだったね。

オレはとにかく、サーフボード工場やウェットスーツ工場に行くのが大好き。

これはカリフォルニアに住んでいた時、師匠の紀藤さんにサーフボード工場に連れて行ってもらい、あの独特な雰囲気や匂いが、たまらなく好きになった。

当時は、いつか工場で働くとか、シェイパーになるとか、色んな夢を抱いていた。

段々と拙い英語でコミュニケーションが取れるようになり、シェイパーはじめサンディングマン、ラミネイター、エアブラッシャー、それぞれの「職人」さんと会話できる、この上ない幸せを感じた事を覚えている。

当時、チャンネルアイランド、ロバートオーガスト、クライドビーティー、超一流の工場にボードをピックしに行ったり、突然ベンアイパさんが訪ねて来たり、夢のようなライフだった。

ハワイでは、ロックダンスの添田博道さんにチャックアンドリュース、パットローソン、ウェイドトコロの工場見学もさせて頂いた事も忘れる事は出来ない。

オレは今現在、建築関係の「職人」の見習い、手元を修業しているが、ジャンルは異なっても「物創りの職人」という意味では、どこか似たような気質がある事に気が付いた。

それにより、「物創りの職人」に対して異常な興味と尊敬の念が高まった。

これからも、様々なジャンルの「物創りの職人」を訪ねて行きたいと思う。

サーファーとシェイパーの一つのカタチ・・・ご縁があれば、次なるサーファーとシェイパーに話を聞きたいな。

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Haruhisa Sunakawa … Mitsuo Tajima …

 

 

・・・ぶっちゃけな話、オレは、こうやってコミュニケーションとってサーフボードに乗りたいのよ!!

今回、この原稿を製作するのに時間が掛かった、何故なら?!サーファー・ウォーターフォトグラファーの、オレなりのこだわりがあるのよ。

乗らずして語れない・語らない・・・これがオレのこだわり。

実際に、今回もはるさんに「グリーンイグアナ」「イッツ・センス」それぞれお借りして、自分自身じっくりと乗らせて頂いた。

もちろんオレのサイズと違うから、簡単に良し悪し言えないけど、こうやってコンセプトを聞いた上で実際に乗ってみると不思議とサーフボードに対する気持ちも変わってくる。

フリーマインドサーファーのオレにとって、調子悪いボードは存在しない。

何故なら?!オレの師匠である紀藤さんからカリフォルニアで叩き込まれたことは「サーフボードにアジャストさせろ」と教わったベースがあるからだ。

そのおかげで、オレはどんなサーフボードに乗っても楽しむことが出来るようになったよ。

 

田嶋さん、はるさん、アツいおやじサーファーズトーク、ありがとうございました!!

さあ、次は誰のボードに乗ろうかな〜〜?!笑笑笑

オレのボード乗せてやるよ!!・・・な方、連絡お待ちしてますよ。。。

 

 

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https://reform-pikaichi.com

 

 

THE GYM 本日のトレーニングは?!

 

今年はいつもより現場作業している。

で、思い知らされたことは・・・

慣れは油断につながるということ。

命に別状はないけど、色々とやらかしてる。

改めて、気を引き締めて作業するべし。

 

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