
アンダマン海の真珠として知られているタイ最大の島プーケットは、世界中から多くの旅行者を惹きつける魅力的なスポットが数多くある。
美しいビーチと海、素晴らしいナイトライフ、そして穏やかな気候。
もちろんサーフィンも。

タイのプーケットでも波乗りができるという噂を聞いていたので、東南アジアに行く機会に、一度訪れてみようと思っていた。
LCCの経由地を経て、プーケット空港に到着したのは昼頃だった。
近代的な空港の設備に対して、旅客数は意外と少なくイミグレーションもスムーズに抜け、カウンターで荷物を受け取る。
『暑い!』
後で分かったことだが、両替は街中の両替所の方がレートが圧倒的に良いので、空港では、最低限の両替で良さそうだ。
空港の外を少し歩くと、バスやタクシーの案内/受付があり、行きたい場所を告げるとタクシーを準備してくれ、すぐにドライバーがやって来た。
タクシーはすべてメーター料金、または定額サービスで運行され、リムジンサービスより安く、空港バスを利用するよりも速い。
『どこまで行くんだい?』
『カタビーチまでお願いします。どれくらい時間かかりますか?』
『1時間くらいかな』
サーフポイントは、島の西海岸のビーチにある。
しかし、西側は山越えのアップダウンが激しく、車は、島の中央から東サイドのハイウェイを通りプーケットタウンへ向かう。
そこから小さな山を超えて東の海岸に出るとカタビーチだ。
『観光客は多いの?』と聞いたら、
『雨季のシーズンは観光客も少なく、宿の料金も安いよ』と。
特に乾季の1~2月シーズンには、冬の欧米からの観光客が増え、値段がアップするらしい。
プーケットタウンに向かう途中には、プレミアムアウトレットが通り沿いにあり、モダンと伝統が融合したデザインを備えた近代的に造られたスタイル。
世界中からの観光客に喜んで買い物をしてもらう為だろう。
予約しておいた宿の前で車を降り、ホテルへチェックイン。
上の階へ上がるとビーチが見える。
綺麗な色の砂浜に、天気が良いので海の色も薄いブルーに輝いている。
宿泊先のフロントビーチは、両サイドを小高い丘に囲まれた、長く白い砂のビーチだ。
ビーチの何箇所かで波がブレイクし、プーケットのサーフィンの中心地となっている。
あちこちにレンタルサーフボードとビギナー向けスクール店があり、レンタルボードを宿まで運んでくれるサービスまでもある。
サーフィンの大会のメインポイントでもあり、滞在期間に行われた大きな大会の夜は、生バンド演奏に、ナイトマーケットが出店し、週末はすごい人出だった。

サーフィン後のマッサージ、洒落たレストラン、ローカルフードの店、コンビニエンスストア、ランドリーサービスなど歩ける範囲に何でもある。
ビーチの前にあるレストラン併設の「スーパー サーフ カタ」には、安全なゴム製滑り台の上を流れる楽しい人工波があり、サーフィン風ウォータースライダーでは、大人も子供も楽しんでいた。
その周りのバーやレストランはトレンディーで、毎夜盛り上がっていた。
カタビーチは、干満で波の状態、ブレイクする場所が変化する。
滞在期間は、朝は風が弱く、昼にかけてオンショアが吹くパターンが多かったが、オンショアでも水が綺麗なので、波乗りしていて楽しい。
日除けの帽子とサンスクリーンは必需品だ。

カタビーチの南側の丘を越えると、ビーチに向かって長い下り階段があり、こちらの方が人混みから解放された、心地よいビーチがある。
砂浜の右端に岩場があり、その周辺に砂が集まり、綺麗にブレイクしている。
うねりの大きさや方向で場所を決めて移動するのが良さそうだ。
毎年プーケットを訪れ長く滞在する日本人に話を聞く機会があった。
冬の季節は山に篭り、5月辺りから10月頃の雨季に当たるサーフシーズンに滞在し、スクールのサポートをしながら、滞在費をまかなっていたらしい。
『昔に比べると物価が上がりました。でも、ローカルフードはそれほど高くなってないですね』
『今日は、どこでサーフィンしていました?』
『バイクを借りているので、少し北のビーチでやりました』
日本と比べても、それほど治安が悪くないので、レンタルバイクを借りて色々な場所に行っているようだ。
タクシーの運転手も言っていたが、タイ国内でも、交通事故の最も多いエリアらしいので、スピードの出し過ぎには要注意!
タイ式マッサージ店で疲れた体をほぐしてもらい、休憩の後、タクシーで観光に出かけようとすると、マッサージ屋の女将さんが『私が車を呼んであげるわよ 』と言って地元のネット配車サービスを使い、車を呼んでくれた。
ウーバーよりも値段がかなり安い。

地元の移動手段「トゥクトゥク」の料金は乗車前に交渉が必要で、乗り心地も悪いので近場の移動で利用し、長距離の場合はタクシー配車サービスがより快適で費用対効果の良いオプションかもしれない。
印象的な赤や黄色の色調の「トゥクトゥク」に乗って、大音量のサウンドシステムと点滅するディスコ風ライトを楽しむのもありだが、「ソンテウ」とも呼ばれるローカルバスもある。
エアコンのない車両での移動を我慢できればだが、安く観光スポットを巡るには良い方法かもしれない。

カタビーチの北隣のカロンビーチ、そのさらに北側のパトンビーチ。
プーケット島で最も有名なパトンビーチは、基本的に大人のナイトライフ!
パトンでの夜の外出は、貪欲な出会いを求める人にとってのビッグウェーブらしい。
日中のビーチ自体は、ジェットスキー、パラセーリング、ダイナミックな海岸レンジャー向けのアクティビティが溢れている。
その後山を越えて、歴史ある街並みを通り、島の南東に位置したプーケットタウンへ向かった。
オールドタウンには、シノポルトギース(中国とポルトガルのミックス)様式のショップハウスが通り沿いに建ち並んでいた。

小さな店舗が改装されて、カラフルなレストランや最新のカフェになっているところもある。
街を散策していると、仏教寺院や中国廟、道の両側には、たくさんのお土産店、アンティークショップ、ギャラリー、カフェなどが連なっている。
通りの景色を眺めていると、リラックスした懐かしい気持ちになる。
朝サーフィンの後、タクシーを呼んでもらい、南方面へ。
カタビーチの南にあるカロンビューポイント。
カタノイ、カタビーチ、そして遠くにあるカロンの3つの湾の美しいパノラマの景色を眺めるこの展望台は、プーケットで最も有名な観光スポットの1つで、多くの人で賑わっていた。
さらに南へ向かうと島の南端に、綺麗なビーチがあった。
欧米からの旅行客や滞在者たちが、SUPやカイトサーフィンを楽しんだり、ビーチでゆったりと寛いでいる、落ち着いた場所だ。

その先にあるフィッシングビレッジ/ラワイビーチは、海水浴向きではないが、沖合に浮かぶ小島の眺めやローカル感たっぷりの穏やかな雰囲気がなんともいえず素晴らしい。
ローカルフードの屋台がたくさん海岸沿いに立ち並んでいて、新鮮なシーフードを食べるのも最高だし、島めぐりのスタート地点としても便利だ。
向かい側の離れた島々に旅行客が行きたい場合は、地元の船/ロングテイルボートが島へ運んでくれるようだ。
2004年12月の津波の災害の後から復興し、プーケットは、以前のように観光客が戻って来ている。
美しい海岸線、広大な白い砂浜、うねる木々、きらめく海、そして活気のある街。
選べるホテルが数多くあり、食事の選択肢も豊富で、観光名所を巡るほか、有名な近隣の多くの熱帯の島々へスピードボートの旅に参加したり、魅惑的な湾を周遊するクルーズ船に乗ったりすることもできる。
残念ながら、この時期は一年で雨の多い時期でもあるが、晴れの日が続くときもある。
この時期、晴れた日のカタビーチは、沖に浮かぶ島の脇に沈むアンダマン海の素晴らしい夕日を見ることが出来る。



