ワッツアップ・サーファーズ?!

Mitsuteru Kamio

Mitsuteru Kamio
日本を代表するサーフィン・フォトグラファー神尾光輝。 さらなる「追求」「探求」「挑戦」を目指した結果、世界レベルの泳力を兼ね備えた、サーフィンウォーター・フォトグラファーである。

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SENDAI NEWPORT … Guy Sato …

 

ワッツアップ・サーファーズ?!

 

望遠レンズで撮影しながら状況判断・・・スイムアウトするタイミングを探っていた・・・

このようなセッションでは・・・スイムアウト・スイムイン・・・タイミングが重要になる・・・

何故なら・・・必ずミスしてしまうライディングがある・・・からだ・・・

まして・・・このコンディションでのスイムアウトは・・・未知なる領域・・・

ウズウズしてその時を待った・・・やはり・・・緊張感で高ぶっていた・・・

カメラのセットアップは万全・・・だったハズ?!・・・だった事に後に気付く・・・

ハイタイドもあって・・・ビーチは強烈なバックウォッシュ状態の中・・・スイムアウト・・・

泳いだ瞬間・・・水の量・・・海水の重圧感をもろに感じた・・・

何度も何度もダックダイブしても・・・見た目変哲もないセクションでも・・・進まない・・・

焦る気持ちはなかったが・・・忍耐強く泳ぎ続け・・・アウトに出た・・・

なんとも言えない・・・スケールの大きさ・・・爽快感・・・

しかしながら・・・水の量は想像以上で・・・ポジショニングするのが難しかった・・・

波がブレイクすると沖出しカレントで・・・サーファーよりも20Mくらい沖に出される・・・

なかなかブレイクする下側・・・岸寄りに戻ってポジションすることが出来なかった・・・

しかしながら・・・水中から見るピーク・・・ブレイクする波は素晴らしかった・・・

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SENDAI NEWPORT

 

 

 

泳いでいるうちに・・・ウネリの周期とピークの流れが読めた・・・

とにかくサーファーよりもインサイドにポジションする・・・結果これが一番の難所だった・・・

すでに・・・サーファーを撮影する・・・とかの問題ではなくなっていた・・・

サーファーも気軽に手が出せないことも理解できた・・・

ミドルセットをピークからテイクオフする・・・サトウガイ・・・ガイちゃん・・・

フロントだけに張りついてねじ込みたいが・・・ボードも短くコントロール不能に・・・

最終的に・・・このワンライドが・・・らしいフレーム・・・らしい1枚・・・となった・・・

th_DSC_6974th_DSC_6975th_DSC_6976th_DSC_6977th_DSC_6978Guy Sato

 

 

 

海に入ると・・・どこに誰がいる?!・・・とか全く分からない・・・

サーファーがさらに奥のピークに行くと・・・泳ぎだと着いて行けない・・・

手頃で小振りなセットでは・・・全く迫力がない・・・

ホント限られた数本のセット・ピークしかチャンスはなかった・・・

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SENDAI NEWPORT

 

 

 

サーファーのバイブスを理解し・・・フォーカスを・・・波・セット・ピーク・・・に定めた・・・

自分なりに感覚でポジショニングし・・・がむしゃらに撮影していた・・・

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SENDAI NEWPORT

 

 

 

・・・スイムアウトして1時間ちょっと・・・突然・・・シャッターがきれなくなった・・・

あれっあれっどうしたんだ?!・・・一瞬パニクった・・・どうなってんだ?!・・・

・・・落ち着いて・・・カメラをよ〜く見ると・・・メモリーカードが Full に点滅・・・

・・・エッッなんで?!・・・よ〜く思い出してみると・・・

ランド用のカメラとウォーター用のカメラを・・・間違えてセットしてしまったのだ・・・

・・・あ〜〜〜・・・やってしまった・・・

すでに16時を過ぎ・・・カメラを変えて戻って来るには・・・厳しいコンディション・・・

ならばランドショットを・・・と急いで戻ろうとするも・・・簡単にスイムインできない・・・

焦る気持ちを必死で抑え・・・祈りの念は・・・誰も乗らないでくれ・・・という念・・・

がしかし・・・悪いことは連鎖する?!・・・連鎖しちゃった・・・

泳ぎきり走って階段を上っているとセットが・・・えっまさかっ?!と思った瞬間・・・

マサトシオオノがレイトテイクオフしたままプルインし真っ暗な筒の中に消えて行き・・・

駐車場からは歓声が上がった・・・

・・・オレは階段の途中で愕然となった・・・

・・・オレはなにをやってんだ・・・

・・・朝からの興奮が一気に冷めてしまった・・・

・・・ここまである程度のライディングを抑えて来たのに・・・大事な1本を逃した・・・

・・・性格上・・・今後尾を引き後悔させられることを・・・オレ自身が一番知っている・・・

・・・もう時間が経ってるから・・・自虐ネタだけど・・・かなりヘコんだ・・・

・・・メモリーが残っていたらマサトシのプルインが撮れるチャンスがあった・・・確実に・・・

・・・終わり良ければすべて良し・・・の逆・・・終わり悪ければ全て悪し・・・

期待していたセッションは・・・全て自分のミスで泡となってしまった・・・

ただ笑えたのは・・・反射的にメモリーがないのにシャッターおしてたこと・・・

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SENDAI NEWPORT

 

 

 

結果的に・・・最終的に・・・オレ自身がわからされた・・・伝説のセッションとなった・・・

改めて・・・水中撮影の落とし穴・・・落とされました・・・

・・・正直・・・ダサかったな・・日々反省・・・日々精進・・・です・・・

マニアックなウォーターショットワールド・・・

波によってレンズを選ぶ時・・・マインドによってレンズを選ぶ時・・・

選択するレンズでポジショニングが変わる・・・今回残念ながら狙ったフレームは残せなかった・・

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Arashi Kato

 

 

 

泳いで水面に浮かんでいると・・・実際以上に水面に沈んでるように感じる・・・

水中撮影でありがちなフレームで・・・失敗例なんだけど・・・

下の写真で最後の方のフレームになるに連れて手前の水面が重なり盛り上がる・・・

オレの選択したレンズでは盛り上がる前に居なければならない・・・

盛り上がると手前にピントが合ってしまい波がピンぼけになる・・・

ちょっとしたミスが大失態に変わる・・・水中撮影・・・

しかし・・・そのリスクこそが水中撮影の醍醐味だ・・・とも思う・・・

水中撮影はポジショニングが重要・・・まずはそのポジションを見つけ出す事から始まる・・・

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SENDAI NEWPORT

 

 

 

この伝説のセッションのオチは・・・朝から興奮しまくって盛り上がってたけど・・・

自分自身のミスによって不甲斐ないセッションになった・・・ということ・・・

20年以上やってても・・・まだまだ・・・未熟だね・・・

・・・正直なところ・・・3〜5〜7年の周期で引きずるミス・・・してるんだよね・・・

久しぶりに・・・引きずるミス・・・したな・・・

・・・どんな時もいかなる時も・・・緊張感持ってやらないとダメだよね〜・・・

いい勉強に・・・いい経験に・・・なりました・・・と言い聞かす・・・

おかげさまで・・・課題が与えられ・・・克服して必ずリベンジ・・・します・・・

・・・あ〜〜マーのあの1本プルイン撮りたかったな〜〜・・・

 

 

Unknown

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