先日、北海道新十津川町で行われた「ピンネシリ登山マラソン」に参加してきました。「ピンネシリ登山マラソン」は、北海道樺戸郡新十津川町で開催されているマラソン大会で、新十津川町ふるさと公園を起点として標高1100mのピンネシリ山頂までを往復する、フルマラソンとなっています。
今回で6回目の参加となったのですが、残念ながら最後の参加・完走となってしまいました。なぜなら、この大会が、今回の30回目を最後として終了となってしまったからです。
主催者となる新十津川町の発表では、2022年大会では42kmコースで出場者の半分が猛暑に伴い途中棄権(ちなみに自分は完走しました)したこともあり、今後も猛暑による影響が予想される事や、山道の倒木や路面状況の悪化もあり棄権者の移送が困難となる事が勘案されたためとのことです。
東京オリンピックでは、夏の暑さ回避のために、マラソン・競歩競技は北海道・札幌市で行われたのですが、記憶にある方もいるかとは思いますが、猛暑で過酷なレースとなっていました。
毎年、8月末には、全国でも数少ない夏場に行われる「北海道マラソン」(2回参加して完走)があります。昔は、この時期にフルマラソンが行えるのは北海道くらいとなっていたのですが、この数年は猛暑の影響でハードなコンディションとなっています。自分が幼少時の北海道は、お盆までは暑いものの、お盆を過ぎたら一気に涼しくなったものですが、今はそんな常識とは変わってしまった感じがします。(北海道石狩市で夏に行われているRISING SUN ROCK FESTIVALに1999年の初回から参戦していたのですが、夜は上着がないと寒いくらいだったのですが……。) 北海道でも熱中症警戒アラートが発令される日もあり、「北海道なら夏も涼しい」ということはなくなってしまいました。
この異常な暑さですが、残念ながらこのあとは異常ではなくなり、通常になってしまうのでしょうね。人為的な地球温暖化の原因は化石燃料を使用して大気中の二酸化炭素が増えているためと、一般にはなっています。
パリ協定では、
〇世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする
〇そのため、できるかぎり早く世界の温室効果ガス排出量をピークアウトし、21世紀後半には、温室効果ガス排出量と(森林などによる)吸収量のバランスをとる
という目標が定められています。産業革命とは蒸気機関の発明から始まったものなので、ここに近づけるということは、現状よりも化石燃料(石油・石炭)の使用をかなり少なくしなければなりません。これは、かなりハードルが高いですよね。私たちの生活はかなり石油燃料に頼っています。生活・産業用の電力、車・船舶・飛行機といった移動・運輸の交通機関だけではなく、プラスチックなどの石油由来の製品、etc……。極論だと、産業革命がおきた18世紀後半よりも前の時代のライフスタイルに戻さないといけないのかもしれません。しかし、それは難しいでしょう。手に入れた便利さを手放すことは、なかなかできないしょう。
とはいえ、少しでも温暖化をとめるための努力はしないといけないですね。このまま温暖化が進むと、さらに失われていくものがあるでしょう。すでに、この猛暑により「外での活動を控える」ようになっていて、夏の外での楽しみが失われていますが、このままでは、暑すぎるために、「夏期のサーフィンは無理」なんてことがおきるかもしれません。大変ですが、これ以上、夏の楽しみを失わないように、努力をしていきましょう。